sha視点
「なあ!シャオロン!!ゾムってどれだけ喘ぐん!?」
ブフォっと飲んでいた水を吹き出す。
…何言ってんだこいつは、
「いきなりなんやねんお前」
目の前の男、コネシマはキラキラとした瞳で俺を見つめる。
「やって!あんな味方最大の脅威がシャオロンの下で喘いでるんやで!?どんだけか聞いてみたいやん!!」
そう、俺シャオロンはゾムと恋仲という関係だ。俺達も健全な成人男性なのでそれなりに行為もしている。
俺達がそういう行為をしている事は他の仲間たちも知っているわけで度々コネシマやオスマン、大先生辺りがどこにいようがこの話を振ってくるのだ。ほんとに迷惑な奴らだ。
ただ、アイツらは1つだけ間違っている。それはゾムが“受け”だと思ってる事だ。
ホントのゾムはバリバリの攻めで何度声を枯らして腰を痛めたか、数え切れないほどやられてきた。
まあ確かに、あいつらの前だとゾムは末っ子気質で構ってちゃんだからThe受け!という固定概念が強いのだ。それはしょうがないなと思う。
「で!どうなんやシャオロン!!」
「あー、めっちゃ喘ぐんやない?」
適当に返事してその場を離れた。後ろではキャンキャンとチワワのように吠えているが無視だ無視!
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「あの…ゾムさん???」
あの後自室に戻り、書類を片付けていたら後ろからギュッとゾムに抱きしめられていた。
「え、ほんとにどうしたん?」
何も言わないゾムに不安になって後ろを振り向く。
すると、チュッと可愛らしい音を立ててキスをされた。
「〜〜〜!!」
「んふふ、シャオロンかわいーい」
「いきなり、んっ、やめ、てっあっ」
何度も向きを変えて熱いキスを交わす。
無理矢理中に舌を入れられ、歯列をなぞられる。
行為中のキスをふつふつと思い出され下がキュンキュンとなってくる。
「んっ、ぞ、むぅ、もっ…」
もっとと強請ろうとした瞬間、ガチャっと扉が開き、外から腑抜けた声が聞こえてきた。
「なーシャオちゃん聞いて、え?」
「し、失礼しました〜〜!!」
ドタバタと急いで部屋を出る大先生を見送りゾムと顔を合わせる。
「なー、シャオロン?これで明日から俺が受けって言われなくて済むな?」
「…そうやな」
明日からなんて言われるか想像がつき胃が痛くなった。
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オマケ
「なあ!シャオロンお前受けやったんか!?」
「あー!もううるさいうるさい!!!」
翌日、皆に寄ってたかって受けだったのかと聞かれる度に顔を真っ赤にさせるシャオロンがいた。
おわり







