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読む前に
この作品は二次創作です。本家様とは一切関係ありません
作者はテラー初心者なので読みにくいなどあるかもしれません
原作改変、口調や行動などの解釈違い、意味のわからない日本語(誤字脱字含む)など以上の事が大丈夫な方だけお進み下さい
少しでも無理だと思ったら直ぐにブラウザバックしてください
それでは本編をどうぞ
小学三年生のある日
その日はとても暇で暇でしょうがなくて
適当にテレビをつけてその時、偶々流れたのはバレーの試合。
何となく見ていたワンセット。
でも、落ちると思ったボールが何回も上がる
そんな熱い攻防に私はいつの間にか目を奪われていた。
みんながかっこいいって思うポジションは、大体スパイクやクイックで攻撃をする《WS(ウイングスパイカー)》や《MB(ミドルブロッカー)》だけど
私が1番惹かれたのは《S(セッター)》だった。
真剣な顔をして、それでいてどこか楽しそうにボールをセットアップする姿を見て、私は胸を射抜かれた。
その後、バレー入門の本を図書室で借りて《S》のことを調べれば調べる程、《S》というポジションに惹き付けられた。
"みんながかっこいいって言う『WS』や『MB』"だって、『S』のセットアップがなかったら最大限の力を出すことが出来ない。
双木 琥羽(ふたぎ こう)
それから私は直ぐに小学バレーチームに入った。
邪魔になった腰まであった長い髪を肩につくかつかないかくらいまでバッサリ切って
あの時見た、アタッカー一人一人に寄り添うような打ちやすいパスを、
スパイカーの前の壁を切り開くようなセットアップを私もできると信じて
練習に練習を重ね、元々才能があったのか、ジャンプサーブとジャンプフローターサーブも使えるようになって
小学バレーの時は嬉しいことに強豪として決勝まで勝ち進んで、全てが順調だった。
___それが覆ったのは中学2年生の頃
中学に上がってすぐの頃、周りの大人から『お前は《S》より《MB》か《Li(リベロ)》の方がいい』と言われるようになった。
コーチもこの考えのようで
コーチ
コーチ
コーチ
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
コーチ
こんな会話を何十回も繰り返しているけど、向こうもなかなか折れてくれない。
こう何回も言われていると自分は《S》としての才能がないのかと思ってしまう……
そんなことないと言い聞かせてきたけど、結果を残さないとと心のどこかで少し焦っていたのかもしれない。
そんな中始まった大会
いつもは無いはずの緊張感にどんどん思考がマイナスの方向に行ってしまう
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
どんどん湧き上がってくる不安に呑まれ、試合が始まる前から焦りに蝕まれていた
チームメイト
双木 琥羽(ふたぎ こう)
ピーッと笛の音が鳴る
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
不安と焦燥感に包まれているのに加え、レシーブが乱れて低く上がったボールは私と真反対の位置にかえる。
無理やりレフトの子にトスをあげるけれど、ミスってとても打ちずらいボールを上げてしまって
結果、無理やり打とうとバランスを崩してまで手を伸ばすけど相手コートに返すことも出来ずに床に着いた。
着地をミスったその子は、先に地面に着いた左足の捻挫と尻もちをつく寸前に利き手を着いて捻って、医務室に行くことになった。
交代で他の《WS》の子が入って試合再開になったけれど、私がトスをあげるとみんな体が強ばって連携ミスを連発するようになってしまった。
目の前で起きた事故のせいで恐怖心が湧き上がり、今まで築き上げた信頼が崩れてしまったみたいだ
その後すぐ私は他の控えの《S》と交代になった。
コーチ
コーチ
双木 琥羽(ふたぎ こう)
コーチ
双木 琥羽(ふたぎ こう)
コーチ
コーチ
結局、キャプテンと正セッターが居ない私たちのチームは負けて、初戦敗退となった
この事件の後、チームメイト全員は私から距離を置いてしまった
トスを上げても誰も打たない、打ってくれない…… そんな状態が1週間続き、私はコーチに呼び出された
コーチ
コーチ
コーチ
コーチ
コーチ
双木 琥羽(ふたぎ こう)
コーチ
双木 琥羽(ふたぎ こう)
コーチ
双木 琥羽(ふたぎ こう)
コーチ
双木 琥羽(ふたぎ こう)
コーチ
双木 琥羽(ふたぎ こう)
コーチ
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
『あの時見た、アタッカー一人一人に寄り添うような打ちやすいパスを』
『スパイカーの前の壁を切り開くようなセットアップを私もできると信じて』
『全部お前のせいだ。』
双木 琥羽(ふたぎ こう)
ぷつっと何かが切れた音がした
双木 琥羽(ふたぎ こう)
視界がぼやけていく
双木 琥羽(ふたぎ こう)
ぼそっと小さく呟いた。
次々に目から溢れ頬を伝って地面に落ちる液体をそのままに、いつの間にか俯いていた顔を上げコーチの顔を見る
コーチは眉間に皺を寄せ、心底面倒くさそうな、迷惑そうな表情をしながら私を見ていた
吹っ切れたら、もうどうでも良くなってきた。
双木 琥羽(ふたぎ こう)
コーチ
双木 琥羽(ふたぎ こう)
そのまま振り返らずに体育館を出た
体育館と校舎を繋ぐ渡り廊下を歩いていると前から人がやってくるのがぼやけた視界でかろうじて見えた。
???
彼が慌ててこちらに駆け寄ってくる姿を見て、急いで涙を拭った
双木 琥羽(ふたぎ こう)
こんな姿を見て欲しくない。
見てないって言って欲しい。
及川先輩は私の憧れの人。あのときなりたかった理想の《S》に1番近い人だから。
そんな人が私のセットアップをすごいって褒めてくれた。それから練習にも付き合ってくれて、本当に良くして貰った
それなのに私はセッターとして有るまじき行為をしてしまった。もう、先輩に見せる顔がない。
先輩にこんな弱い姿を見せてしまったら、もっと失望されてしまう……
それだけは絶対にいやだ……!
及川
双木 琥羽(ふたぎ こう)
及川
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
そう考えると目がじわぁっと熱くなりまた涙が溢れ出した
双木 琥羽(ふたぎ こう)
及川
双木 琥羽(ふたぎ こう)
及川
双木 琥羽(ふたぎ こう)
及川
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
及川
そう言って及川先輩は私を包み込むように抱きしめた
双木 琥羽(ふたぎ こう)
及川
双木 琥羽(ふたぎ こう)
及川
もう無理だと思った。いずれ知られて離れていっちゃうなら、自分から離れればいいんだ
双木 琥羽(ふたぎ こう)
及川
ドンッと彼を押して先輩から距離を置く
双木 琥羽(ふたぎ こう)
及川
双木 琥羽(ふたぎ こう)
先輩に背を向け全力で走り去った
双木 琥羽(ふたぎ こう)
玄関に入ると少し安心してほっと息をつく
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
お母さん
お父さん
お母さん
お父さん
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
お母さん
お父さん
双木 琥羽(ふたぎ こう)
お母さん
お父さん
お母さん
お父さん
双木 琥羽(ふたぎ こう)
お父さんが言ったその言葉が胸に絡みついて沈ませる。
お母さん
双木 琥羽(ふたぎ こう)
追い討ちをかけるかのように発せられた言葉に目の前が暗くなっていく。
お母さん
お父さん
お母さん
言葉は矢のように胸に刺さって、どんどん心を蝕んでいく。
双木 琥羽(ふたぎ こう)
私はただ謝ることしか出来なかった
気づいたら自室に戻っていて、しばらくしたらお母さんが来て、私にリビングまで降りてくるように伝えた。
リビングに着くと2人とも椅子に座っていて、私に着席するように促した
言われた通り座るとお母さんが、私の面倒はもう見れないこと
それから2人揃って県外へ引っ越すこと
私をこの家に置いていくこと
お金は毎月振り込むからこの家で一人暮らしすることを伝えた
私は何も言える立場では無いから、何も言わずに頷いた
それからごめんなさいと謝った
本当に両親が出ていって、ひとりぼっちになった頃
及川先輩が話しかけてきた
及川
いきなり後ろから手を捕まれ、仕方なく後ろを振り向いた
双木 琥羽(ふたぎ こう)
及川
双木 琥羽(ふたぎ こう)
及川
双木 琥羽(ふたぎ こう)
及川
双木 琥羽(ふたぎ こう)
及川
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
パッと手を無理やり離しそのまま去った
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
3年生に上がっても特に何か変わることも無く、もうすぐ卒業という所まで来ていた
1つ、変わった所と言うと、私は"バレーが出来なく"なっていた
及川先輩と廊下であった次の日、チームを抜けてもバレーのことを諦められなくて1人、公園で練習していると
レシーブは問題なくできるけれど、オーバーをしようとするとあの時の光景がフラッシュバックして、過呼吸を起こしてしまって出来ない
それでも、それでもと何回も続けていても、自分が苦しいだけで何も現状が変わることは無かった
そろそろ進路を決めないといけない時期になり、行きたい高校もないしどうしようか迷っていた
バレーに…セッターに全てを捧げてきた私はトスをもうあげれない事に全てを諦めた
私の耳に『バレー』という言葉が流れてくる度、胸が苦しくなって息が詰まる
私は何時しか『バレー』に関わりたくなくなった
聞くのも言うのもやるのも
全部全部嫌で仕方なくなっていた頃、それをどこかの噂で聞いた
『落ちた強豪・飛べない烏野』
……まるで私みたいだと思った。
"あのこと"があってから一気に落ちた私、もう上げられなくなったトス
そう考えると親近感を感じた。
……どこでもいいし、ここにしよう
入学式当日 放課後
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
ダンッ ダンッ
双木 琥羽(ふたぎ こう)
音に吸い寄せられて着いた先は
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
体育館へ足を踏み入れて、中を見るとバレーボールを片手に持った高身長の黒髪男子が居た。
双木 琥羽(ふたぎ こう)
???
双木 琥羽(ふたぎ こう)
ここはバレー部が使ってるんだ、覚えておこ。そして二度と近づかないでおこう。
双木 琥羽(ふたぎ こう)
???
双木 琥羽(ふたぎ こう)
一刻も早く去りたかったのに……
双木 琥羽(ふたぎ こう)
???
双木 琥羽(ふたぎ こう)
???
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
???
双木 琥羽(ふたぎ こう)
???
双木 琥羽(ふたぎ こう)
影山
双木 琥羽(ふたぎ こう)
影山
双木 琥羽(ふたぎ こう)
バレーのこと口にする度胸がぎゅっとなって苦しくなる
影山
影山
双木 琥羽(ふたぎ こう)
??
双木 琥羽(ふたぎ こう)
影山
??
影山
影山
影山
??
日向
影山
日向
双木 琥羽(ふたぎ こう)
日向
影山
双木 琥羽(ふたぎ こう)
日向
カチンコチンになる日向くんと、気まずそうに目をそらす影山くん
会話もなく体感1分経った頃、また後ろから複数人の話し声が聞こえてきた
???
???
???
???
影山
大地
入って来たのは黒のジャージをきた人達だった。
双木 琥羽(ふたぎ こう)
大地
影山
大地
菅原
田中
双木 琥羽(ふたぎ こう)
しばらく呆然と眺めているといきなり聞こえた大声にビクッと震えた。
田中
大地
菅原
日向
田中
私を見た瞬間カチコチに固まった坊主の人。
大地
双木 琥羽(ふたぎ こう)
田中
固まった次は、男泣きを始めた坊主の人にびっくりする
双木 琥羽(ふたぎ こう)
すっかり歓迎の雰囲気が出ている空間に内心焦る
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
大地
田中
双木 琥羽(ふたぎ こう)
思ってもない事がスラスラ口から出てきて、少し感心する
菅原
大地
双木 琥羽(ふたぎ こう)
その後、順番に自己紹介をしていたらいつの間にか日向くんと影山くんが喧嘩を始めていた
それから、教頭先生のカツラが吹っ飛んだり、影山くん達が追い出されたり色々あった。
練習終わり
お疲れした!!
したーっ!!
田中
田中
菅原
大地
大地
田中&菅原「…………」
大地
大地
双木 琥羽(ふたぎ こう)
大地
大地
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
日向&影山「キャプテン!!!」
双木 琥羽(ふたぎ こう)
田中
田中先輩が体育館の扉を開ける
田中
日向
影山
小声でヒソヒソ話すふたり
影山
日向
田中
菅原
爆笑する田中先輩と対に頭を抱える菅原。
日向&影山「ちゃんと協力して戦えるって証明します!!!」
双木 琥羽(ふたぎ こう)
田中
菅原
大地
田中
大地
日向
影山
鋭く切り込む問と堂々と受け返す答
大地
大地
大地
大地
日向
大地
田中
田中
大地
田中
日向
影山
双木 琥羽(ふたぎ こう)
双木 琥羽(ふたぎ こう)
大地
大地
影山
双木 琥羽(ふたぎ こう)
ドクンドクンと嫌な心臓の音が聞こえる
日向
大地
大地
影山
あの時の場面と重なる
コーチ
双木 琥羽(ふたぎ こう)
心拍音がどんどん大きくなって耳から離れない
心臓がギュゥッと締め付けられてるような感覚に陥って、苦しくなる
双木 琥羽(ふたぎ こう)
影山
双木 琥羽(ふたぎ こう)
影山
双木 琥羽(ふたぎ こう)
大地
日向
大地
菅原
ガラララと扉を閉める菅原先輩
双木 琥羽(ふたぎ こう)
菅原
振り返って目にしたのは、尋常じゃない汗をかいて胸をぎゅっと握りしめ座り込んでいる双木だった。
大地
双木 琥羽(ふたぎ こう)
菅原
菅原先輩が近寄ってきて、背中を撫でてくれる
双木 琥羽(ふたぎ こう)
菅原
双木 琥羽(ふたぎ こう)
過呼吸が落ち着いた頃
菅原
双木 琥羽(ふたぎ こう)
大地
双木 琥羽(ふたぎ こう)
大地
双木 琥羽(ふたぎ こう)
大地
双木 琥羽(ふたぎ こう)
大地
双木 琥羽(ふたぎ こう)
大地
こうして私は、烏野男子バレー部の仮マネージャーをやることになった
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主
主
主
主
主
主
主
主
主