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夢注意
僕は周りに恵まれなかったんだと思う
親は毒親、学校では陽キャに暇つぶしに虐められる
何度もﾀﾋにたいと思った
僕は現実逃避の為、少し家から離れている廃病院に行くのが日課だった
その日もいつものように廃病院を探索して遊んでいた
でもその日はいつもと少し違った
???
???
???
その部屋にはガスの様なものが漂っていて、その人もそのガスを吸ってしまっているのだろう、
声は掠れ、息苦しそうだった
そんな中、その人は自分の命より見ず知らずの他人の命を優先しようとしていたのだ
その人は僕が知っている人間じゃなかった
正義感が強くて、優しそうな人だった
かっこいいと思った
憧れた
羨ましいとも思った
その人は、僕には無い全てを持ち合わせていたから
その次の日の新聞にはその人が載っていた
「民間の探偵が独断で踏み込んだため五人が死亡か」
新聞にはそう綴られていた
その時、僕は初めて殺意が湧いた
何も知らない、聞いてもいない他人が、
その一コマを見ただけでその人を悪者だと批判した
批判したヤツらは、その人のような正義感も優しさも持ち合わせていないくせに一丁前に説教を垂れていた
只々不愉快だった
僕はその人のことをもっと知りたいと思った
僕がその人のいい部分を集めて、皆にそれを教えて、誤解を解くんだ
そうすれば、僕も人の役に立てるんじゃないかと思った
玲
太宰治
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江戸川乱歩
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太宰治
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