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2話
夢の中にて―
桃『 やばい……』
起きたと思ったのに……どうすればいいんだよぉぉぉぉ!!!
桃『 ……まろの声がしてから起きたから、まろの声を聞けば……!』
風のさえずりが響く中、桃は耳をすましてあの声を聞く。しん、としているが、あの声は聞こえない。
確かに聞こえるのは蝶のまう音、花の揺れる音に風の吹き声。
桃『 …ぅ……』
皆のことを思うと、視界がぼやけて、涙がボロボロと溢れ落ちてくる。
桃『 ぁ゛ゔ……っひっぐ』
涙が滝のように溢れて、情けない声が零れ出る。
桃『 ぁ゙ぁ”ぁ”!やだよ”ぉお”ッ』
そんな事をしてから3日ほどたった。体感ではもう1年もたった気がして、一人でいるのがこんなにも悔しくて悲しい事なんて、前は知る由もなかった。
桃『 ……ぁ…?何か……聞こえる?』
声がした気がした。耳の奥にツーンと、あの懐かしい声が。俺を呼んでいる。嗚呼、呼んで欲しいな
桃『 ……!』
桃『 ……ま、まろ!』
何度も呼ぶ、君の名前を呼んで呼んで呼んで、でも、返事なんか、聞こえなくて、帰ってくるのは、風の音ばっか
その頃のifくん達はー
ないこの家。昔なら、騒がしくて、ここに行くとないこがいて、何をしても笑って許してくれて、でも今そんなリーダーはいない。どこかに迷ってしまっている。
青『 ないこ……寄り道すんなよな』
何度も呼ぶ、呼ぶ、でも返事は来なくて、ないこはいつの間にか目にいっぱいの涙を零して、
青『 ……ないこ!』
そう呼ぶと、……
桃『 ……ま、……ろ』
ないこは、目をつぶったまま、俺を呼んだ。
青『 ……ないこ!ないこ、な、いこ!』
俺も呼ぶ、沢山呼んだ、でも、返事は来なかった。いつまでたっても、来なかった。
主です!はい!終わりです!wたけさんのいいねありがとー!嬉しい!次回400イイネ!行かなくても描きます!