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一通り話が終わると、君は悲しそうな瞳で言い出す。
「嫌だ」なんて
私に言う権利はあるのだろうか。
そもそも私には言えなかった。
言い出せなかった。
それが、君の願いなら、喜んで引き受ける。
そう喜ぶ君の顔は、久々に見たキラキラした笑顔だった。
私はそんな顔を見て、なんとも言えない複雑な気持ちになった。
今日はネズミーランドに行く予定である。
元々2人で過ごす予定だったが、友達の穂乃果がチケットを誕プレでくれた。
しかし、私の誕生日は6月18日だ。 約6ヶ月は過ぎている。 だがそれでも誕プレというものは嬉しい。
しかもご丁寧にチケットは2枚。
だから2人でいくことにしたのだ
久々の遊具、遊園地!
楽しみすぎて昨夜はあんまり寝れなかった。
どうしよう
どれから乗ろうか
ジェットコースターなどの絶叫系は勿論、 的当てやお化け屋敷などのホラー系も楽しそうだ。
ロマンチックな観覧車も。
聞いた瞬間
ぐぅぅぅ
君のお腹が鳴る。
1回目が会い、間を置いて同時に笑う。
君は恥ずかしそうに頷く。
全部真剣な顔でメニューを睨むが、見る限り1番安くて1000円はするし、平均はそれ以上だ。
普通の店ではホットケーキだって、1000円もしないし。
まあでも
そう。今日で付き合って3年記念日である
珍しく嬉しそうに笑う君を見て、嬉しくなった。
定員
ホットケーキを待っていると、不意に考える。
君は死んだらどうなるんだろう
残された私は?
どうやって生きていくの?
分からないし、考えたくもない。
でも、もし__
ビックリして顔を上げる。
君はありがとう!と駆け足であの子の元へ走っていく。
なんとなく
あの子の顔を見てしまった。
あの子は、君のことを______
私は固まる。
複雑な感情だった。
そんなことを考えるだけで、あの時の感情は蘇る。
私は元々彼と同じ学校だった。
あの子とは少しだけ面識があった
だからあの子が彼のことを気になっているのも知っていた
けど、まだ好きなのか
“あの子”は学生時代の私の好きな人を奪ったのに。
許せなかった。
あの時の絶望感失望感、喪失感などその他諸々の感情が蘇る。
正直吐きそうなくらいだった。
でも楽しそうな君を見て少し落ち着く。
あの後に食べたホットケーキの味は忘れられないと思う
てか、忘れたくない