蜂楽が急に手を振り上げた
その手には包丁があって
刺される
と思った
怖くなって目を閉じた
グサッ
音が聞こえた
だが俺の体に痛みは無い
だって
氷織が庇ってくれたから
氷織
氷織
潔
潔
俺を見つめる氷織は
安堵の表情を見せていた
その表情とは裏腹に
刃物が刺さった氷織の腹からは
ドクドクと血が流れている
俺の目から勝手に涙がこぼれてきた
それと同時に
蜂楽が氷織の腹から ゆっくりと包丁を抜いた
蜂楽
蜂楽
蜂楽
氷織
氷織
氷織
氷織
蜂楽
蜂楽
氷織
氷織
氷織
氷織
永遠に潔君の記憶に残り続ける♡
氷織
氷織
潔
口をパクパクと動かすが
声が出なかった
蜂楽
蜂楽
蜂楽が呟いた
その言葉が許せなくて
バチン
気づいたら
俺は蜂楽の頬をぶっていた
潔
蜂楽
蜂楽は困惑しこちらを見つめている
潔
潔
蜂楽
潔
潔
俺はそう言いのこすと
すぐに氷織に駆け寄った
急いで救急車を呼び病院へ向かった
あまり良く覚えていないが
その時の蜂楽は
絶望したような表情だった
潔に
嫌われた
何がいけなかったんだろう
人を刺した事?
監禁しようとした事?
……
全部だ
俺は潔を
愛しすぎた
恋に溺れて
盲目的になって
潔の気持ちを考えず 行動してしまった
蜂楽
そう言いながら
コンクリートに染み込んだ
血の後を見つめ
ひたすらに後悔を続けるのだった
ごめんね、潔
ガラガラガラ
手術室の扉が開き医者と 思われる人物が出てきた
潔
潔
俺はすぐさま医者に駆け寄った
医者はゆっくりと 口を開きこう言った
「…たった今息を引き取りました」
潔
その後の事は覚えていない
主
主
主
主
主
主
コメント
2件
黒名は?!
ついに次でこの作品が終わってしまうーー!🥹 続き楽しみにしてます!!