初めて出会ったのは、
雪が溶け始める時期だった。
ur.🎸
ur.🎸
et.🍫
肌は陶器のように白く、なめらかで、
ほんのりと頬が赤みを帯びていた。
こんなに寒いのに、着ているのは半袖の真っ白なワンピース。
そして、なによりも、
目には真珠のような涙がたまっていた。
ur.🎸
et.🍫
et.🍫
蚊のように小さな声だったけど、
鈴を転がすような可愛らしい声だった。
ur.🎸
ur.🎸
ur.🎸
et.🍫
et.🍫
彼女の名前はetというらしい。
名前以外は教えてくれなかったけど、
そんなことも気にならないくらい、
彼女と過ごす時間はとても穏やかで、
時の流れはとてもゆっくりに思えた。
特別なことを話すわけでもない、
ただただ2人でそこにいるだけ。
それなのに、
それだけで心が満たされた。
et.🍫
ur.🎸
ur.🎸
et.🍫
et.🍫
ur.🎸
et.🍫
彼女はふわふわとした雪を丸め、
その雪だるまの隣にもうひとつ雪だるまを置いた。
et.🍫
ur.🎸
ur.🎸
俺は小石と小さな枝を拾い、
その雪だるまにつける。
ur.🎸
ur.🎸
et.🍫
et.🍫
ur.🎸
et.🍫
et.🍫
ur.🎸
et.🍫
et.🍫
ur.🎸
ur.🎸
et.🍫
ur.🎸
この花の名前は『スノードロップ』というらしい。
etさんがこの前言ったのは、
次に会うときはこの花を持ってきてほしいという内容だった。
ur.🎸
雪の似合う彼女に、
etさんにぴったりな名前だ。
ur.🎸
ur.🎸
ur.🎸
et.🍫
etさんの瞳がきらきらと氷のように輝いた。
ur.🎸
et.🍫
彼女にスノードロップを手渡したとき、
きらきらとした粒があたりを包んだ。
ur.🎸
ur.🎸
ur.🎸
振り向くと、etさんの姿はどこにもなく、
スノードロップだけが地面に落ちていた。
ur.🎸
ur.🎸
ur.🎸
プルルルル…プルルルル…
ur.🎸
ur.🎸
ur.🎸
no.🌷
ur.🎸
no.🌷
no.🌷
ur.🎸
no.🌷
ur.🎸
ur.🎸
no.🌷
no.🌷
ur.🎸
no.🌷
ur.🎸
プツッ
ur.🎸
完全なる直感だった。
その予想が外れてほしかった。
でも、たぶんそうなんだ。
et.🍫
あなたは『冬』だったんだね。
もう、あちらこちらで雪が溶け始めている。
いのち溢れる、
『春』がくる。
あなたは冬の終わりに雫になった。
ur.🎸
ありがとう。
ur.🎸
『またね。』
コメント
3件
めちゃめちゃ感動しました...、😭😭 もうまじで設定神すぎません、!?? 音羽さんの作品ほんとに大好きです...!!🥲💓
etさんがぁ…😭😭😭めっちゃ感動しました!! この小説見て改めて冬っていいなって思いました⛄
めっちゃ感動する…、!! 目に涙が……😭