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白木
白木
白木
ボクが6歳の時に
父の不倫で離婚し
8歳の夏に交通事故で兄と母は他界
残されたのはボクが生活していける
母のお金と
兄が宝物にしていた実験室
兄は医療関係の仕事をしていた為
薬の調合や実験に没頭していた
兄とは8歳差でとても優しい人だった。
ボクの誕生日ケーキを買って帰る時に
飲酒運転をした車と衝突
犯人は未だ逃走中で
母と兄は壁に押し潰され
骨はボロボロ、顔も血で誰か分からない程だったことを覚えている
犯人を別に恨んではいない
そういう世の中だ。
死と隣り合わせで生きている
ただ、寂しさだけが今のボクにある。
嗚呼．．．海が綺麗だなぁ。
いつもと変わらない景色にボクは見惚れ
ついボーッとしてしまう
白木
（キキーッ！！！！）
白木
突然ボクの体に激痛が走った
軽自動車が凄い勢いで走って
ボクにぶつかってきた
痛すぎてなのか、状況把握が遅れているのか
痛みは何故かその後から感じない
頭がクラクラして、目眩がする。
血が止まらない、腹部が痛い
白木
白木
意識が朦朧としながらスマホを鞄から取り出そうとする
？？？
？？？
？？？
誰かが助けに来てくれたのかな
プロヒーローだったら助かるんだけど
嗚呼．．．もうダメかも、凄く眠い
寝たら．．．ダメなんだろうな、
（ピッピッピッ）
よく聞く音だ
白木
白木
看護師
看護師
看護師
看護師
白木
白木
医者
医者
医者
医者
医者
白木
白木
（コンコン）
？？？
？？？
？？？
白木
緑谷
緑谷
緑谷
緑谷
緑谷
白木
緑谷
白木
緑谷
緑谷
白木
急いで紙を確認した
そこには太字ではっきりと
雄英高校 合格
そう書かれていた
白木
白木
