rn
rn
ねぇ、誰か、
rnの心の色を虹に染めてよ
ねぇ、お母さん!今日rn100点のテスト取ったんだよ!
あっそ、だからなに?
100点なんて取って当たり前でしょ
…ごめんなさい…、
じゃ、私ホスト行ってくるから
いってらっしゃい…お母さん…、
いつからだっけ、
こんな家族になったの
いや、生まれてきた時からそうだったっけ。
お母さんはずっとホストに沼ってて家事もまともにしない。
お父さんなんかもっとダメだ、
お酒にハマってずっと酔っ払ってて何かし出したと思ったらすぐ暴力。
だーれもrnに目なんか向けてくれない
でもこれがずっと当たり前だと思ってた
物心がつく前まではね
この状況が当たり前じゃないって気づいた時、
rnの心の色は無色だった。
みんな人それぞれの色だと思うけど、心の色ってあるでしょ?
多分、怒ってたら赤、嬉しかったらピンク、悲しかったら青…、とかなのかな、
それがrnにはないの
心に色がつきたいのに、
できるようになったのは作り笑顔だけ。
もうそのうちスマイル仮面症候群になりそうなぐらい得意になった。
誰でも良いの、
誰でもいいからrnの心を虹色に染めてよ
桃色とかだけじゃない、虹色に染まりたい。
本当に誰でも良い、
誰かrnの心を虹色に染めて。
rn
でもいつか、
心が虹色に染まった世界を見てみたい。
本当にただ、それだけなの。
『無色な私は虹色に染まりたい。』
次回 本編
コメント
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続 き 気 に な る 、!