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今日は一日中、雨が降るでしょう
俺が学校へ行く日は雨が降る
雨みたいに一瞬で存在を消せたらいいのに
霞んで目の前が見えなくて
クラスメイトは俺が見えない
真っ暗な箱に閉じ込められている
誰か光を当ててくれないか
そんな願いを叶える神様は存在しない
俺は透明人間
それがいい
おはよ〜!
おはよ!
ね〜、昨日の夜〜、〜〜
お!◯◯〜
おはよ
おは
「…
周りはみんな″グループ″で
登下校したり会話する
そんなことも約6年
ただ友達やグループに混ざれない理由は
自分でも理解っている
コミュ障
人と話すのが苦手なだけ
勿論俺に話しかけて来る人なんていない
それが日々続く
まるで兎と亀のように
リレーで前に沢山の人がいる
俺は最初から
横一列のスタートに
遅れを取っていたのかもしれない
俺の隣に
『一緒に走ろう!』
なんて頭の隅に妄想する
何故この世は1人だと
こんな思いをしなきゃいけないんだ
辛いという感情も
芽生える訳も無く
騒音の中を通る
そしてまた動物園の牢獄に
閉じ込められる
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