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さっきの告白なんか なかったことみたいに
ウンソクさんは平然としてる
隣に座って、一緒に映画見て
たださっきよりはもっと、くっついてる
恋愛映画 好きでもないし嫌いでもない
ウンソクさんはどうなんだろう あんまりちゃんと見てないみたいだけど
ウォンビン
ウンソク
ウォンビン
ウンソク
あ、この言い方 そんなに好きでもなさそう
はにかんでる表情が可愛い
ウンソク
ウォンビン
映画はこれからちょっと波乱 見ても見なくてもいい感じ
ウンソク
ウォンビン
うれしくて、でも照れくさくて 目があうとすぐ逸らしちゃう
それはウンソクさんも同じみたいで ふたりで急にモジモジしてる
食べ終えたお皿を片付けようとすると
ウンソク
ウォンビン
ウンソク
僕をソファに押し留めようとする ふたりでいたいのに
じっと見つめると ウンソクさんは顔を赤くして目を逸らした
ウンソク
ウォンビン
二人分のお皿とグラスを お盆に乗せながら
ウンソク
手伝って、と小さく ウンソクさんが言う
うれしくてその背中に 飛び付かんばかりの勢いでついていく
二人分のお皿とレンゲ グラスはまた洗って使うみたい
ウンソク
冷蔵庫の中はごくシンプル 調味料とちょっとした食材と麦茶
ウォンビン
ウンソク
正直、似合いすぎて笑った
ウンソク
言いながらウンソクさんも笑ってる
ウォンビン
ウンソク
男の一人暮らしで 麦茶作ってあるとかなんか 不思議な感じ
ペットボトル買って済ませたらいいのに
と、そこまで考えて また急に不安に襲われる
勝手に女の影を作り出して 勝手に怯えてる
ウンソク
僕の様子がおかしいことに気づいて ウンソクさんが僕の肩を抱く
なんでもない、の言葉の代わりに 見つめながら首を横に振った
肩を抱く手に力が入る
ウンソク
バカみたいだけど こういう優しさも全部 いつか誰かに与えたのだと思うと
奪われるかもしれないと思うと
悲しくなる
ウォンビン
ウンソク
優しくて甘い、声 それだけで胸が熱くなる
ウォンビン
ウンソク
ウンソクさんは 天を仰いでため息をつく
ウンソク
笑いながらの返し ってことはやっぱり……
ウンソク
ウォンビン
同じ女でも母親ならなんの問題もない
思わず大きなため息をついた
そんな僕を見てウンソクさんが笑う
ウォンビン
ウンソク
ウンソク
なんかすごく…… ちゃんとした家で育ったんだなと 改めて思う
僕は自分の趣味で料理したいだけなのに 自分でできることは自分で、みたいな方針 すごくいい
ウォンビン
ウンソク
否定しないんだ そーゆーとこ! ズルい
見つめると ウンソクさんは僕を優しく抱き寄せて
ウンソク
胸の中で聞く声は さらに体に熱く、響く
ウォンビン
ウォンビン
あはは、と笑いながら 僕を抱きしめる
ウンソク
嬉しくてたまらない感じの声 可愛いな
幸せだ
ふと見上げると目の前に 綺麗な、優しい顔があって
なんとなくシリアスに口を閉じる 少しずつウンソクさんが近づいてくる
まだ慣れない柔らかな唇の感触 そこだけが生き物みたいに
唇を何度も甘噛みされて
頭が、ふわふわする
力が抜けていく 僕の腰を、体をしっかりと引き寄せて
至近距離で見つめ合う 好きだよ、って
囁きも空耳みたいに思うほどすぐ ついばむようなキスが、やってくる