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続き待ってますッッ感動しましたッ(;;)
今回も最高でした😭👏✨
うわぁ… すんげぇ…深いなぁ…
・武道植物状態
・梵天首領
・今回は多分蘭武………?
・今回少し植物状態についての事が出てきますがネットで軽く漁ってきた物なので本当かは分かりません。
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ついにこの日がやってきた。
蘭が武道に会いに行ける日。鶴蝶は今主張中で今アジトに残っているのは三途、九井、蘭、竜胆だけ。オッサンず達は相変わらず海外。
そんな事は置いといて。
蘭は今日、とても早起きだった。普段、仕事の無い日なら昼過ぎまで寝ているのに今日だけは朝8時起き。面会が許されている時間は9時半から10時、まぁ余裕を持って準備をできる程の時間はある。蘭は武道からもらった服を身にまとい、花屋へ向かった。
花屋へ着き、店内を一通り見た。その中にあった1つの花に、蘭はくぎずけになった。そこまで派手な色の花でもないし形が特徴的な花でもない。だが、その花が異様に気になった。店員にこの花の名前を聞くとそれは『勿忘草(わすれなぐさ)』というらしい。その名前にも惹かれ蘭は花を購入した。何故こんなに惹かれたのか、蘭にも分からなかった。
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ガラガラ
重い扉を開き、スヤスヤと眠っている武道の横に腰をかける。ピトりと武道の頬に手をつける。普段ならば子供体温て暖かな頬、だが今は少し冷たく武道が植物状態….だということをよく感じさせた。
「………」
武道の頬に泣いた跡がある。植物状態でも稀に泣くこと………涙を流す事があるそうだ。
蘭は武道の手をキュッと握りながら時間いっぱい話す。今までの楽しかった思い出、やりたい事、面白おかしエピソード。話始めると底が尽きない。だが、話しているとすぐに時間がきてしまう。蘭は残り時間ギリギリで花を入れ替え最後にこう言った。
「俺らの事忘れないでね」
俺らも武道の事忘れないから。
少し悲しそうな顔をしながら言った。そして病室を閉め、その病院を後にする。
勿忘草
『私を忘れないで__』