【 レイマリ 学パロ 】
※短編集
__入学式
学校なんて興味ない!!と親に叫び反抗しまくったが、結局入ることになっちまった…
どうせ行ったところで周りに馴染めなくてまた不登校になるだけなんだから、学費を払う意味がない。
私は親の為を思って行かない選択を取ろうとしたのに、親は敢えて自分が苦しむ方を選択したんだ。
「どうすっかな」
どうしても言葉をこぼさずにはいられなかった、この苦しみを早く外に吐き出したかった。
「何が?あんた何に悩んでるわけ?」
どこからか声が聞こえた気がした。聞こえるはずもない声、そもそも私の今の呟きは誰かに向けたものじゃない。それに返事が返ってくるのだから当然驚きもするさ
「いや、ここだけの話だわ!ってかよく人の話に入って来れる勇気あんな!?」
つい、いつもの口調で返答してしまった、だから嫌われんだよな…なんて分かってはいるもののやっぱり昔までずっと何も考えずに生きてきたのだから今更直しようがない。
私だって直せるなら直したいって思ってるし、そんな神様がいるなら柄にもない神頼みだってしてやるさ!!
んなのに、ダメなもんはダメみたいだ。どんだけ直そうと努力しても一度染みついたもんは取れないからな。
分かっててもできないって自覚した時にはすげー辛かったよ。
それなのに、こいつはそんなこと気にもせずに普通に私の言葉にまた返答してくれたんだ
「あっそう?ならいいんだけど」
相手も相手で、少し冷たい返しだったけどそれだけでも私の気持ちは晴れた。心の中でずっと文句は言っていたけれどその時初めて学校に来てみて良かったと思った。
__クラス発表
別に中学時代に仲が良かった子がいるわけじゃないし、誰となっても問題はないんだが…
できれば、あいつと一緒がいいな、さっきのやつ。もっとあいつのこと知って仲良くなりたい。…まぁそんなうまくはいかないんだろうけど。
さてと、私の名前はどこだどこだ。ああ、あった。2組か。そんで、他の奴らは…っと、
特に有名人も問題児もいなさそうだな、良かった。目立つのだけは嫌だからな、平凡なクラスですげー安心だわ。早く教室向かわないと。
「あれ、あんたさっきの」
「あ、えっと…」
「嗚呼、私は博麗霊夢。呼び方なんでもいいわ、ただし変なあだ名はつけないでよね」
「私あだ名つける才能なんてないからな!つけないわ!んじゃ普通に霊夢で」
「あんたは?」
「私は霧雨魔理沙!私も別に呼び方は指定しないし、あだ名はつけてくれていいぞ!」
「あっそ、でも私もあだ名つけるの得意じゃないから、普通に魔理沙って呼ぶわ。」
「そっか、分かった!霊夢は何組だった?」
「2組、あんたは?」
「え!私も2組!一緒だな?!」
「え、本当?良かった。知り合いが一人でもいれば安心よね。」
「本当だよ、私もお前がいるなら良かったわ!」
なんだ、神様。たまにはいいことしてくれんじゃないか。ありがとよ!!絶対に学校生活楽しんでやるから!不登校にならないように頑張るから!!
学校がこんなに楽しみなの、初めてかもな。
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