城咲課長は鉄壁女子社員を甘やかしたい

高城不動産ソリューションズ(株)営業部第二課・課長の城咲柊（しろさきしゅう・38歳）は、親会社である高城不動産ホールディングス(株)から出向中の敏腕エリート社員だ。あと1年ほどで親会社へ戻り部長の席が約束されている彼は、有能なあまり、日々部下の尻拭いに奔走している。
長身に甘いマスク、独身という彼は、トラブルを抱えた顧客の心を瞬時に解きほぐし、いつもすぐに問題を解決する。もちろん、外見だけでなく、彼のその卓越した営業手腕により、ほとんどの顧客は瞬く間に取り込まれてしまうのだ。

そんな彼の下に、転職活動を経て入社してきた水島花梨（みずしまかりん・28歳）が新たに配属された。前職でも不動産会社に勤務していた彼女は、女性ながら数々の優れた実績を挙げていた。有能さを誇る一方、彼女は複雑な家庭環境を抱えており、家族は訳あって一家離散。彼女は現在ひとりで懸命に生きていた。

彼女の入社を機に、柊と花梨はタッグを組むこととなる。モテ過ぎて恋愛や女性にうんざりしている柊と、過去の恋愛の痛手により恋とは距離を置く花梨。互いに壁を抱える二人だが、柊は花梨と仕事をするうちに徐々に彼女に惹かれていくのだった。

【大正浪漫】茜さすあの丘で ～幼き日の憧れは、時を経て真の慈しみへと変わる～

【埼玉県西部。二人は、森と水に囲まれた自然豊かな町にある夕日の美しい棚田の丘で、偶然出逢った】


村上国雄（34歳）は、巨大なセメント工場を有する村上セメント(株)の御曹司。アメリカに留学経験を持つ国雄は、持って生まれたセンスと大胆な戦略で、若くして実業家としての頭角を現し、地元だけでは飽き足らず東京へも進出してさまざまな事業を手掛けていた。
一方、大瀬崎紫野（20歳）は、町で一番大きい製糸工場を営む大瀬崎蚕糸(株)の一人娘だった。しかし、彼女は17歳の時に両親を事故で失ってしまう。その後、父親の会社は伯父夫婦が経営を引き継ぎ、紫野は伯父の元で肩身の狭い思いをして暮らしていた。

国雄が20歳、紫野が8歳の時、二人は偶然夕日の綺麗な棚田で出逢った。
そして、12年後二人は再会し、紫野は国雄の家で暮らすことになった。

Protect Love

【出逢った時の君は、まだ高校3年生だったね...『Protect Love』とは愛する人を守る事、愛しい人を見守り続ける事】
受験を控えた高校3年生の鈴木栞は、仲良くしていた友人2人から急に無視されたり嫌がらせを受けるようになる。
栞はこれまで争い事を避ける為、常に人に迎合し自分の意志を押し殺して生きてきた。
それは父の再婚によって出来た、新しい家族と上手くやっていく為の必要な術だったからだ。
自分を偽りながら生きる辛さを栞は誰にも明かせずにいた。そんな時出逢ったのが精神科医師の貝塚直也（32歳）だった。
栞は直也から1冊の本を渡される。その本は、栞が自分の生き方を見つめ直すきっかけを与えてくれた。
この小説は、2人の出逢いから愛が育つまでの軌跡を辿っていきます。
※この小説のスピンオフに『華子の初恋』があります。

トパーズの指輪

幼い頃、母の宝石箱を覗く事が大好きだった美空は、突然両親が事故に遭い天涯孤独になってしまった。
親戚の家に引き取られた美空は、成人してから衝撃の事実を知る。
優しくて大好きだった父は、美空の本当の父親ではなかった。
そのことがきっかけで、美空は自分がこの世に生かされていることに疑問を持つようになった。
母が大切にしていたオレンジ色のトパーズの指輪。それを見る度に、美空は母に問いかける。

「私はこの世に生まれてきてよかったの？　私に幸せになる権利はあるの？」

もちろん、亡き母からの返事はなかった。それ故に、美空は悶々した日々を過ごしていた。

そんな中、人数合わせのために参加した合コンで、美空は偶然同じ趣味を持つ萩原夏彦という男性と出逢った。

※20話前後の中編小説です。

恋人の条件 ～恋に懲りたシングルマザーですがなぜか急にモテ期がきました～

芹沢葉月（37歳）は中学2年生の息子を抱えたシングルマザー。葉月は海辺の町で亡き父から受け継いだアパートの管理人をしながら、損害保険会社で働いていた。ある日葉月は息子の航太郎（14歳）に「母ちゃんもそろそろ恋愛したら？イケオジなら俺のオヤジにしてやってもいいよ」と言われる。息子が嫌がると思って頑なに恋愛を避けてきた葉月は、その日から出逢いを探し始める。そんな時、葉月は家の近くの線路沿いで一人の男性と出逢った。男の名は桐生賢太郎（34歳）。賢太郎は著名な鉄道写真家だった。その後二人は偶然再会する。
「もう恋はこりごり」と思っていたシングルマザーは、突然人生最高の『モテ期』へ突入してしまう。
このラブストーリーは海の町湘南を舞台に、人々のあたたかい交流を織り交ぜながら、時に切なく時にコミカルに展開していきます。

銀色の雪が舞い落ちる浜辺で

【あの日雪が舞い落ちる浜辺でそっと傘を差し出してくれたのはあなたでした～新進気鋭のIT企業CEO＆愛に傷ついた女のオフィスラブ～】


季節外れの大寒波が関東地方を襲った日、交通事故で婚約者を失ったばかりの麻生奈緒（31歳）は雪の降る浜辺で何かを探していた。
下を向いて必死に探す奈緒の背中には、徐々に雪が降り積もっていく。
その時たまたま近くに停まっていた車の中に男がいた。男は浜辺にいる奈緒を見て不思議に思う。
男の名は深山省吾（41歳）。省吾はIT企業のCEOをしていた。
彼女の必死な様子が気になった省吾は、傘を手にして雪が舞い落ちる浜辺へ降りて行った。

心恋 ～uragoi～

【「『心恋（うらごい）』って知ってるか？」「俺もお前と一緒に『月の船』に乗ってやるから安心しろ」あの人はそう言った...】
長谷部楓（24歳）。楓はビジネスホテルの朝食スタッフと清掃スタッフを兼務をしながらAV女優としてもデビューしていた。楓は幼い頃両親を事故で亡くし8歳年上の兄と共に施設で育った。
一方、東条一樹（40歳）は東京都心部を仕切る指定暴力団藤堂組傘下・円城寺一家のナンバー2を務めている。一樹は藤堂組が運営するアダルトビデオ制作会社の撮影現場に視察に行った際、楓と出逢った。

※『心恋』…大和言葉で「心の中で恋しく想う事」を意味する。

※この小説は全てフィクションです。

天使のbreath

【生きる意味を見失った女に男は「息（breath）をすればいい」そうメッセージを送った。そこから女の再生が始まる】

内野綾子(32歳）は軽井沢にほど近い町の食品工場で働いていた。
綾子は2年前に当時3歳だった息子・理人を交通事故で亡くしその後離婚をした。息子を失ってからの綾子は生きる意味を見失っていた。
一方神楽坂仁（45歳）は大人気の小説家だ。出版する本は常にベストセラー入りしジャンルはミステリーやスペンスを得意としていた。
それ以外にも仁が初めて書いた恋愛ドラマの原作が大ヒットし、それ以降はドラマや映画の仕事も増えていた。
元々興味を引かれればチャレンジするタイプの仁は、時間が許す限りそういった仕事も引き受けるようにしていた。
そんな中、仁はテレビ局からあるテーマ付きのドラマ制作の依頼を受ける。それがきっかけで、仁は綾子と出逢った。

ラベンダーの丘で逢いましょう

【恋人に突然振られて心に傷を負った瑠璃子は何かに導かれるように北の大地へ向かった】
看護師の村瀬瑠璃子（29歳）は同じ大学病院に勤務する医師の恋人に突然振られる。それを機に瑠璃子は幼い頃過ごした思い出の地・北海道岩見沢市へ移住した。
一方岩見沢医科大学病院に勤務する敏腕外科医の岸本大輔（41歳）は院内では仕事に厳しく無口で愛想がないとかなり評判が悪い。
しかし大輔の心臓外科医としての腕は道内でもトップクラスで患者からは信頼されていた。
そんな2人は羽田発新千歳空港行の飛行機の中でふとした事がきっかけで知り合いになる。
2人の出逢いに謎の小説家『promessa（プロメッサ）』と瑠璃子の過去、そして北海道の温かい人々と雄大な自然が絡み合い物語は進んでいきます。
この小説は、北の大地北海道・岩見沢市を舞台に、切なく優しい大人の純愛をテーマに描いています。

short story

切なくも優しい物語を6つ集めた短編集です。

№1【hanagasumi ～花霞～】花霞が美しい山里で出逢った2人の14年後の奇跡を描いています。
№2【追憶】満月の夜は逢いたい人に逢える夜...定年退職の日を迎えた男性が満月の夜に遭遇した不思議な出来事。
№3【流星痕】夏の終わりに思い出すのはあなたと観た流星痕...美術予備校生と予備校講師のPure Loveを描いています。
№4【オルゴール】あの時気づく事の出来なかった想いは時を隔てて真実の愛に変わる...子育てを終えたシングルマザーの未来がオルゴールをきっかけに再び動き出す。
№5【約束】あの日あなたと交わした約束は 、決して忘れる事のない永遠の約束...結婚を間近に控えた茜は突然交通事故で婚約者を失う。その後茜が歩んだ人生とは？
№6【だんだんあなたを好きになる】『植物の世話をきちんとする男は家庭を大事にする』私の夫はそんな人だった...アラサー夫婦のある休日の出来事を描いています。

ワンナイトのお相手はまさかの俺様上司＆ハイスぺ隣人でした

【失恋した日にバーで知り合い一夜を共にした男性はまさかの俺様エリート上司でした】
桐谷杏樹（27歳）は大手メガバンクの都内の支店でテラー（窓口係）として働いていた。
杏樹は同じ支店に勤める8歳年上の銀行マン・森田正輝と交際していた。
しかし突然正輝に別れを告げられる。
突然の失恋に自暴自棄になった杏樹は、一人でバーへ飲みに行き一人の男と知り合った。
男の名は黒崎優弥（38歳）。ハイスペックなイケメンの優弥に散々愚痴を聞いてもらった杏樹は、酔った勢いで優弥と一夜を共にしてしまった。
翌朝正気に戻った杏樹は、優弥が眠っている間に逃げるようにホテルを出た。
翌週、軽はずみな行為を反省しつつ、杏樹は元恋人の正輝を避けながら、なんとか仕事に集中しようとしていた。
そんな中、杏樹の支店に新しい副支店長が赴任して来た。新たな副支店長を見た杏樹は驚愕する。なぜなら、異動してきた人物は、あの日杏樹と一夜を共にした黒崎優弥だったからだ。

水面に落ちた星屑

【夢の中で彷徨う私を救ってくれたのはあなたでした～山岳写真家とシングルマザーの愛の軌跡～】

幼い子供を抱え東京で生活していたシングルマザーの森村優羽（27歳）は、夢を諦め生まれ育った長野県の小さな町へ帰る事を決意する。
長野へ帰る日、駅のホームで電車を待っていた優羽は、そこで一枚のポスターを見つけ衝撃を受ける。
そのポスターは、山岳写真家・佐伯岳大（40歳）が撮影したものだった。

地元へ戻った優羽は、立山で偶然岳大に出逢った。そして働き始めたばかりの山荘で再び岳大と再会する。
子供との平穏な生活を守る為に懸命に働く優羽と、厳しい自然と対峙しプロカメラマンとして活動する岳大は、次第に心を通わせていく。
その一方で、妊娠している優羽を捨てた元恋人の不穏な動きが、二人の傍に徐々に忍び寄ってくる。

この小説は長野県・信濃大町を舞台に、雄大な自然や季節の移り変わり、そして人々の優しさを織り交ぜながら描いています。

恋愛小説家の恋

【ある日偶然出会った億トレーダーに偽装恋人になって欲しいと言われました】
水野理紗子（29歳）は筆名『水野リサ』という恋愛小説家だ。会社員時代は同じ会社の5歳年上の恋人がいたが、27歳の時に突然振られる。失恋を機に会社を辞めようと思っていたところ、突然理紗子の小説が脚光を浴び、その後漫画化・映画化されて大ヒットした。
一方、佐倉健吾（38歳）は為替のトレーダーをしていた。
学生時代から投資を始めた健吾は、25歳の時に偶然起きた証券会社の誤発注事件を元に、運良く巨額の富を築く。元々投資のセンスを持ち合わせていた健吾は、その後不動産投資、会社経営にも手を広げている。最近では動画投稿サイトに投資専門チャンネルを作り、自らが出演し投資に関する情報提供もしていた。独身・イケメン・長身・資産家・セクシーな声と、全てを持ってる健吾だったが現在恋人はいない。そんな健吾を自分のものにしようと、彼の周りには常に華やかな女性達が群がってきた。
そんな二人はある日カフェで出逢い、ひょんな事から理紗子は健吾の『偽装恋人』を演じる事になります。

51歳のシンデレラ

【王子様なんていないと思ってた...～人生の秋に訪れた人生最後の初恋～】

鎌倉に住む浅井雪子（50歳）は、正社員として働いていたデパートを退職後、地元のスーパーでパートとして働いていた。雪子は30歳の時に離婚をし、当時５歳だった一人息子を連れて父が暮らす鎌倉の実家へ戻った。しかしその父も5年前に他界。一人息子も社会人として独立し、今雪子は実家に一人で暮らしている。
一方、一ノ瀬俊（58歳）は都内で飲食店プロデューサーとして活躍していた。俊が手掛ける店は、常に話題を呼び一躍人気店へと上り詰める。そんな俊の仕事ぶりは国内だけでなく海外からも絶賛されていた。これまで数多くの成果を出してきた俊は、既に一財を築き、自身の店を経営したり不動産投資にも乗り出していた。そんな俊もバツイチだったが子供はいない。そろそろ最前線から引退しようと考えている俊は、終の棲家として最近鎌倉に一軒家を買った。引退に向けて徐々にその家に拠点を移し、趣味だったサーフィンも再開した。

この小説は、『人生の秋』を迎えた50代の男女が、鎌倉を舞台にして『人生最後の初恋』に堕ちる様子を描いています。

華子の初恋

【真実の愛なんて知らなかった、あなたに出逢うまでは～自衛隊最強の第二空挺団にいた男とプライドだけで生きてきた女の恋～】
三船華子・27歳。それまでプライドだけで生きてきたような華子は、安定した生活を得る為にハイスペックな結婚相手を探す事に必死だった。
しかし歳を重ねるにつれ全てが上手くいかなくなる。恋も仕事も理想は遠のくばかりだ。

『もうダメかもしれない...』

自暴自棄になった華子は踏切内に入り自殺しようとした。その時見知らぬ男が華子を救った。
男の名は日比野陸・44歳。陸は元自衛官。自衛官時代は空挺レンジャーとして最強の精鋭メンバーが揃う第二空挺団に所属していた。
しかし陸は災害救助の際に怪我を負ってしまう。その後は最前線を退き数年間教官として指導にあたった後、34歳で自衛官を退役。
そして今は飲食業や不動産業を主軸にした会社を経営している。

育った環境が全く違う二人だが、偶然の出逢いからやがて一緒に暮らすようになる。
そして二人の間に芽生えたものとは......？


※この小説は『Protect Love』のスピンオフストーリーですが、『Protect Love』を読んでいなくてもお楽しみいただける内容になっております。

月遊び

【満月の夜に出逢ったその人は私の知らない有名人だった～有名ロックバンドのボーカリストとバツイチ女性の恋～】

沢田海斗（43歳）は超人気ロックバンドのボーカリストをしている。ライブのチケットは常に入手困難で、海斗が作る曲は全て大ヒット。映画のテーマソングやCMなどにもよく使われていた。だから海斗は超多忙な毎日を送っている。

一方、佐藤美月（34歳）は二年前に離婚をしたバツイチだ。美月は離婚を機に勤めていた銀行を退職し、現在は彫金教室でアシスタント兼講師をしている。そんな美月の趣味は天体写真撮影だった。

ある満月の夜、美月が公園で望遠鏡を覗いていると、一人の男性が声をかけてきた。男性は海斗だった。
美月は親切に、望遠鏡で海斗に満月を見せてあげた。
それをきっかけに、二人は徐々に交流を重ねていく。
二人の傍には、いつも月が寄り添い二人を優しく見守っていた。

クールな御曹司はフラワーショップ店員を溺愛したい

【第3回テノコン・最優秀賞受賞作品】【気付いたらイケメン御曹司の愛にすっかり包囲されていました】
子供の頃から植物オタクだった藤野花純（25歳）は、植物だけを愛する恋愛経験ゼロの女子。
花純は国立大学園芸学部を卒業後、フラワーショップ事業や造園業を手掛ける花卉小売業最大手の『株式会社青山花壇』に就職した。
本社の希望部署へ入り夢に向かって頑張っていた花純は、ある日突然左遷されてしまう。それは過去にあまり例を見ない異動だったので、様々な憶測が囁かれた。
かなりショックを受けた花純だったが、なんとか異動を前向きに捉え、新しい職場で働き始める。
そこで花純は一人の男性と知り合った。
男の名は高城壮馬（39歳）。壮馬は花純の新しい職場がテナントとして入っているビルを所有する、株式会社高城不動産ホールディングスの副社長だった。
壮馬と出逢った花純の運命は、その日から徐々に動き始める。

セルリアンブルーの夜明け

【二人の出逢いは海のブルーに導かれていた～サーファーとカフェ店員の恋物語～】
夏樹涼平（34歳）は建築設計事務所で建築士として働いていた。趣味はサーフィンで湘南の海によく出没している。涼平は6年前に恋人を交通事故で亡くしてから新たな恋愛が出来なくなっていた。
一方、江藤詩帆（26歳）は美大を卒業後、湘南でカフェ店員をしていた。詩帆は人の考えていることがすぐにわかってしまい、その敏感さがいつも悪影響を及ぼしいつも恋が上手くいかない。また、絵を描く時間を確保したくてあえて就職はせずアルバイトの道を選んだはずなのに、近頃は絵に対する情熱も消えつつあった。
そんな二人はある日カフェで出逢い、偶然海で再会する。
二人の関係は徐々に進展していき、やがて恋人に。そして最後には衝撃の事実が！

【ショートドラマ原作】マウントリベンジ

【テラードラマにてショートドラマ化作品】【第3回テノコン・特別賞受賞作品】【ある日妻は気づいた、夫の裏切りに。マウントにはマウント返しを！そして闘いの後に妻が手に入れたものとは？】
朝倉凪子（30歳）は日本の大手アパレル会社・株式会社マニフィークで働いていた。学生時代には読者モデルもしていた凪子は、美人でスタイル抜群の容姿端麗。ファッションに関しては類い稀なるセンスを持ち合わせ、その若さにして商品企画部第一課の主任を任されていた。
結婚二年目の凪子には、同じ会社の営業部で係長をしている朝倉良輔（38歳）という夫がいた。
夫婦共働きで忙しいながらも、それなりに充実した毎日を送っていた凪子の元に、ある日暗雲が立ち込める。
実は夫の良輔が不倫をしていたのだ。
「人の不幸の上に幸せは成り立たないのよ」
夫の不倫相手から挑発を受けた凪子は、愛人と闘う事を決意する。
夫とやり直すのか？それとも決別するのか？
果たして凪子が最終的に選んだ道は？

※『不倫』をテーマに描いた作品ですが、ラストは凪子が思い切りハッピーになるように仕上げてあります♪

俺たちのエスキース

【あの頃俺たちの『エスキース』は粗削りなままだったのかもしれない...～時を経ても2人は結ばれる運命にあった～】

高校3年生の宮田真子は、生まれつき心臓に持病を抱え、これまで何度も入退院を繰り返していた。
身体に負担のかかる行動は制限されていたので、スポーツは厳禁で、日常生活にもかなり制限がある。
そんな真子の心の拠り所は絵を描く事だった。真子は高校卒業後したら美大に進学したいと考えていた。

真子は三年生のクラス替えで、長谷川拓という男子生徒と初めて一緒のクラスになった。
拓は背が高くイケメンでスポーツも万能、おまけに成績も優秀だ。
拓は高校二年にして異例の生徒会長を務めたり、バスケ部で大活躍するなど行内ではとても目立つ存在だ。だから拓に憧れている女性徒は大勢いた。
一見するとなんの接点もない二人が、ある日美術室での会話をきっかけに言葉を交わすようになる。
小説はそんな二人の甘酸っぱい青春時代からスタートします。


※エスキース…本画を作る前の段階で、最初に抱いたイメージや着想をスケッチとして描きとめたもの。下書き。