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次に目を覚ましたのは、見知らぬ天井だった。わたしが体を起こすと、若干痛みが伴った。伸びをすると、そこは病床ということが分かった。すると、このえが来て、ご飯のようなものを出してくれた。「めざめてたんだ。ここは“さーじぷるしてぃ”っていうんだ。ここにはあいつらはこないよ。」わたしは前に置かれたお粥のようなものを食べようとしたけど、スプーンがない。「このえちゃん、スプーンってある?」「すぷーん?なにそれ?」どうやらここにはスプーンというものは無いみたいだ。「あっ…おててでたべるのやだ?んーと…じゃあこれ。」形まんまなスプーンが出てきた。スプーンありますやん。 わたしはそのお粥をスプーンのようなもので掬い、ゆっくりと食べた。
暫く経つと、傷つきまくったあおばが支えを持ちながら病床に入ってきた。わたしを見るとニコッと笑顔になったが、体は包帯まみれで痛々しかった。「あおばちゃん!?その傷…どうしたの?」「さっきのやつとたたかったんだ。でもまけちゃった…」どうやら、さっきの玄喰という奴にこのような傷を負わされたらしい。
前回のは…下段一の魔。一という数字はいちばん弱いという意味なのだろうか?わたしは隣にあったそれ系の本を掴み、開いた。そこには、以下のようなものが書かれていた。
サージプロディズムプラネットには、魔というものが存じられ、それは呪血の夜に訪れる。魔には十四段の魔と限三級の魔が居る。階級は以下の通りである。
下段一 < 下段七
上段一 < 上段七
以下略
わたしは予想が当たってはっとした。あれは、いちばん弱いものだった。