空
空が青かった
雲一つない真っ青な快晴で
ただ太陽が眩しくて
目をそらしてしまったんだ
空が灰だった
今にも雨が降り出しそうで
心を焦らせた
奇麗な青の邪魔をする雲を
自分と重ねていたんだ
空が赤かった
弱弱しく混じる色の中で
あの眩しかった太陽を
もう少し見ていれば
後悔しなかったのかなって
そんなことを考えていた
空は黒だった
今日も雲一つない快晴で
空気に溶け込めた気がした
悪いのは自分だったのか?
どうしよもなかったんだ
もうめんどくさくなったんだ
社会なんて全部ほっぽって
空っぽになったんだ