short story

切なくも優しい物語を集めた短編集です。

№1【hanagasumi ～花霞～】花霞が美しい山里で出逢った2人の14年後の奇跡を描いています。
№2【追憶】満月の夜は逢いたい人に逢える夜...定年退職の日を迎えた男性が満月の夜に遭遇した不思議な出来事。
№3【流星痕】夏の終わりに思い出すのはあなたと観た流星痕...美術予備校生と予備校講師のPure Loveを描いています。
№4【オルゴール】あの時気づく事の出来なかった想いは時を隔てて真実の愛に変わる...ある日子育てを終えたシングルマザーの未来がオルゴールをきっかけに再び動き出す。

ラベンダーの丘で逢いましょう

【恋人に突然振られて心に傷を負った瑠璃子は何かに導かれるように北の大地へ向かった】
看護師の村瀬瑠璃子（29歳）は同じ大学病院に勤務する医師の恋人に突然振られる。それを機に瑠璃子は幼い頃過ごした思い出の地・北海道岩見沢市へ移住した。
一方岩見沢医科大学病院に勤務する敏腕外科医の岸本大輔（41歳）は院内では仕事に厳しく無口で愛想がないとかなり評判が悪い。
しかし大輔の心臓外科医としての腕は道内でもトップクラスで患者からは信頼されていた。
そんな2人は羽田発新千歳空港行の飛行機の中でふとした事がきっかけで知り合いになる。
2人の出逢いに謎の小説家『promessa（プロメッサ）』と瑠璃子の過去、そして北海道の温かい人々と雄大な自然が絡み合い物語は進んでいきます。北の大地北海道・岩見沢市を舞台にした切なくも優しい大人のラブストーリーをお楽しみ下さい。

ワンナイトのお相手はまさかの俺様上司＆ハイスぺ隣人でした

【失恋した日にバーで知り合い一夜を共にした男性はまさかの俺様エリート上司でした】桐谷杏樹（27歳）は大手メガバンクの支店に勤務している。杏樹は周りには内緒で社内恋愛をしていたがある日杏樹は恋人に呼び出され一方的に別れを告げられた。
自暴自棄になった杏樹は一人でバーに飲みに行きそこで知り合った男性と一夜を共にしてしまう。その相手はなんと転勤してきた上司・黒崎優弥（38歳）だった。

天使のbreath

【生きる意味を見失った女に男は「息（breath）をすればいい」そうメッセージを送った。そこから女の再生が始まる】

内野綾子(32歳）は軽井沢にほど近い町の食品工場で働いていた。
綾子は2年前に当時3歳だった息子・理人を交通事故で亡くしその後離婚をした。息子を失ってからの綾子は生きる意味を見失っていた。
一方神楽坂仁（45歳）は大人気の小説家だ。出版する本は常にベストセラー入りしジャンルはミステリーやスペンスを得意としていた。
それ以外にも仁が初めて書いた恋愛ドラマの原作が大ヒットし、それ以降はドラマや映画の仕事も増えていた。
元々興味を引かれればチャレンジするタイプの仁は、時間が許す限りそういった仕事も引き受けるようにしていた。
そんな中仁はテレビ局からあるテーマ付きのドラマ制作の依頼を受けた。それがきっかけとなり仁は綾子と知り合う事になる。

水面に落ちた星屑

【夢の中で彷徨う私を救ってくれたのはあなたでした～山岳写真家とシングルマザーの愛の軌跡～】

幼い子供を抱え東京で生活していたシングルマザーの森村優羽（27歳）は生まれ育った長野県の小さな町へ帰る事を決心する。
そして優羽は松本行きの電車を待つホームで1枚のポスターに衝撃を受けた。そのポスターはプロの山岳写真家として活躍中の佐伯岳大（40歳）が撮影したものだった。
地元へ戻った優羽は立山を訪れた際に偶然岳大に出逢う。そして住み込みで働いている山荘で再び岳大と再会した。
子供との平穏な生活を守る為に懸命に働く優羽と自然の厳しさと向き合いながら写真を撮り続ける岳大は徐々に心を通わせていく。
そしてその後2人は一緒に仕事をするようになり徐々に愛が芽生えていった。
小説は長野県の信濃大町を舞台に雄大な山々や自然、そして美しい季節の移り変わりを背景に優しい人々との交流を交えながら進んでいきます。

恋愛小説家の恋

【ある日偶然出会った億トレーダーに偽装恋人になって欲しいと言われました】
水野理紗子（29歳）『水野リサ』という筆名で恋愛小説家をしていた。会社員時代は同じ会社に勤める5歳年上の恋人がいたが27歳の時に突然振られた。失恋を機に理紗子は転職活動を始める。しかしたまたまその時趣味で書いていた小説が突然脚光を浴び、小説は漫画化、そして映画化という道を辿りその後大ヒットした。
それを機に理紗子は恋愛小説家としての道を歩き始めた。
一方、佐倉健吾（38歳）は為替のトレーダーとして活動していた。
学生時代から投資を始め25歳の時に起きた証券会社の誤発注事件の際に運良く巨額の富を手にした。元々投資のセンスを持ち合わせていた健吾はその後不動産投資、そして会社経営にも手を広げた。そして更に動画投稿サイトに投資専門チャンネルを作り自らが出演し投資に関する情報提供もしている。健吾は独身・イケメン・長身・資産家・セクシーな声の持ち主......と全てを持っていたが今は恋人はいない。そんな健吾を狙い彼の周りには常に華やかな女性達が付きまとっていた。

そんな二人はある日偶然カフェで出逢いそこから交流を重ねていきます。
クスッと笑えるシーンもいくつかありますので思い切り笑いながら楽しんでいただければと思います♪

51歳のシンデレラ

【王子様なんていないと思ってた...～人生の秋に訪れた人生最後の初恋～】

鎌倉に住む浅井雪子（50歳）は正社員として勤めていたデパートが営業終了になると同時に退職。その後は地元スーパーでパート勤務を始めた。雪子は30歳の時に離婚をし当時５歳の一人息子を抱えて鎌倉の実家へ戻った。離婚後は父と息子の3人で暮らしていたがその父も5年前に他界。そして一人息子も社会人として独立し今雪子は鎌倉の実家に一人で暮らしていた。
一方、一ノ瀬俊（58歳）は都内で飲食店プロデューサーとして活躍していた。俊がプロデュースした飲食店は常に話題を呼び一躍人気店へと上り詰める。そんな俊の仕事ぶりは国内だけでなく海外からも声がかかるほどだ。若い頃から仕事に打ち込んできた俊は既に一財を築いていた。自身も都内でいくつかの店を経営しながら不動産投資にも乗り出している。俊もバツイチで40歳の時に離婚を経験していたが子供はいない。そして都内のマンションで暮らしていた俊は鎌倉に終の棲家として一軒家を購入する。海に近い家に移り住んだ俊は若い頃にやっていたサーフィンを再開した。

「人生の秋」を迎えた50代の男女が鎌倉を舞台にして人生最後の初恋に挑みます。

華子の初恋

【真実の愛なんて知らなかった、あなたに出逢うまでは～自衛隊最強の第二空挺団にいた男とプライドだけで生きてきた女の恋～】
三船華子・27歳。それまでプライドだけで生きてきたような華子は安定した生活を得る為にハイスペックな結婚相手を探す事に必死だった。
しかし歳を重ねるにつれ全てが上手くいかなくなってきた。恋も仕事も理想は遠のくばかりだ。

『もうダメかもしれない...』

自暴自棄になった華子は踏切内に入り自殺を図ろうとした。その時見知らぬ男が華子を救った。
男の名は日比野陸・44歳。陸は元自衛官。自衛官時代は空挺レンジャーとして最強の精鋭メンバーが揃う第二空挺団に所属していた。
しかし陸は31歳の時災害救助の際に怪我を負ってしまう。その後は最前線を退き数年間教官として指導にあたっていたが34歳の時に自衛官を退役。その後は知人の誘いで飲食店に勤務した後、現在は飲食業や不動産業を主軸にした会社を経営している。

育った環境が全く違う2人が偶然出会い日々交流を重ねていく。
やがて2人の間に芽生えたものとは......？


※この小説は『Protect Love』（後日公開予定）という小説から派生した物語ですが『Protect Love』を読んでいなくてもお楽しみいただける内容になっております。

月遊び

【満月の夜に出逢ったその人は私の知らない有名人だった～有名ロックバンドのボーカリストとバツイチ女性の恋～】

沢田海斗（43歳）。職業は超人気ロックバンドのボーカリスト。海斗のバンドのライブは常に満員で彼は他にもCMやドラマの楽曲を手掛けるなど多忙な日々を送っていた。
一方佐藤美月（34歳）は2年前の離婚と同時に勤めていた銀行を退職し現在は彫金教室でアシスタント兼講師をしている。美月の趣味は天体写真撮影。
ある満月の夜、美月が公園で望遠鏡を覗いている時に1人の男性声をかけられる。声をかけた男性は海斗だった。
そこから2人は徐々に交流を重ね思いを育んでいく。2人の傍には常に月が寄り添い2人を優しく見守っていた。

月夜の晩には思わず月を見上げたくなるような......そんな切ないLovestoryです。

クールな御曹司はフラワーショップ店員を溺愛したい

【気付いたらイケメン御曹司の愛にすっかり包囲されていました】
子供の頃から植物オタクだった藤野花純（25歳）は植物だけを愛し続けてきた恋愛経験ゼロの女子。
花純は国立大学園芸学部を卒業後フラワーショップ事業や造園業を手掛ける花卉小売業の最大手『株式会社青山花壇』の本社に勤務していた。
しかしある日突然花純は異動を命じられる。異動先は青山花壇が経営するフローリストの虎ノ門店だった。
本社勤務からショップへの異動は稀で本社内では花純の異動にまつわる様々な憶測が飛びかっていた。
最初はショックを受けていた花純だが考えた末その異動を前向きに捉える事にする。それは職場は変わっても大好きな植物に毎日触れる事が出来るからだ。
新たな職場で働き始めた花純はそこで1人の男性と出逢う。
男の名は高城壮馬（39歳）。壮馬は花純が働くフローリストが店を構えるビルを所有する㈱高城不動産ホールディングスの副社長だった。
そして壮馬と出逢ってからの花純の運命が徐々に動き出していく...。

セルリアンブルーの夜明け

【2人の出逢いは海のブルーに導かれていた～サーファーとカフェ店員の恋物語～】
夏樹涼平（34歳）は建築設計事務所で勤務している。趣味はサーフィンで湘南の海によく出没していた。涼平は6年前に恋人を交通事故で亡くしてから新たな恋愛が出来なくなっていた。
一方、江藤詩帆（26歳）は美大を卒業後湘南でカフェ店員をしていた。詩帆は人の考えていることがわかり過ぎてしまう為に恋愛をしてもいつも上手くいかない。そして絵を描く時間を確保したくて就職はせずにアルバイトを始めたはずなのに最近以前のように絵に情熱を注げなくなっていた。
そんな2人ある日偶然カフェで出逢い湘南の海で再会する。
この物語は湘南・辻堂を舞台にした男女二人の切ない恋模様を描いています。最後にはあっと驚くあんな事も？涙腺の弱い方はご注意を♪

マウントリベンジ

【ある日妻は気づいた、夫の裏切りに。マウントにはマウント返しを！そして闘いの後に妻が手に入れたものとは？】
朝倉凪子（30歳）は日本の大手アパレル会社・株式会社マニフィークに勤務している。凪子は学生時代モデルをしていた経験から類い稀なるセンスと時代の流れを読む勘に冴えていた。だからその若さにして商品企画部第一課の主任を任されている。
結婚2年目の凪子には同じ会社の営業部・係長をしている朝倉良輔（38歳）という夫がいた。
夫婦共働きで忙しいながらもそれなりに幸せな日々を送っていた凪子の日常に、ある日突然暗雲が立ち込め始める。
それは夫の良輔が不倫から始まった。そこから凪子の静かな闘いが始まる。

「人の不幸の上に幸せは成り立たないのよ」

凪子は夫の不倫を知った日から愛人との闘いを決意した。
夫とやり直すのか？それとも決別するのか？果たして凪子が最終的に選んだ道は？
「不倫」をテーマにしていますが最後は思い切りhappyになるような内容ですので安心してお読みいただければと思います♪

俺たちのエスキース

【あの頃俺たちの『エスキース』は粗削りなままだったのかもしれない...～時を経ても2人は結ばれる運命にあった～】

高校3年生の宮田真子は生まれつき心臓に持病を抱えていてこれまで何度も入退院を繰り返している。
身体に負担のかかる行動は制限されている為スポーツ等は厳禁で日常生活はかなり制限されていた。
そんな真子は幼い頃から『絵を描く事』が好きだった。だから高校卒業後は美大に進学したいと考えていた。
そしてクラス替えで初めて真子と同じクラスになった男子生徒がいた。彼の名は長谷川拓。拓は背が高くイケメンでスポーツも万能、そして成績も優秀だった。拓は高校2年生にして異例の生徒会長を務めるなど校内ではかなりの人気者で目立つ存在だった。
拓はバスケ部に所属し4月早々に行われた引退試合でも大活躍。そんな拓に憧れる女子生徒は大勢いた。
一見するとなんの接点もない二人がある日言葉を交わすようになる。
小説はそんな甘酸っぱい2人の青春時代からスタートします。


※エスキース…本画を作る前の段階で、最初に抱いたイメージや着想をスケッチとして描きとめたもの。下書き。