「こんな事するなんて、捻くれてるって、思ったでしょ?」
私は世界一大嫌いな人間と無理心中しようと企てていた。まるで物差しの様に真っ直ぐで”正義”。この二文字が相応しい人間だ。皆から愛され、皆を愛す彼が実に腹立たしい
生憎、私は嫉妬だとか憎悪にも縛られたくないもので
だから殺す。それだけ、
「まるで、シンデレラストーリーだ
孤児院で苛められ、太宰治という魔法使いに異能の制御という魔法を掛けられ、皆に愛される
だがね、私は君の思う様、狂気に満ちているのでね
ブチ壊したくなったんだよ。幸せ最高潮の君を!!」
創り出した恍惚とした表情で目の前の青年に問い掛ける。なんて罠に掛かった獲物の様な君が無様だ。
「嗚呼、僕は今最高に狂っていられる!」
でもそれを許さなかったのは、中島敦。目の前の彼その者だ。彼は私の三つ編みを引っ張り、自身に凭れ掛かるかの様に私を引き寄せる
そのまま、彼は私を押し倒した
「君は、何かを勘違いしている僕はそんな聖人君子じゃないよ寧ろ、君なんかより「ヒュッ、」
頬に流れる細長い汗の感覚が不快だ
まるで追い詰められた子兎の様な自身に嫌気が差す
「煩”い”ッ゙煩い煩い煩い煩い煩い煩いッ゙ッ゙っ!!!僕”は”狂”っ”て”る!誰”よ”り”も”!!!」
彼は嘲笑っていた
そして、ナイフを取り出し、僕の目の傷を辿る様に突き刺した
「う”ぁ”ッッ!?!?カヒュ、」
「嗚呼、好い顔♡」
敦は僕の頬に片方手を置き、その後首を絞めた
「ひ”ぎ”ッッ!?」
「ねぇ♡ゴーゴリさん、僕のお嫁さんになってよ♡」
駄目だ、此奴は狂ってやがる
敦は愛おしそうに僕の傷を撫でた
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!