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春の風が頬を撫でる。
満開の桜が揺れ、花びらがひらひらと舞い落ちる中、私は待ち合わせ場所に向かって歩いていた。
マイキー
少し先で手を振るのは、私の幼なじみであり、東京卍曾の総長ーーー佐野万次郎。
いつも通りの黒いトップスに、ラフなズボン。
金色の髪が陽の光を浴びて輝いていた。
愛
マイキー
そんな事をさらっと言うのがマイキーだった。
この人は昔からそうだ。
何気ない言葉に、ふと心が揺さぶられる。
愛
マイキー
愛
少し呆れたように返すと、マイキーは悪戯っぽく笑った。
マイキー
マイキーのいう「あいつら」と言うのは場地や三ツ谷の東京卍曾のメンバーのことだろう。
私にとっては昔からの知り合いでもある。
愛
愛
マイキー
ぴたりと足を止め、マイキーが私の方を向く。
風が吹いて、桜の花びらが二人の間を舞った。
マイキー
マイキーの瞳が、じっと私を捉える
まるで、逃がさないと言わんばかりにーー。