2025年3月、小説プラットフォームを運営するテラーノベルが、縦型ショートドラマアプリ「Teller Drama(テラードラマ)」をローンチしました。その記念すべきオリジナルドラマ第1弾として、瑠璃マリコ先生の小説『マウントリベンジ』がショートドラマ化。Webを中心に作家活動を行う瑠璃マリコ先生にとって、これが自身初の映像化作品となります。
今回は、『マウントリベンジ』のショートドラマ化を祝して、瑠璃マリコ先生に映像化の感想や創作の背景を伺いました。
ーーまずは、瑠璃マリコ先生の自己紹介をお願いします!
Webで小説を書いている、瑠璃マリコと申します。好きなジャンルは「恋愛」で、ロマンティックな純愛系から少しコミカルなもの、不倫ものなど、さまざまなタイプの恋愛小説を執筆しています。
小説を書き始めたのは、2022年の7月から。テラーノベル様への投稿は、2024年の6月から始めました。現在、計16作品(うち1作品は連載中)を掲載しています。

ーー⼩説のショートドラマ化が決まったと聞いたときは、どんなお気持ちでしたか?
このお話をいただいたときは、信じられない気持ちでいっぱいでした。ショートドラマというジャンルはもちろん知っていましたが、本当に私の小説でいいのだろうか、と思いました。
また、この企画がテラーノベル様にとっての初の試みだとお聞きし、そのような重要な局面でお声掛けいただいたことに、感謝の気持ちしかありませんでした。
ーーー特にどのような点で驚きや感動を感じましたか?
私が小説を書き始めた理由のひとつに、「こんなドラマを見たい」という思いがありました。
しかし、素人の書いた小説が映像化されるなど、ほぼ不可能だと思っていました。だから、小説はあくまでも趣味として書き続けていました。そんな中、このお話をいただいたので、本当に驚きました。
「小説で伝えたかった部分をすべてくみ取り、見事に表現してくれました」

マウントリベンジのあらすじ
夫の裏切り、職場でのいじめ…絶望の淵から這い上がる、痛快復讐劇!元専業主婦の凪子は、夫の不倫相手が勤める会社に潜入。巧妙な罠と策略で、悪女にマウント返しを仕掛ける!
ーードラマの中で特に気に入ったポイントはありましたか。
特に気に入っているポイントは、配役の素晴らしさです。
凪子役の相沢菜々子さんは、素晴らしい美貌とスタイルの持ち主で、凪子のイメージにピッタリでした。信也役の中塚智さんも、イケメンで落ち着いた大人の包容力を持つ信也のイメージにピッタリでした。もちろん、見た目だけでなく、演技もとても素晴らしかったです。
お二人は原作を読んでから撮影に挑んでくださったようで、私が小説で伝えたかった部分をすべてくみ取り、見事に表現してくれました。
また、他の出演者の方々の存在も、かなり大きかったです。彼らのお陰で、凪子と信也が更に引き立ったように思います。
ーー視聴者に「ここに注目してほしい!」と感じる見どころがあれば教えてください。
辛い環境においても決してくじけず、常に前を向いて進んでいく凪子の『強さ』です。そこはぜひ見ていただきたいです。
また、凪子をいつもそばで見守り、支え、時に手を差し伸べる信也の優しさや、凪子への想い、二人の歴史なども感じていただければと思います。ラストでは、二人の未来が想像できるようなシーンになっていますので、ぜひお見逃しのないように!
ーー実際にテラーノベルと映像化を進めてみて、プロセスや進め方について感じたことがあれば教えてください。
プロセスや進め方に関しては、全てスムーズに進みましたので、特に問題はありませんでした。テラーノベルの担当様には、いつも丁寧に対応していただいておりましたし、こちらからの問い合わせにも、すぐにお返事がいただけました。ですから、最初から最後まで気持ちの良いやり取りで進んで行きました。
「書くなら、ただの不倫ものにはしたくない。強い女性をテーマに描きたい」

ーー小説『マウントリベンジ』を書こうと思ったきっかけは何ですか?
ずっとロマンティックな純愛系の恋愛小説ばかり書いていたので、勉強のためにあえて不倫ものにチャレンジしてみようと思ったのがきっかけでした。
どうせ書くなら、ただの不倫ものにはしたくない。強い女性をテーマに描きたい。最後は、辛い思いをした女性が本当の幸せを掴み取るような、そんな不倫ものが書きたい。そう思って生まれたのが、この『マウントリベンジ』です。
ーー現在の執筆ペースはどのくらいですか?
2~3か月に一作は書き上げていると思います。執筆はほぼ毎日で、一日の文字数は、2,000~3,000文字くらいです。
ーー創作のモチベーションはどこから得ていますか?
一番は、やはり読者の皆様からいただく応援ですね。小説を読みに毎日訪れてくれたり、たくさんのコメントをいただくと、頑張って書こう!という気持ちになります。また、小説を読んで喜んでいただけると、書いてよかったなーと思います。
それ以外では、私の中に常にある「何かを表現したい」という気持ちも、モチベーションになっているかもしれません。
学生時代は絵の勉強をして、その後20年以上、物作りに携わっていた時期もあります。
絵を描くことも、物作りも、どちらも想像力を使って作品を生み出す作業です。それは小説も同じだなぁ、と最近は特に思います。小説は文字という道具を使って物語を紡ぎ出す。おそらく、その作業が楽しくて、執筆のモチベーションになっているのかもしれません。
ーー執筆していて特に楽しいのはどんなときですか?
私の作品は、特定の地域を舞台にしたものが多いのですが、今まで訪れたことがある場所でも、必ずもう一度調べてから書くようにしています。調べている最中に、自分が実際にその場所にいるような感覚になることがあり、それが楽しいですね。例えば、湘南が舞台の小説では、ついさっきまで海にいたような感覚になるから不思議です。もちろん、知らない場所について書くときも同じです。行ったことがない場所なのに、小説にすると実際に行ったような感覚になることがあって楽しいです。
それ以外では、執筆中にどんどんアイディアが浮かび、登場人物たちが頭の中で勝手に動き回る時でしょうか? そういう時は、書いていてとても楽しいです。
また、自分で勝手にテーマソングを設定して小説を書いている間は、その曲を何度も何度も繰り返し聴きます。すると、いつの間にか曲を聴いただけで感情移入できるようになります。ドライブ中などにその曲を聴くと、勝手に新しいシーンが頭の中に思い浮かんで、家に帰って慌てて文字に起こすなんてこともあります。そういうときもすごく楽しいです。
「作品をどこへ置いたらいいかと聞かれたら、私は迷わずテラーノベル!と答えます!(笑)」

ーーテラーノベルというサービスや会社に対して、どう感じていますか?
テラーノベル様のプラットフォームは、本当に素晴らしいと思います。ランキングのみで表示される形式ではなく、いろいろな作品に焦点が当たるようにランダムに表示されるシステム* は、とても画期的だと思いました。(* 編集部注:ユーザの好みに合わせて表示されるシステム)
ジャンルに関しても、流行にとらわれず、さまざまなタイプの小説を投稿できるのも魅力だと思います。また、定期的に開催されるコンテストも、作家のモチベーションが上がると思います。気軽に応募できるのもいいですよね。
その他にも、専門学校等へ出張して講座をしているという記事を以前見たのですが、未来のクリエイターに焦点をあてるというのも、素晴らしいことだなぁ、と思いました。目先のことだけでなく、日本のIP分野の未来を見据えている姿勢に、とても感銘を受けました。
実際に、テラーノベルの皆様とのやり取りを通じて感じたことは、社員の皆様が常に前向きに生き生きとしていらっしゃるということ。そこはかなり好感が持てます。会社のイメージとしては、“明るく勢いのある会社” といったところでしょうか?
ーーまだテラーノベルで執筆していない方へ向けて、メッセージをお願いします。
国内には多くのWeb小説投稿サイトがあり、新しいサイトも次々とオープンしています。その中で私がテラーノベル様で書き続ける理由は、このサイトに無限の可能性を感じているからです。
テラーノベルへ小説を投稿した瞬間、夢へ一歩近づきます。そして、コツコツと書き続けていると、どんどん夢へと近づいていきます。気づいたら、いつの間にか夢へ続く列車に乗っているかもしれません。私のテラーノベルに対するイメージは、こんな感じかもしれません。
自分で生み出した作品は、かけがえのない宝物です。その大切な宝物を置く場所は、自分で決めることができるのです。
「どこへ置いたらいいですか?」と、聞かれたら、私は迷わず「テラーノベル!」と答えます!(笑)
今回ご協力いただいたクリエイター
瑠璃マリコ
2022年7月よりWebで小説の執筆を開始し、2024年6月からはテラーノベルへの投稿をスタート。2025年には『マウントリベンジ』がショートドラマ化され、自身初の映像化が実現した。主な執筆ジャンルは恋愛で、ロマンティックな純愛系からコミカルな作品、不倫をテーマにしたものまで、幅広いスタイルの恋愛小説を手がけている。
🔗 X(@rurimariko)
🔗 テラーノベル作品一覧
「マウントリベンジ」はこちらから

ショートドラマをチェック
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瑠璃マリコ先生による原作小説をチェック
原作小説『マウントリベンジ』を読む
記事に登場した出演者
相沢 菜々子:朝倉凪子役
秋月三佳:塩崎絵里奈役
鈴木雄太郎:朝倉良輔役