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できない子

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できない子

第1話 - 欠陥品

702

2025年05月05日

#countryhumans

#カントリーヒューマンズ

#カンヒュ

#ソビロシ

無toku名

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ロシア

ん……､どうしたの､お父さん…？

ソ連

そこで突っ立っているな｡さっさと行け｡

ロシア

うん…､ごめんなさい…､

　

いつも下を向いてて内気なロシア｡きっとこのまま前を向くことなんてないんだろうと思った｡

何もできない｡できない｡ただの“失敗作”だ｡

　

ソ連

…

　

こいつを見るたびに毎回思う｡ “俺に似てないな｡” 実際に言えばちゃんと俺の息子だ｡

妻に似たんだろう｡

俺が殺した｡愛してやまなかったあの妻に｡

　

ロシア

……､？父さん？

ソ連

…なんだ｡

ロシア

…お願いがあるんだけど……、

ロシア

父さん…と､お出かけしてみたいなって…

　

申し訳なさそうにロシアは微笑んだ

同時にこいつには俺がいないとダメだと確信した｡

殴っても｡ヤっても｡切っても｡叩きつけても｡コイツは俺の周りをひっついて歩き続けた｡

だから｡こいつにはもう俺がいないとダメなんだ｡

世界一できないヤツなんだから｡

　

　

数日後

　

ベラルーシ

お兄ちゃん！遊んでー！！

ロシア

はいはい､今日は何しようか｡

　

面倒見だけはいいロシアは､ほとんどの兄弟に苦手意識を持たれていた｡

少し謎に思っていたが､まぁ気にしない｡

　

　

でも…ロシアの顔ってどんなんだったか？

　

ソ連

…ダメだな｡最近は狂ってしまいそうだ｡

ロシア

…？何か言った？

ソ連

なんでもないぞ｡

　

その日の真夜中｡俺はロシアを部屋に呼んだ｡

　

ロシア

父さん…？

ソ連

近づけ｡

　

不安そうに怯えているロシアが仕方ないほどに憎かった

そして同時に所有したくなった｡

何もできない｡生まれた意味すらもないこの役立たずに

存在する意味をあげたくなった｡

　

ソ連

……なぁロシア｡

ロシア

…？

ソ連

お前は俺のものだ｡
逆らったら殺す､お前は俺がいないとダメなんだよ｡

ロシア

父さ…

ソ連

黙れ｡逆らうなって今言っただろう？

　

あぁ､愛してる｡愛してるよ｡憎いほどに｡

役立たずで何もできない貧弱でバカな欠陥品｡

俺がいないときっと死んじまうんだろうなぁ…

　

愛してる♡