綺羅
綺羅
綺羅
綺羅
綺羅
初兎
ここら一面は全て墓で埋め尽くされていた
貰った地図には墓地への道までしか記されていない
その為 、どれが誰の墓か見分けるのは相当難しい
初兎
初兎
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初兎
初兎
ゴロゴロ
初兎
初兎
ポツ ... ポツ ...
初兎
初兎
慌てて自身のスマホを取り出し 、天気予報を見る
天気予報 〇〇市 〇月△日(×)晴れ
初兎
初兎
初兎
身震いがする程の墓地の静けさとここら一帯の気温の低さのせいで
背筋が凍る そして指先がどんどん冷え込んでいくのが分かる
初兎
自身の口を両手で覆いながら 、僕はゆっくり息を吐いた
??
初兎
初兎
初兎
突如迫り来る不気味な足音
初兎
息を殺しながら近くにあった大きな墓の後ろに隠れた
初兎
興味本位で足音がする方を見る
????
??????
????
??????
????
??????
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初兎
初兎
ガバッ
初兎
突然視界が真っ暗になった
目元に温かく 、優しい温もりが籠る
りうら
初兎
聞き慣れたその声
ゆっくりと振り向いて言う
初兎
りうら
りうら
りうら
初兎
初兎
りうら
りうらは自分の髪を指に巻きながら言った
りうら
りうら
りうら
りうら
初兎
初兎
僕も ...
皆と同じ “ 普通の少年 ” だったら ...
こんな事はしなくても良かったのに
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
りうら
りうら
りうらはそう言うと1つ奥にある小さな墓らしきものを指さした
初兎
りうら
墓というよりは砂で作った山に木の棒が立ててあるだけの子供じみたものだった
初兎
初兎
初兎
りうら
りうら
初兎
りうら
りうら
初兎
初兎
初兎
りうら
りうら
初兎
初兎
初兎
初兎
初兎
目を瞑って周囲の音を脳内で掻き消しながら考える
その時 、頭に浮かんだのは恐らく弟と思う人物と自分1人
弟の顔は他の物の影で丁度隠れている
『 お兄ちゃん っ 、! 』
「 はは 、w 全く〇〇は元気やなぁ ? w 」
『 だって 、濮お兄ちゃんの事1番大好きなんだもんっ! 』
「 〇〇にはきっと僕よりもカッコええ人が現れると思うで? 」
『 いやいや! お兄ちゃんがいいの ~ ! 』
「 甘えん坊過ぎやろ ... w 」
『 お兄ちゃんは濮が守るからねっ! だから 、濮はお兄ちゃんとずぅっと一緒! 』
「 ずぅっと ... ? でも 、歳的に僕の方が先に死んじゃう ... 」
『 大丈夫 、!お兄ちゃんの為なら濮命だって惜しまないから! 』
「 何やそれ w でもまぁ 、命は大切にするんやで ... ? 」
「 僕より先に死なない事 ... これ 、約束な 、? 」
『 そんなの分かってるよ ~ w 』
「 絶対約束守れる ? 」
『 うんっ! 』
「 じゃあ 、ん ... 」
『 小指 ... ? 』
「 指切りげんまん ... 」
『 ! ... 分かったっ ! 』
指切りげんまん ~ 、嘘ついたら ____
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初兎
初兎
初兎
りうら
初兎
りうら
叫ぶ様に呼ばれた自身の名前
それを最後に僕の意識は途切れた
コメント
5件
本当に、悲しいお話だな、、、 続き待ってます!!!!
かなしいことがあったけどこの小説読んで元気になりました