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「… っ 、、」
… また 1日が 始まる。
朝が来たと思えば 。
「… あぁ 、 今日は っ と…」
「虎〜 !! 起きて !!」
視界に入る赤髪。 そして 緑色 の 恐竜のような 形をしている 服 。
…あれ、 俺の名前 <虎>だっけ …
まぁいいや…
「ぁ、 jppさん … おはよう ございます、 」
「おはよ 〜 !! 今日は旅行でしょ !! 京都 !!」
何を言ってるのかと思うと、薄れていた 記憶が 蘇る 。 … 今日は京都 旅行 だったな 。
「 …あぁ、 … 今準備して リビングに行きます 、!」
「うん 、! … あ、 バスの席順 どーする?」
… あ、 何も考えて いなかった 。
「ぁ 〜 。… 女性陣固まらせて 、rnさんは 今日お勉強などで実家へ 帰るでしょう ? でしたら 、 適当に 仲良さそうなペアでやっちゃって 。 … 俺はどこでも 。 貸切でしょう? バス 。 」
「そーだね! そうしよう! 虎!」
…ふぅ、 早く準備して 行こうかな 。
そんなことを考えながら 、 手早く準備を済ませる。
_あんな 事が … 起きるとも 知らずに 。
「行こーっと … 。」
あの人が出ていった今、部屋にいるのは俺だけだ 。 …
…あれ? 俺って誰 ? 虎? … は?
_蘇る 記憶 … またあの人たちだ …
「トラゾー!!」
「トラゾーさん!!」
「トラゾー。 」
俺の名前は 「虎」なのか ?
違う俺の名前は … 、、!
「虎、? 早く行くよ!」
…部屋の扉から ひょこっと して出る 橙色髪。
「… あ、! … すみません 、!etさん、!」
「なんか考え事してた? 顔色悪かったよ 〜 ? お菓子あげよっか !」
橙色髪につられ、桃色髪が、 紫色?の 飴玉を 渡してくる
「あはは… ありがとうございます ! naさん !!」
お言葉に甘えようと 、 飴玉を 口に入れる 。
「ほら、 遅刻しちゃいます! 行きましょう !」
女性陣の背中を 申し訳程度に 押し、 バスへバスへ と 促す。
バスに着くと、もう 俺たち以外は 付いていた。
「すみません、遅れました、!」
「大丈夫大丈夫 ! ほら、 バス俺の隣ね !」
jppさんが 優しく 微笑んでくれる 。
「ありがとうございます !」
俺も微笑み返した 。 さっき考えていたのが 嘘のように、 記憶から 無くなったように。
全員いることを確認し、 いよいよ出発。
「ふー、…」
自分は 体型に自信は あるが 、 体の強さ には あまり自信が無い。
詳しくは、 免疫力とか。
車に酔いやすく 倒れたことだってある 。
「…あ、虎 、 車酔いやすいんだっけ ? 念の為… ほら、! これあげる ! 酔い止めだよ 〜!」
少し意味深に 聞こえるようなワードを 交えながら 俺の 掌に優しく置いてくれた 。
それは紫色の 飴玉だった 。
以前naさんから 貰ったものだ 。
…これ酔い止めなんだ。
ずーっとこの飴玉を 貰ってきた。 色んな場面で 、 色んな人に。 今までずっと。
「…これ、 酔い止め なんですか ?」
「… あーっ 、 ほら、 虎って体調 悪くなりやすいじゃん ? だから、 酔い止め機能も 、 体調を 良くする機能も 含まれてんだ!」
少し言葉に 詰まらせながらも 純粋な笑顔で そう答える。
「そうなんですね ! na さんにも さっき貰って 〜。」
「そっかぁ、!」
「おーい! みんな ! もうすぐ着くぞ〜!」
「ぁ…」
金髪が 目の前で揺れる 。
…嗚呼、 俺寝てたのか 。
よいしょと 唸りながら 体を起こす。
もうすぐ京都 に着くらしい 。
「よし! みんな降りるぞー!!」
「ttnは 相変わらず 元気だなぁ、!」
ttnさんと jppさんとの 掛け合いを見て、 思わず頬が緩む。
やっとの京都。
東京から大体…6時間かな?
朝早くに出たからか 、 まだ お昼すぎちょいだ。
そんなことを考えながらも 晩飯を何にしようか と 呟いて 歩き出す。
俺は小物だから みんなの引き立て役になれるよう、 そして 強者感を 出したいので、 なるべく みんなの後ろを 歩くようにしている 。
「あれ?虎?」
後ろに行ったからか、 皆が見えない、 皆の視界の外に行ったからか 、 俺を探し始める 。
「…あ、 後ろにいますよ 、!」
「ちょっと ! 離れちゃダメでしょー! 虎は 迷子になりやすそうなんだから …」
「いやそれただの偏見じゃないですか、! nokrさん 、! 」
皆が あはは と笑いながら 賑やかになる。
賑やかになりながらも、 皆は俺を 中心に行かせようとする 。
まるで誰かから俺を 守っている様に。
_ いや、 誰かから俺を “隠している”ように。
俺はそんなに気に留めなかった。
まずは 楽しもう 。 それが最優先だ 。
「よーし、みんな行きますよ〜!!」
俺が叫ぶ。
「「「「「「「「「「「「おー!!!」」」」」」」」」」」」
…「トラゾー?」
遠くから 俺の名前を呼ぶ その一言に … 気付かずに。
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