この作品はいかがでしたか?
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皆さん……ほんとに、本当にありがとうございます…!!
まさか♡1000こえるだなんて……
目標だったので嬉しいです!!
次は♡1500目指します!
ATTENTION⚠️
●鳴保結婚しました
●キャラ崩壊
●鳴海の捏造設定
side【保科】
「これ、乗りたいわ」
そう言って僕が指差したのは観覧車。
「…観覧車?」
「一度乗ってみたかったんです」
そう言うと、鳴海さんはふ、と微笑んで「乗るか」と言った。
再び僕は鳴海さんに手を引かれて観覧車の方へ。
ふと空を見ると、辺りは太陽が沈みもう薄暗くなり始めていた。
…こんな長い間誰かと一緒にいるの、久しぶりかもなぁ。
なんて思いながら、このひと時を密かに楽しんでいた。
「ここか」
「わ、やっぱ近くで見るとさらに大きいですね…!」
早く乗ってみたい、という好奇心に誘われ、観覧車近くにいた人に話しかける。
「ラッキーでしたね。お2人さんで最後です」
男性はそう言うとにこ、と微笑んで「こちらにお乗りください」と案内してくれた。
「いってらっしゃい」
遊園地にいた人たちが僕らを見送ってくれた。
「あんなにたくさんの人が働いているのか」
「ここ有名ですから」
鳴海さんは窓からさっき見送ってくれた手を振っている人たちをじっと見つめた。
「…アンタ、観覧車は乗れるんやね」
「ん?あぁ…ジェットコースターが無理なだけだ」
そう言うと「その話はやめろ」と不貞腐れたように言い放った。
「そんなに嫌なんですね」
「当たり前だろ。日本最強がジェットコースター苦手だなんて締まらん」
「ふふ、さいですか」
それから数十分、他愛のない話をした。
最近の怪獣の話だとか、僕の家庭事情だとか。
そんな話をしているうちに、観覧車の天辺にまで昇っていた。
「もう頂上か」
見てみろ、と鳴海さんに促され窓の外を見る。
そこには綺麗な立川の夜景が写っていた。
「わ、綺麗…!」
2人で夜景を見る。暗闇に包まれて、ところどころに光が差し込んでいる。少し遠くに立川基地も見えた。
「…僕、ここ好きです」
不意に出た言葉。視線を夜景から鳴海さんにうつしかえると、微笑みながら夜景を眺める鳴海さんの横顔があった。
この人、顔はいいからなぁ。
なんて思い見惚れていると、鳴海さんから視線を感じた。
「…どうした?」
「いや、なんでもないですよ」
そう言い微笑むと、鳴海さんが笑みを浮かべた。
「…そうか」
鳴海さんはそう言うと、再び視線を夜景へとうつした。
僕も釣られて夜景を眺める。
…初めて、この時間が止まってほしいと思った。
「楽しかったですね」
そう言った頃には辺りは真っ暗で、時刻は7時30分を過ぎていた。
「こんなにはしゃいだのは久々だ」
「僕もです」
「帰るか」
鳴海さんはそう言うと右手を差し出す。
「…はい、帰りますか」
鳴海さんの右手に自身の左手を重ねる。
手に再び温かみが伝わる。
「晩ご飯どうします?」
「パッと飲みに行くぞ」
「えっ」
その日の夜遅く、店から酔った鳴海と介護する保科の姿を見た者がたくさんいたのだとか。
終わりました…!!
♡200で更新いたします
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