変態
変態
変態
弧次郎
頼重
弧次郎
吹雪
吹雪が素っ頓狂な声をあげた。
食料が尽きた原因は殆どと言っていいほどこいつによるものなのに。
弧次郎
吹雪
弧次郎
頼重
頼重様は「名案だろ?」と、自信たっぷりの顔でそう告げてきた。
吹雪は少し嫌そうな顔をしていたけれど、こっち的には人手が多いほうが助かる。
弧次郎
吹雪
俺は抵抗する吹雪の首襟を掴み、引き摺りながら外へ出た。
吹雪
弧次郎
引き摺られたことに吹雪はブツクサ言って不満そうだ。
弧次郎
弧次郎
吹雪
弧次郎
吹雪は飯のことになったら目がない。
さっきよりもやる気を出したようだ。
弧次郎
数十分後
弧次郎
俺が持ってきた籠の中には、きのこや山菜が沢山入っている
弧次郎
そう呟くと、後ろから「弧次郎ー!」と俺を呼ぶ声がした。
吹雪
振り返った途端、ずいっと籠を目の前に差し出された。
その中には溢れんばかりの食材が沢山入っていた。
弧次郎
少し呆れるような笑うような声で言うと、自慢げに吹雪は答えた。
吹雪
弧次郎
弧次郎
籠を背負い立ち上がった。
だがその時、少し地面がでこぼこしていたので、バランスを崩し横転してしまった。
弧次郎
吹雪
思いっきりすっ転んだ俺は、勢いよく尻餅をついた。
吹雪
そう言って吹雪は俺に手を差し伸べた。
その手を取り立ちあがろうとすると、左足首にズキンとした痛みを感じた。
弧次郎
傷んだそこを見ると、足を挫いたのだろうか。
少し赤く腫れ上がっていた。
吹雪
吹雪
弧次郎
嘘だ。実際はめちゃくちゃ痛い。
でも帰るまでの距離はそこまで長くない。
少しだけなら耐えれるだろう。
弧次郎
吹雪
吹雪は心配そうな声で言った。
数分後
俺の判断は失敗だったかもしれない。
歩くたびにひどくなる痛み、出てくる汗。
背負っている籠による重み倒れそうだ。
どうすっかな…。
吹雪
弧次郎
痛みにより、少しイラついた声で返事をしてしまった。
吹雪
全てお見通しだと言わんばかりに吹雪は言った。
吹雪
全て吹雪の言う通り。図星すぎて何も言い返すことができない。
俺が下を向いて黙っていると、吹雪が近づいてきた。
吹雪
そう言って俺が背負っていた籠をとる吹雪。
吹雪
不機嫌そうに呟く吹雪。
弧次郎
小さい声でそう呟いた。
それでも吹雪には聞こえていたようで、「別にいいよ」と返事が返ってきた。
吹雪
責めるような口調だったけれど、その中には俺への心配とそいつなりの優しさがあった。
弧次郎
精一杯の反論だった。
だが吹雪はそれを笑い飛ばし言った。
吹雪
「恋人なんだから」
弧次郎
吹雪
弧次郎
怒りと恥ずかしさで震える俺を見て、吹雪は笑った。
吹雪
吹雪
そう言って吹雪は、俺の手を握りまた歩き出した。
変態
変態
コメント
9件
え、可愛いすぎん_:(´ཀ`」 ∠): 寿命伸びた
LOVEですねはい
やばい。ほんとに好きです。