新小説書いちゃった。
今回も太敦 。
と云っても最後らへんだけだけどね。
長編にしようと思ってます。
主に出てくるキャラは太敦以外の人達が殆ど。
太敦小説なのに出てこないっていうね………
腐というかストーリー重視です。
或る意味過激。
誰だって大切な人に会いたいよね。
此の館に居る者は全員血が繋がっていない。
けれども、皆大切な家族だ。
偶に仲悪い人が居るけれど。
■■■
「芥川、ちゃんと飯食ったか?」
「……食べました」
「食ってねぇだろ」
「いいえ食べました」
「………領主からの飯だっつゥのによ〜勿体ねぇ」
「嘘をつきました。食べてないので下さい」
「お前は……」
漆黒の髪だが、毛先だけ真っ白の、
よく咳をする男__芥川龍之介。
毎回飯を食べないので、
芥川が尊敬する此の舘の領主からの飯だと云う。
すると途端に飯に食い付く。
便利なものだ。
「芥川、毎回云うが飯は食わねぇといけねぇ」
「何故でしょうか」
「此の館に貢献する為だ」
「飯を食べれば貢献出来ると?」
「そういう事じゃねぇ」
「飯を食えばエネルギーになる」
「餓鬼共を此の館に連れてくる為に力は付けねぇとだからな」
「……」
納得したのか小さく頷いた。
それ程迄に此の館に貢献したいのだろう。
此の館の領主は何故だか餓鬼を集めたがる。
恐らく何か目的が有るのだろう。
此の館は丘の上にあり、集落には村がある。
其の村から子供を館に連れて行くのだ。
村の人々は余程領主を尊敬しているのか、
毎年の様に子供を集め俺達に選別させる。
子供達も館に行けるのが嬉しいのか、
必死に選ばれる為努力する。
領主は顔も名前も知られていない。
隠されているそうだ。
ただ一人、領主が愛した者だけが知っているそう。
だが其の者も全てが隠されている。
謎に包まれているのだ。
「芥川先輩!無花果です!」
「樋口か」
「おい樋口、其の無花果は何処で仕入れた?」
「領主様からです!」
「何……?」
「樋口、今すぐ渡せ!」
「はい!」
領主からの贈り物は滅多に無い。
重宝されるべき物だ。
「芥川、お前最近領主に好かれてるよな」
「そうですか?喜ばしいですね」
「羨ましい限りだぜ」
本当に。
「中也さん!俺、領主に招待状貰いました!!」
「お、良かったな!」
領主からの招待状……即ち領主にお近ずきになれる事。
此の館では、それ以上に良い事は無いに等しい。
招待状を貰った者は、別棟に行く事になる。
招待状を持っている者しか入れない場所だ。
特別な場所。
但し別棟に行ったものはもう此方に戻らない。
そういうルールなのだ。
だから、別棟には何があるのか判らない。
皆が憧れる場所。
此の館に居る者全員が目指している場所。
俺達は其の場所に行く為、此処に居る。
高みを目指して。
領主の近くに行く為に。
そして、俺は、
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