テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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隠れた異形専門のお掃除屋さん

第5話 - Episode.4《悪霊(part.2)》

302

2025年03月10日

#参加型ストーリー

#一次創作

#SCP､怪異､妖怪など

#隠れた異形専門のお掃除屋さん

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#梛蛛の物語

梛蜘＠一生眠い‎🤍🐾

注意はあらすじ

Episode.4《悪霊(part.2)》

夏咲(ｶｴ)

2人とも〜ちょっといい？

律伽(ﾘﾂｶ)

ん？どうした？

蘭世(ﾗﾝｾ)

どうした〜？

夏咲(ｶｴ)

この依頼書見て欲しいんだけど…

律伽(ﾘﾂｶ)

…

蘭世(ﾗﾝｾ)

これは…

夏咲(ｶｴ)

やばいでしょ？

律伽(ﾘﾂｶ)

やばいね…

律伽(ﾘﾂｶ)

これ､誰が持ってきたの？

夏咲(ｶｴ)

誰が持ってきた…って言うよりかは手紙と一緒にポストに入っててね

夏咲(ｶｴ)

この家の元持ち主らしくてね…異様にこの家の事に詳しくて､この家で起こった事件も知ってた

蘭世(ﾗﾝｾ)

…あの事件って公にはしてないって言ってたよね？

夏咲(ｶｴ)

そう､だから…

律伽(ﾘﾂｶ)

依頼者は事件の被害者である妻か娘のどちらか…と？

夏咲(ｶｴ)

それかその両方

蘭世(ﾗﾝｾ)

？なんで？

夏咲(ｶｴ)

この手紙を見てもらえれば分かるんだけど…

律伽(ﾘﾂｶ)

…手紙が一回破られてる…？

夏咲(ｶｴ)

そう､多分これは妻が書いたものだと思う

夏咲(ｶｴ)

まだ娘は高校2年生…娘が書いたにしては達筆すぎるからね…こういう文字を書く人はほとんどが大人

夏咲(ｶｴ)

だからこの手紙を書いたのは妻

夏咲(ｶｴ)

だけど､何かしらの理由で1度破り捨てそれを見つけた娘が手紙をくっつけポストに投函したんだと思う

蘭世(ﾗﾝｾ)

ふむ……

蘭世(ﾗﾝｾ)

破り捨てた理由ってなんだろ…

律伽(ﾘﾂｶ)

多分だけど…妻は今車椅子生活､娘に面倒を見てもらってるからこれ以上負担はかけたくないんじゃないかな？

蘭世(ﾗﾝｾ)

そういう事かぁ…

律伽(ﾘﾂｶ)

それで…この依頼受けるの？

夏咲(ｶｴ)

もちろんだよ

律伽(ﾘﾂｶ)

んじゃ､早速行くか

夏咲(ｶｴ)

だね

蘭世(ﾗﾝｾ)

涙龍華達は連れていくの？

夏咲(ｶｴ)

…いや…連れていかない､嫌な記憶を思い出させちゃうかもだからね

蘭世(ﾗﾝｾ)

そっか…

律伽(ﾘﾂｶ)

俺達は準備してくる

夏咲(ｶｴ)

はーい､待ってるね

ﾋﾟｯ

夏咲(ｶｴ)

あー見えてますか？

妻(吏桜(りお))

『はい､見えてます』

夏咲(ｶｴ)

今回はご依頼ありがとうございます

夏咲(ｶｴ)

私はコルチカムの店長の卯零夏咲と申します

妻(吏桜(りお))

『吏桜です』

娘(藍羅(あいら))

『娘の藍羅です』

夏咲(ｶｴ)

吏桜さん､藍羅さんですね

夏咲(ｶｴ)

藍羅さんは…高校生2年生とお伺いしましたが…大丈夫なんでしょうか？

娘(藍羅(あいら))

『あ､はい…最近は落ち着いてきてますし…明日から連休ですから』

夏咲(ｶｴ)

そうなんですね､良かったです

夏咲(ｶｴ)

起きたりするのがお辛い様でしたら寝てもらっても構いませんので

娘(藍羅(あいら))

『ありがとうございます…』

夏咲(ｶｴ)

吏桜さんも､そうしてもらって構いませんからね

妻(吏桜(りお))

『すみません…ありがとうございます、』

夏咲(ｶｴ)

依頼内容ですが…

夏咲(ｶｴ)

家に居る悪霊の掃除…という事でよろしかったですか？

妻(吏桜(りお))

『はい』

夏咲(ｶｴ)

承知しました

娘(藍羅(あいら))

『……あの…』

夏咲(ｶｴ)

はい？

娘(藍羅(あいら))

『除れ…お掃除をするのは夏咲さん1人なんですか？』

夏咲(ｶｴ)

いえ､私の助手2人とします

娘(藍羅(あいら))

『……父は体格が良くて…元プロボクサーなので気を付けてください…』

夏咲(ｶｴ)

……分かりました､十分に気をつけます

蘭世(ﾗﾝｾ)

(やっぱり…依頼人が…)

夏咲(ｶｴ)

…1つお聞きしてもよろしいでしょうか？

妻(吏桜(りお))

『はい､私達に答えられる範囲なら…なんでも』

夏咲(ｶｴ)

…藍羅さんのお父様は何故……性暴力をするような方になったんですか？

妻(吏桜(りお))

『……』

娘(藍羅(あいら))

『お母さん…辛いなら私が言うよ？』

妻(吏桜(りお))

『大丈夫よ…』

妻(吏桜(りお))

『2年前…ちょうど夫からの性暴力が始まる数日前…

妻(吏桜(りお))

夫が浮気したとニュースがあったんです』

夏咲(ｶｴ)

浮気…

妻(吏桜(りお))

『はい…夫は…』

妻(吏桜(りお))

『……』

夏咲(ｶｴ)

大丈夫でしょうか…？

妻(吏桜(りお))

『はい…大丈夫です』

妻(吏桜(りお))

『…すみません､続けますね』

夏咲(ｶｴ)

はい､ゆっくりで大丈夫ですから

妻(吏桜(りお))

『ありがとうございます…』

妻(吏桜(りお))

『それで…夫は不倫相手を…殺したと』

妻(吏桜(りお))

『…報道されたんです』

夏咲(ｶｴ)

…

妻(吏桜(りお))

『そこから……何故か…女性を苦しめて犯す…という事を好いてやるようになってしまって…』

妻(吏桜(りお))

『最初は…別の人…そういう人の為の風俗でやってたんです』

妻(吏桜(りお))

『でも…そのお店を出禁になってから…私達になるように……』

妻(吏桜(りお))

『ｯ…』

夏咲(ｶｴ)

…ありがとうございます､もう大丈夫ですよ

妻(吏桜(りお))

『分かりました……』

夏咲(ｶｴ)

……最後に確認です

娘(藍羅(あいら))

『はい』

夏咲(ｶｴ)

本当に､掃除をしていいんですね？

娘(藍羅(あいら))

『…はい！お願いしますｯ！』

娘(藍羅(あいら))

『もう……これ以上お父さん……いや彼奴に苦しむお母さんを見ていたくないんですｯ!!!』

妻(吏桜(りお))

『藍羅…』

夏咲(ｶｴ)

…分かりました

夏咲(ｶｴ)

このコルチカムにお任せ下さい

夏咲(ｶｴ)

お掃除が完了いたしましたらメールの方でご連絡をいたしますので

夏咲(ｶｴ)

その後にお金を送り込んで仕事は終わり…となります

妻(吏桜(りお))

『分かりました…よろしくお願いします…』

夏咲(ｶｴ)

はい(ﾆｺｯ)

夏咲(ｶｴ)

では､失礼します

娘(藍羅(あいら))

『はい』

ﾌﾟﾂｯ

夏咲(ｶｴ)

…

律伽(ﾘﾂｶ)

もう着いてるよ､

夏咲(ｶｴ)

ありがとう､

夏咲(ｶｴ)

じゃ､行こうか

蘭世(ﾗﾝｾ)

だね

ｶﾞﾁｬ

夏咲(ｶｴ)

…随分綺麗だね､荒れてるかと思ったけど…

蘭世(ﾗﾝｾ)

最初は来たと思うよ？

蘭世(ﾗﾝｾ)

けど…多分幽霊が殺して……

夏咲(ｶｴ)

……さっさと終わらせよっか

律伽(ﾘﾂｶ)

…だね

夏咲(ｶｴ)

…居た

幽霊

…

ｶﾁｬｯ

夏咲(ｶｴ)

…襲ってこな_

夏咲(ｶｴ)

！

律伽(ﾘﾂｶ)

ｯ…

蘭世(ﾗﾝｾ)

え……

幽霊

ﾊｧｯﾊｧｯ

律伽(ﾘﾂｶ)

死体と……

夏咲(ｶｴ)

……(不意を_

幽霊

(ｷﾞﾛｯ)

夏咲(ｶｴ)

！

ﾋｭｯ

夏咲(ｶｴ)

ｯ…(ｶﾞｷﾝｯ)

律伽(ﾘﾂｶ)

元…とはいえプロボクサーなのは本当って事ね…

蘭世(ﾗﾝｾ)

…なんで死んだのか不思議だよ

ﾀｯ

夏咲(ｶｴ)

(ｻﾞｼｭｯ)

幽霊

！

夏咲(ｶｴ)

ﾁｯ…片手だけか…

蘭世(ﾗﾝｾ)

(ｶﾞｼｬﾝｯ)

ﾀﾀｯ

蘭世(ﾗﾝｾ)

(ｼｭｯ)

幽霊

(ｽｯ)

蘭世(ﾗﾝｾ)

対人戦はお手の物って感じ？

蘭世(ﾗﾝｾ)

でもね…

律伽(ﾘﾂｶ)

伏せて！

蘭世(ﾗﾝｾ)

(ｽｯ)

ﾊﾞｼｭｯ

幽霊

！…

ｼｭｩｩｩ…

蘭世(ﾗﾝｾ)

こっちには弓持ちが居るんだよね

夏咲(ｶｴ)

ヘッショ…凄

律伽(ﾘﾂｶ)

たまたまだよ

夏咲(ｶｴ)

…謝罪くらい聞きたかったな…

律伽(ﾘﾂｶ)

…まぁね…でも死人に口なしって言うから無理だよ

蘭世(ﾗﾝｾ)

…戦ってる時も一切喋らなかったからね…

夏咲(ｶｴ)

…まぁもう大丈夫でしょ

夏咲(ｶｴ)

とりあえず…連絡入れとくね

律伽(ﾘﾂｶ)

わかった

蘭世(ﾗﾝｾ)

……この人…可哀想に…

律伽(ﾘﾂｶ)

おふざけで入ったんだろうね……

蘭世(ﾗﾝｾ)

手だけでも合わせとこう…

律伽(ﾘﾂｶ)

だね

数日後

夏咲(ｶｴ)

最近はどうですか？

娘(藍羅(あいら))

『最近は…お母さんも元気になってきて…』

娘(藍羅(あいら))

『リハビリも頑張ってるみたいなんです！』

娘(藍羅(あいら))

『まだまだ車椅子ですけど､1人でできるようになった事も増えて…』

娘(藍羅(あいら))

『本当､ありがとうございます』

夏咲(ｶｴ)

いえいえ

夏咲(ｶｴ)

また､何かお困り事があれば…言ってくださいね

娘(藍羅(あいら))

『はい！』

娘(藍羅(あいら))

『今日､お母さんと出かけるので…失礼しますね！』

夏咲(ｶｴ)

はい､楽しんでください(ﾆｺｯ)

ﾌﾟﾂｯ

月琉斗(ﾙﾙﾄ)

何か電話してたのー？

涙龍華(ﾙﾙｶ)

誰としてたの〜？

夏咲(ｶｴ)

…依頼者さんだよ

月琉斗(ﾙﾙﾄ)

そっかー！

涙龍華(ﾙﾙｶ)

そっか〜！

夏咲(ｶｴ)

……(ﾖｼﾖｼ)

月琉斗(ﾙﾙﾄ)

？

涙龍華(ﾙﾙｶ)

どうしたのー？

夏咲(ｶｴ)

…いいや､なんでも

夏咲(ｶｴ)

(…この子達も…)

夏咲(ｶｴ)

(…今は幸せにしてやらないと……)

夏咲(ｶｴ)

…パンケーキでも食べる？

月琉斗(ﾙﾙﾄ)

！食べる！

涙龍華(ﾙﾙｶ)

食べるー！

夏咲(ｶｴ)

ふふ､じゃあ俺がふわっふわのパンケーキ作ってあげる！

月琉斗(ﾙﾙﾄ)

わーい！

涙龍華(ﾙﾙｶ)

わーい！

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝Episode.5《怪異》

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全員幸せにならないと私が許さねぇぞ(??) 大好きだよ

もうホンマに全員幸せになってぇぇぇ……

(🫰🏻°ᾥ°)⊃ ｷﾞｭﾝ!!💕好きです......幸せになってくれぇ

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