今回、嘔吐なしです.ᐟ.ᐟ
後編──完結編
ドット・バレットと胃腸炎 ──と、ランス・クラウン
あらすじ ドット・バレットは寝た
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
ドットが倒れ込むように寝て、その後。
オレは魔法でコイツをベッドまで運び、 即座に看病する体制に切り替えていた。
にしてもコイツの身体、熱いな── よくこれで1日保ったな…
奴のバンダナを外し氷嚢を乗せ、 体温を計測する。
ピピピッ
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
高熱か、 しかしコイツは震えている。
まだ熱が上がるのか?
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
一瞬起きたのかと思ったが、 未だ寝ているな──
ブルッ
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
やはり、寒いのだろうか。 ふるふると震えている…
ふわり、
オレの布団まで、彼にそっと掛ける。
これで少しは寒さも和らぐと良いが…
オレ自身は椅子に座り、 彼の額の汗を拭う。
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
余程、魘されているな。
だからオレは、そう、その… ─犬猫か何かを愛撫する、かのように─ 彼の頬を、額を、首を…なで続けた。
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
普段からそのバンダナは 外していればいいのに。… なぜだか、そう──思った。
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
調子が狂う。
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
いや、そんなことはない。 そんなのオレが困る。 はず、なのに。
なぜだか、この空気感が── 途轍もなく悲しくて、イライラして。 ─────ただ、嫌だった。
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
アイツ──ドットが、腹を押さえる。
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
状況が飲み込めないまま、 彼の腹をさする。
苦しんでいるのに、なぜか、なぜか─
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
本人に、聞こえるはずがないのに。
オレはそう呟く。 彼に話しかける、そんな風に。
さすさす────そう 彼の腹を、撫でさすり続ける。
𝙳 𝙾 𝚃
さすさす…
治れ───早く治れ。出来るだけ早く。
オレがこの痛みを緩和してあげたい。
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
だいぶ呼吸が落ち着いてきたな──
そう思い、胸を撫で下ろす。
そんな自分に驚く。
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
そう、これは──こう、思うのは。 調子が狂うからだ。 ただ、それだけ。 オレがおれでありたいから。 本当に…本当に、それ、だけだ。
コイツを心配して、なんていない。
断固として。
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
脂汗。 コイツが先程魘されていたときに かいたものか───
それも拭う。ただただ、優しく。
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
ただただ、────優しく。
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
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不意に、目が覚めた─────
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
なんで、どうして。
目を開けて一番に、 オレの目の前に 飛び込んだのは───
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
ランスの、 心配する───顔、だった。
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
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𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
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𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
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𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
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𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
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𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
気恥ずかしくなったのか アイツはあっちを向いてしまった。
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
貴様、そう呼ばれなかった。
ドット、という名がなぜか特別な もののように感じる。
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
そう言ってボタンを─────
あ、外しにくいな、これ
こんなに、難しかったっけ…
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
問答無用でボタンを外され、 体温計を再度渡される。
あー、なんだこれ。
恥ずい。
こっち見んなよ。
なのに。嫌な気はしない。
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
何が、「な」だ。
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
その一言で安心するのは何でだ?
ピピピッ
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
誰だよ、まじで。調子狂わせんな。
それだけ、心配してくれていた、のか?
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
くい、と気づけばコイツの裾を 軽く引っ張っていた──────
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
𝙳 𝙾 𝚃
やっと普段のアイツに戻った、 気がする───────
𝙳 𝙾 𝚃
𝚁 𝙰 𝙽 𝙲 𝙴
そう言って、こっちの布団に入り込む。
𝙳 𝙾 𝚃
ランスが目を細めてこちらを見つめた後 ───オレの頭を一度撫でた。
𝙳 𝙾 𝚃
𝙳 𝙾 𝚃
そして、オレの腹を優しく、 ゆっくりとさすってくれた。
𝙳 𝙾 𝚃
ただ、温かい。
温か、だ───────
ランスがどんな顔をしているかなんて、 もうどうでもいい。 見る必要がなかったから。 きっと、オレと同じ顔をしているから。
気づけば、というより 気づかないうちに──── オレは、眠りについた───── でもまたすぐ───────。 オレたちは、 いつものように一緒に紅茶を飲んで、 いつものように喧嘩を始めるのだろう。
すい𝕤𝕦𝕚☄
すい𝕤𝕦𝕚☄
すい𝕤𝕦𝕚☄
そして、ドット・バレットと胃腸炎 の1話、2話累計で1000いいね 突破しました〜〜〜.ᐟ.ᐟ
まだ投稿初めて間もないから、 いいね数に対して全く無頓着… というよりあまり気にして なかったんだよね〜.ᐟ.ᐟ
いいねしてくれた方ほんっと ありがとう.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ
めっちゃ嬉しい.ᐟ.ᐟ
そして6作目あたりで フォロワーも50人突破したー.ᐟ.ᐟ ありがてぇ限りですよほんと.ᐟ.ᐟ
わーい.ᐟ.ᐟ
すい𝕤𝕦𝕚☄
すい𝕤𝕦𝕚☄
受験生なんよ笑
すい𝕤𝕦𝕚☄
すい𝕤𝕦𝕚☄
そんなわけです。 まじありがとう。 コメ返がみんな優しすぎて毎度溶けてる。 ほんとありがと。 えっみんな優しすぎじゃない!? みんな文才で性格神とかドユコト!? ばいばい.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ(@^^)/~~~
コメント
35件
( '-' )スゥゥゥ↑え?ちょっとランスさん優しすぎません?ドットくんはドットくんで弱いとこ見せてもらって最高だし、ランスさん少し照れてる所とかもう神だし、もう、なんか、尊い(◜¬◝ )
最高すぎ?!?!?! ランスが優しいの好きすぎるんだが!!! 勉強がんばれ!!!
終わり方がすんごい好き!!勉強がんばって!!