TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

アイ

…本当に

アイ

転生したんだ。 私。

アイ

スゲぇぇぇぇ!!

アイは無事転生した。 転生…したのだが、

アイ

ここどこやねん

転生先の環境ガチャには失敗した模様ですね

アイが現在居るのは児童養護施設である。

アイはベッドから降りて、鏡で自分の姿を見る。

アイ

(髪型と身長は前世と変わらない…。 あれ、顔が前世より可愛くなってる! ありがとう神さまー! )

アイはこの時点では何も知らないが、顔面を少し良くしたりなど、神の行動にはある目的があった。

そして神による司令でアイは散々振り回されることを知らない

するとアイは頭の中から砂嵐の音がするとこに気づく

アイ

えっ、何!? 怖い、怖いよぉ!

アイがしばらく困惑していると、段々聞き馴染みのある声がしてくる

(良かった。 通じたようだな)

アイ

(わーい! 神様ありがとうー! ちょっと顔面可愛くなってたもん! マジ感謝シャ!)

(…まぁ、これからお前には様々な司令を下すからな。 人に好印象を与える顔面が良いだろうと思ってな)

アイ

(え? 司令?)

アイは神とテレパシーで会話していると、部屋のドアからノックが聞こえてくる

(まぁとりあえず一旦飯を食って着替えることだな)

アイ

(あっ、はい)

アイはテレパシーを終えると、急いでドアを開ける

アイは身支度を終えて高校に来たのだが、驚いたことがいくつかあった

一つ目は施設入居が昨日だということだ。何やら両親のお金トラブルでアイは入ったということ。 施設長が優しいのも良かった。

二つ目、この世界だとアイは通信制高校に通っているというとこ。

三つ目、アイの体には持ち主が居たということ。

事実、部屋の机に置かれていた日記には歯科衛生士になりたいという夢が書かれていたからだ。

アイ

(うーん)

アイ

(何だか体の持ち主に申し訳ないなぁ)

アイ

(てか、この世界でも名前が佐藤アイだなんて。 奇跡かな?)

アイが席で一人考えていると、隣の席の子が話しかけてくる

要約すると、アイの友人でノートを写させてくれたお礼に何か奢りたいとのこと。

アイ

そんな、良いの!? ありがとう!

その子に笑顔でアイが言うと、突然アイの頭の中に砂嵐の音が響く。

アイ

(うっ…何ですかぁ!)

(早速の司令だ。 その子と何か食べた後でも良いから、朝霧彩を探せ)

アイ

(彩ちゃん!? 了解ですっ!)

ただ、アイには一つ困ったことがある。それは今日が原作では何話なのかということだった。

アイは最寄り駅近くでドーナツを食べてその子と別れた。

それから真っ先に向かったのは、一話で彩が猫と戯れてる為に訪れる橋だった。

アイ

(私の前世はオタクだぞ! いくら地方の県都出身とはいえどもネットで聖地特定くらい出来んだよ! 舐めんなよ〜?)

アイ

(聖地特定くらいお安いものよ!)

アイの持っているカバンの中には猫のエサが入っている

現在時刻は16時。 彩の通う高校ももう下校時刻のはず。

アイ

(彩ちゃんに会っても悪い印象を与えないように優しく話しかけなくちゃ!)

アイは猫を見つけると、歩いて向かう。

アイ

(…あ! あの制服姿は!)

アイ

(良かった! まだ原作時点では一話なんだ!)

アイ

(話しかけていいのよね…?)

え、あ、

彩はアイにお辞儀をする

アイ

(うぁぁ!)

アイ

(可愛いねぇぇぇ! お姉さんといい事しない?しない!?)

アイ

(…っと、危ない。 欲求を抑えて陰キャになりきらねば)

アイ

えと、私、実は昨日この捨て猫を見かけたんですけど

アイ

この猫ちゃんは、一体いつからここにいるかとか…分かります?

え、えと、それが分かんなくて

アイ

(私の為に頑張って話してくれてるぅ!)

アイ

(可愛いぃぃ!)

アイ

(てか、良い洗剤の匂いが彩ちゃんからする。 たまらん)

その後は何とか猫関係で話が盛り上がった。

そうして彩とさよならをする時

アイ

待って!

え…?

つい、アイは引き止めてしまう

彩の背が、悲しく感じてしまったのだ。

アイ

…彩ちゃん

アイ

彩ちゃんはこれから辛いことも悲しいこともいっぱい経験すると思う

アイ

だけど、一人じゃない!

アイ

きっと優しい友人や仲間が出来るから!

アイ

この世界で一人だなんて、ありえないもの!

…っ!

アイ

だから、どうか、どうか…

アイ

死にたい…なんて思い詰めすぎないで…!

…。

アイ

(良かった…)

アイ

(言いたいことはっきり言えて、良かった…)

アイが唇を震わせながら言い切ると、彩は涙を流し、笑顔でゆっくりと振り向く。

あ…ありがとうござ…ございますっ!

こうしてアイと彩は別れたのだった。

アイ

(ねぇ!)

(なんだ)

アイ

(次の司令は? ねぇぇ!)

(もう少しまたんか! まったく)

アイは彩との会話を通じて、司令達成へのやる気が出てきた様だ

だが、この時のアイは知らなかった。 この後の司令で死にかけるなんて…。

死んだら魔法少女サイトの世界に転生したっ!?

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚