「ねぇねぇ〜♡」
「どうしたの?詩ちゃん」
「私ぃ、酔っちゃったぁ♡ だからぁ、送って欲しいなぁ♡」
「全然いいよ!じゃあ、お会計しよっか!」
「うん!♡じゃあ、私出すねぇ…」
詩が財布からお金を出そうとする。すると、横から手で止められた。
「今日は俺が出すよ」
男はニッ!と笑いながら、詩の財布に手を置いた。「えぇ〜♡全然いいのにぃ!私が出すよぉ?」
詩は上目遣いで男を見た。
「いいのいいの!今日はカッコつけさせて!」
「じゃあ〜、お言葉に甘えさせてもらおうかなぁ〜♡」
また、上目遣いで男を見た。
「そうそう!女の子は男に甘えてればいいのよ」
男は嬉しそうにニヤニヤと詩に言った。
会計が終わったあと、店を出た。
「健太さぁん♡酔っちゃって、歩けなぁい♡」
「おんぶして欲しいのか??」
男は嬉しそうに詩に聞いた。
「して欲しいなぁ♡」
詩は甘い声で男に言った。
「しょうがないなぁ〜 ほら、のりな」
「うん♡」
詩は男の後ろにのった。
もうすぐで家に着く時、詩が言った。
「健太さぁん♡もう一杯呑みません?♡」
詩は男の背中から、男の耳元で囁いた。
「いいよ」
男は嬉しそうに歩き始めた。
「着いたよ」
「ありがとぉ♡!」
「じゃあ、入ろっか♡」
詩は先程よりも嬉しそうにニコニコと言った。
「うん」
部屋に入り、男が詩を下ろすと、詩が言った。
「私、お茶入れるから待っててね♡」
「うん!」
男はそこら辺に座り、詩のお茶を待っていた。
「健太さぁん♡お茶、入れてきたよ?♡」
詩は嬉しそうに笑いながら歩み寄っていく。
「あ!入れ終わった?ありがとう!」
男が後ろを振り向くと思っていなかった光景があった。
「ギャァァァァ!!!」
男は叫んだ。
「健太さぁん♡なに怖がってるの♡可愛くて、ゾクゾクしちゃう♡」
詩は片手に持った包丁をちらちらと背中からチラつかせながら男に寄っていく。
「う、詩ちゃん…??そ、そんなこと、しないよね…」
男は顔を真っ青にしながら、後ろに後ずさりする。
「そんなこと?♡あ〜♡もしかして、これのこと?そんなことって、物騒だなぁ♡」
詩はニヤニヤと笑いながら、少しずつ男に近づいていた。
「う、詩ちゃん…???そ、そんな、、、う、詩ちゃんがそんなことするはずないよね…???」
男は自分に暗示をかけていた。
「男たちはみ〜んなそう!♡顔だけで判断して、中身をちゃ〜んと見ないから、こうなるのよ♡まぁ、自業自得よね♡」
詩は片手で包丁をクルクルと振り回しながら、また男に近づく。
「自、自業自得!?な、なんで、俺がお前に殺されなければならないんだよ!俺、悪いことしてねぇだろ!」
男はついに怒りが達してしまい、口調が悪くなった。
「なんで、私が貴方を殺そうとしてる理由?そんなの単純に決まってるでしょ?だって、怖いもの♡」
詩はまるで目にハートが浮かび上がっているような目で、ニッコリと満面の笑みではっきりと言った。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!