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う、いい話だ…尊い…
許されない恋… でも尊い!
感情がぐるぐるしている。
自分の中で。
どうしてドズルさんにあんなことを言ってしまったのか。
自分でもわからない。
ただ、会えなくなるのは悲しい、と強く思ってた矢先に
ドズルさんの顔を見たから、
伝えなきゃ、と思ってしまった。
そしたら声も出た。
でも、だからなんだというのか。
yesともnoとも言われていない。
だから、つらい。
認めてもらえる訳がない、
と思う自分と、
認めてほしい、愛してほしい、
と思う自分がごちゃごちゃだ。
言ってしまったのなら、いっそ開き直ってしまおうかな。
玉砕覚悟で。
涙を拭って、ドアを開けた。
「…おんりー、もう大丈夫?」
「…はい。かなり落ち着きました。」
ソファーに座るドズルさんが心配そうにこちらを見る。
「….ドズルさん。」
「….おんりー。」
「….お先にどうぞ。」
なんだろうか。
さっきの発言に対する答えだとしたら、聞きたくないのが本音だ。
「あ、ごめん…えっと、そのー….ずっと隠してたんだけどね?」
「…はい。」
「僕も、おんりーが好きだよ?」
「…それは、仲間としてでしょう?」
「違うよ。」
「….っえ?」
「僕は、おんりーが好き。大好き。愛してるよ。」
「っそん、なこと…」
「でも、これはいけないことだと思ってた。」
「….」
「だって、僕には嫁ちゃんがいて、おんりーは大事な仲間だもん。」
「..,.」
「だから、ずっと隠してた。」
「….ぼくも、そうですよ。」
「…,今だけ、聞いてくれる?」
「…いいですよ。」
「…おんりーは、誰にでも優しいでしょ?」
それは、貴方もでしょう?
「だから、僕は変な勘違いを自分がしないように、しないように、しないように….ずっと抑えてて。」
…俺もですよ。
「…だから、今すごく、幸せだよ。」
「…俺も、幸せです。」
「….おんりぃ。」
「..はい。」
「抱き締めてもいい?」
「….さっきしたじゃないですか。」
「…ご、ごめ」
「二回も三回も変わりませんよ。」
手を広げる。
「…っ!….ん。」
ぎゅうっと、上から抱き締められる。
さっきとは違って、優しい感じがする。
「….ドズルさん。」
「…なに?」
「….俺も、ずっと隠してました。貴方は太陽みたいで、ずっと、俺を照らしてくれていた。でもそれは、みんなに注がれるべき愛情だったから。」
「….僕は太陽なんかじゃないよ。」
「…俺にとっての、です。」
「….そう?」
「…はい。…..ずっと、その愛情を一人占めできたらな、なんて思ってました。」
「…させてあげるよ。」
「…」
「….おんりーのこと、僕は愛してる。」
「….っ!」
「だから、僕も勘違いしてもいい?」
「…いいですよ。もう、勘違いで済ませないでくださいね。」
もう貴方のせいで寝れない夜は無くなるんですか。
僕は、貴方を好きになってもいいんですか。
これが、許されない恋だとしても。