コメント
2件
あ゛ぁ〜....神......もう、本当にありがとうございます!! めっちゃ面白かったです!!
melt
melt
注意 ※捏造された娘がいます ※親バカしかいません ※かっこよくありません
娘の設定
沙也香
melt
はっぴぱーすでーとぅーゆー、 はっぴぱーすでーとぅーゆー、 はっぴぱーすでーでぃーあさーやかー、 はっぴぱーすでーとぅーゆー
太宰
5月24日。今日は記念すべき、愛娘である沙也香の誕生日だ。
テーブルの上には赤ちゃん用のクッキーやクリームを使って作った小さなファーストバースデーケーキが置かれている。
まだこの儀式の意味を理解していない沙也香の代わりに俺がふ、と蝋燭を吹き消した。
沙也香
太宰
沙也香
太宰
太宰は……否、治は沙也香を胸の中に抱いて、嬉しそうに笑いながらケーキの乗ったフォークを差し出す。
沙也香
太宰
沙也香
太宰
治は蕩けるような笑顔で沙也香に笑いかける。中也、見てよこの顔、とだらしない顔をしながら治がこちらを振り返った。
治はいつまでたっても親バカだ。
沙也香
沙也香は口の周りをクリームまみれにして、俺に向かって微笑んでくる。手や足をぴょこぴょこと動かしてご機嫌の様子だ。
俺は沙也香を治に渡されて、柔らかくてちまこいその身体に触れる。
沙也香
中也
沙也香
思わず溜め息が出る。沙也香のあまりの可愛らしさに為す術も無く心を掴まれる。
沙也香はそんなこととは露知らず、もっとケーキを寄越せと雛鳥のように口を開けて待っていた。
沙也香
太宰
沙也香
治はご満悦そうな顔で、フォークに刺したケーキの一口を沙也香に与える。
小さなケーキを何口かに分けて食べ終えると、沙也香は満足そうにけぷ、と空気を吐き出して、今度は胡座をかいている俺の脚の中に収まろうとした。
沙也香
中也
沙也香
太宰
俺は沙也香の脇を持って抱き上げ、胡座の中に入れてやる。
少し脚が窮屈だが、沙也香はご機嫌に笑いながら俺にすりすりと体を寄せてきた。
可愛い、俺達の娘超可愛い。
治の手前自制してはいるが、俺も治のことを云えない程度には親バカだと思う。
太宰
太宰
沙也香
治が沙也香に赤い大きな袋を差し出す。
ラッピングを解いて中身を出してやると、それは沙也香と同じ位のサイズのうさぎのぬいぐるみだった。
沙也香は目を輝かせ、うさぎをぎゅうぎゅうと抱き締める。
沙也香
太宰
治は沙也香の頭を優しく撫でる。沙也香は余程ぬいぐるみが気に入ったのか、うさぎの耳を楽しそうに手で弄んだ。
太宰
中也
俺は色鮮やかに描かれた絵本を見せる。まだ1歳になったばかりの沙也香には少し早い話かもしれないが、まァ善いだろう。
治は興味深そうに俺の持っている絵本を覗き込んだ。
太宰
中也
太宰
そんな会話をしながら下に目をやると、沙也香が俺の脚の中で寝転んでうとうととしていることに気が付いた。
沙也香はうさぎのぬいぐるみをしっかり腕に抱いて、ぽやぽやと船を漕いでいる。
太宰
中也
中也
沙也香
太宰
沙也香
沙也香は治に抱き上げられて、そのまま寝室へ連れていかれた。俺は後片付けをしてから、2人に続いて寝室に向かう。
治は沙也香をそっと布団に寝かせて、その隣に横になっていた。
太宰
治が沙也香の額に口付けると、沙也香はふにゃりと顔を綻ばせた。そして直ぐに夢の世界へ行ってしまった。
俺はそんな沙也加の隣にそっと潜り込んで、腹をとんとんと優しく叩いてやる。
中也
太宰
治は俺の腕の中ですやすやと眠る沙也香の顔を愛おしそうに撫でる。俺も治と同じように、愛しい沙也香の顔を見つめた。
頬に優しく口付けを落として、少し笑った。
嗚呼、幸せだ。
太宰
中也
治の頬にも同じように優しく口付けをしてやる。しかし治は不満気な顔をして、ちょっと、と云った。
太宰
中也
太宰
治は口下手で無愛想な、可愛い可愛い俺の嫁だ。そんな治の要望通りに、今度は唇に接吻を落とした。
太宰
太宰
中也
太宰
治はにっこりと笑って、ぎゅうと沙也香を抱き締めた。
太宰
太宰
太宰
中也
治は満面の笑みで俺を見つめる。俺は何だか照れ臭くなって、顔を逸らした。
中也
太宰
ちゅ、と軽く口付けられる。何だか胸がいっぱいになった。こんな幸せが有ってもいいのか、なんて考えてしまう。
中也
太宰
中也
愛しい娘と最愛の妻。 俺は2人の暖かい体温を感じながら目を閉じた。