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テノコン2023夏の受賞作品に迫る!最優秀賞・優秀賞作家さんに受賞の感想を聞いてみました

こんにちは、Teller Novel more編集部(以下TNM編集部)の大沼です! みなさん、2023年夏に開催されたテラーノベルの小説コンテスト『第1回 テノコン2023夏』の結果発表は、もうご覧になりましたか?

コンテストの総応募作品数は356作品。総応募エピソード数は、なんと3,257話を超えました。そんな多くの作品のなかから、最優秀賞・優秀賞に輝いたのはいったいどんな作品なのでしょうか!今回は、テノコン2023夏の受賞作品の魅力に迫ります。最優秀賞・優秀賞作家さんに受賞の感想も聞いてみました!

記念すべき初開催!『第1回 テノコン2023夏』

2023年8月1日から1ヶ月開催した『第1回 テノコン2023夏』。素晴らしい作品を数多く応募していただき、10月下旬には無事に結果発表を終えました。

現在は、第2回目のテノコンを開催中です。

\『第2回テノコン』は2/29まで開催中/
くわしいコンテスト情報はこちらから!

さっそく結果発表を…と思いましたが、Teller Novel moreは、テラーノベルの「もっと」をお届けする場。ということで、ちょこっとテノコン2023夏の裏話をすると…1回目の開催は本当にドキドキだったんです! 作品を応募してもらえるかな? ちゃんと盛り上がるかな? という不安な気持ちと、きっと素敵な作品に出会えるだろうというワクワク。複雑な気持ちが入り混じったなかでスタートを切りました。

ハラハラドキドキしながら抱いていたのは、作家さんが生み出す素晴らしい作品をもっと多くの人に読んでほしい。作家という仕事が今より身近になり、溢れる創作力を活かせる環境を作りたい。という気持ちでした。

今は無事にコンテストを終えられたこと、2回目のコンテストを開催できたことにホッとしています。改めて、テノコン2023夏に応募してくださったすべての作家さんに感謝の気持ちを伝えたいです。本当にありがとうございました!!

それでは、最優秀賞・優秀賞を受賞した作品をご紹介します!

総応募356作品から最優秀賞・優秀賞に輝いたのは?

思わぬ展開!ほっこりする純愛物語。優秀賞「Forbidden Love」××× 著

第1回テノコン優秀賞受賞作品 高校教師である皆川駿は、教師生活史上最大の問題に直面していた。 よりにもよって、ラブホテルから風俗嬢と一緒に出てくるところを、偶然にも 自分が受け持つクラスの生徒、金森梓に目撃されてしまう。 このままバレてしまえば、懲戒免職は免れない。 なんとしても黙っていて欲しいと懇願する教師に生徒が出した条件は・・・ (全14話完結)

優秀賞に輝いたのは、××× 著「Forbidden Love」。

物語は、主人公の高校教師・皆川駿がラブホテルから出る姿を自身の生徒である金森梓に目撃されてしまうところからスタートします。2人の危ないロマンスが描かれていくのか…? と思わせるはじまりですが、この作品、実は純愛もの。

自身の弱みを握られてしまった皆川は、先生と生徒のあいだで御法度と思われる危うい行為に誘われていきます。抵抗したくも、弱みを握られているため強く拒否できず…。だんだんとエスカレートする要求に抗いながらも、皆川は金森が自分に近づく本当の理由が気になり始めます。ヒロイン・金森梓の目的はなんなのか、疑念を持つ皆川ですが、金森が時折見せる寂しげな姿に少しずつ心が揺さぶられ…。

…といった具合に、はじまりからは想像のつかない展開に引き込まれ、読み進めていくうちに2人をどんどん応援したくなる物語!心が冷たく渇いてしまったと感じたとき、この作品に触れたらきっとほっこりと温かい気持ちになれると思いますよ。

「Forbidden Love」の作者・×××さんに受賞の感想を聞いてみた

こういう作品が自分好み!こういう作品を読みたい!という自己満と為に書いた恋愛作品で、まさか人生初のこんな有難い賞をいただけるとは夢にも思っておらず、いまだに誰かがドッキリ大成功のプラカードを持ってやって来るのではないか?という気持ちがあります。 30歳過ぎてからでも色々チャレンジしてみるものだなぁ!遅いなんて事はないんだ!とつくづく思わされました。

ドッキリだったんじゃないか!?と心配するお茶目な×××さん。「Forbidden Love」が人生初の賞だったとのことで、TNM編集部もうれしくなるコメントでした。

\テノコン2023夏の優秀賞作品/
××× 著「Forbidden Love」はこちらから!

最後までハラハラしっぱなし!優秀賞「日本終了まであと一週間」山根利広 著

2029年8月。火山活動の急激な変化により、1週間後に日本各所で致死量の毒ガスが発生することが判明した。避難する国民の受け入れ先が見つからない最中、首相は「身分が高いものしか避難させない」意向を明らかにする。ステージ3=下民である乾立は、思いを寄せる少女、霜月絵美衣と、混沌と化した国からの脱出を図るが……!?

つづいて優秀賞に輝いたのは、山根利広 著「日本終了まであと一週間」。

1週間後、吸引すると数十秒で死にいたる毒ガスが大噴出すると判明した日本。そんな危機的状況の最中、政府が国民に伝えた対策は、「ステージ4〜5に該当する高等民だけを避難させる」というものでした。混沌と化した日本で、思いを寄せる少女 霜月絵美衣(しもつき・えみい)に振られてトボトボと帰宅していた乾立(いぬい・りゅう)は、突如閃光と爆風に襲われます。

ピンチに襲われた乾を助けたのは、自身を「”向こう側”から来た者たちの生き残り」と話すサワタリという男。サワタリは「お前に生き延びてもらう。真実をおれと見るんだ。」と伝え、何が何だかわからないながらも二人は行動を共にするようになります。そんななか、2人は逃げそびれた絵美衣を発見し…。

サワタリがいう「真実」とはなんなのか? 3人は無事助かるのか? 最後まで読めない展開で一気読み必至です。全8話とほどよいボリュームの作品ですが、読後は1本の映画を見終わったかのような満足感を得られます!

「日本終了まであと一週間」の作者・山根利広さんに受賞の感想を聞いてみた

「もし全国民が危険にさらされる災害が起こったら?」という空想と「人間や日本って本質はこうなのかも」というアイロニーが、この物語の出発点でした。テラーノベルはアイデアを物語にしやすいので、気づいたらエピローグを書き終えていました。そんな物語が優秀賞をいただけて、まず驚きました。そしていまに至るまで、幸せな余韻に包まれながら執筆を続けています。受賞はなによりの励みであり、創作意欲をわきたたせる原動力になっています。
このたび第2回テノコンが始まるという知らせを受け、いまも新作のプロットを温めています。怖い話が好きな方もそうでない方にも楽しんでいただけるガチのホラーです。ご期待ください。

山根さんが抱く感情と空想が組み合わさって「日本終了まであと一週間」が生まれたんですね。こうやって物語の背景を知ると、作品への愛着もいっそう深まるような気がします。新作もとても楽しみにしています!

\テノコン2023夏の優秀賞作品/
山根利広 著「日本終了まであと一週間」はこちらから!

主人公アンリエッタからパワーをもらえる!最優秀賞「どうして舞台が隣国に!?」有木珠乃 著

孤児に転生したアンリエッタ・イズルは、マーカス・ザヴェルを助けたことで、この世界が小説の中と知る。同棲を経た後、やがて二人は恋人同士に。
けれど、アンリエッタは聖女ほどの神聖力の持ち主だったため、孤児院から逃げていた。同じ理由で、大魔術師ユルーゲルとカラリッド侯爵家からも狙われ、攫われてしまう。ユルーゲルからは神聖力を使用するために。カラリッド侯爵家からは聖女にさせるため。

最優秀賞に輝いたのは、有木珠乃 著「どうして舞台が隣国に!?」。

孤児に転生した主人公 アンリエッタ・イズルは、ある日自身に特殊な神聖力があることに気がつきます。前世で辛い人生を送ったアンリエッタは、今度の人生こそは自由で平穏な暮らしを。と願い、孤児院から逃げることに。

孤児院から逃げたのち、パン屋を営みながらひとり平和に暮らしていたアンリエッタは、ある日家の裏に見知らぬ男性が倒れているのを発見。「関わってはいけない」と思いつつも、男性を神聖力で助けてしまいます。すると、なんとその助けた男性は、小説の世界の人物 マーカス・ザヴェルだったのです。

マーカスを助けたことで、自身の転生先が小説の世界だと気づくアンリエッタ。アンリエッタは面倒ごとにならないようマーカスを避けますが、その日からマーカスはアンリエッタの家に居座りはじめます。はじめはマーカスを追い出そうとしていたアンリエッタですが、二人は一緒に過ごしていくうちに惹かれ合う関係に。そんななか、ある日アンリエッタが何者かに攫われてしまい…。

読み進めると物語のなかに絶妙な違和感があり、なぜマーカスはあんな発言をしたんだろう? あのときの行動はなんだったんだろう? と、全78話をあっという間に読んでしまいます。有木さん、恐るべし…。

不慣れな環境でひとりたくましく生活を営むアンリエッタに、知らず知らずのうちに勇気をもらえる作品です。前世の記憶から人のやさしさや愛をうまく受け止められなくなっていたアンリエッタの心が少しずつほぐれていく様子を見て、読み手である私自身もなんだかホッとするような気持ちになれました。

「どうして舞台が隣国に!?」の作者・有木珠乃さんに受賞の感想を聞いてみた

この度は『どうして舞台が隣国に!?』を最優秀賞に選んでいただき、ありがとうございました。
光栄であると同時に、驚きの方が勝ってしまい、アタフタしたのを覚えています。何度も見返してしまったほどです。
なにせこの作品は、異世界転生のお話ですが、チートやざまぁといった流行りの要素がありません。私の好きな謎めいたお話、過保護な溺愛を詰め込んでいます。
そんな作品を見つけて下さったこと、受け入れて下さったこと。誠に感謝し切れません。
今後は異世界恋愛だけではなく、現代、和風など様々な恋愛×ミステリーの作品を書いていければと思っています。

自身の好きなお話を貫いてこの作品を創り上げてくださった有木さんに改めて感謝! 今後も現代・和風など、「どうして舞台が隣国に!?」とは全く異なる舞台の作品も制作予定とのこと。どんな作品になるのか、とても気になりますね!

\テノコン2023夏の最優秀賞作品/
「どうして舞台が隣国に!?」はこちらから!

第2回テノコンも開催中!つぎの受賞は誰の手に?

テノコン2023夏の受賞作品、どれも心動かされる素晴らしい作品でしたね。

テラーノベルは2024年2月29日まで、『第2回テノコン』を開催中! 第1回目の開催と同じく、オリジナル作品であればジャンルは不問という条件で作品を募集しています。つぎの受賞は誰がつかむのでしょうか? TNM編集部も楽しみにしています!

\『第2回テノコン』は2/29まで開催中/
くわしいコンテスト情報はこちらから!

第1回 テノコン2023夏 受賞作家

有木珠乃さん

第1回 テノコン2023夏 最優秀賞受賞作家。

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山根利広さん

第1回 テノコン2023夏 優秀賞受賞作家。

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×××さん

第1回 テノコン2023夏 優秀賞受賞作家。

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