口溶け

本人様には関係ありません そこを踏まえてご覧ください

りうらに背を向けたまま動かず、ただ頭の双葉をぴょこぴょこと動かすないくん。

いやいつもめっちゃ確認してんじゃん。

下手くそな嘘をついた上に、目が泳ぎすぎてバレバレ。かわいいからいいけど。

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ちょっと頬をふくらませて、いじけたように言うその姿がまたかわいい。

ﾁｭｯ…

ﾁｭｯ

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お互いに"頬"にキスをして見送りをする。

幼い頃からの習慣というのは凄いもので、兄と2人暮らしの今も続いている。

最近はないくんの反応を見たいがためにりうらからはしていないが。

でも、1つだけその習慣に不満がある。

ないくんの照れた可愛い顔が見たい。

心の中で拳を握り、いつもよりも早足で学校に向かった。

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帰ってくるや否やすかさず抱きついてくる。こっちがどんな気でいるかも知らずに

さすが兄と言ったところか、りうらの変化にはすぐ気づいてくれる。

もちろん嘘である。りうら学校好きだし。

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上目遣いを意識して、ないくんの袖をそっと掴む。

こんだけやれば十分だろ。

ばっと手を広げ、ハグ待ちみたいな体制のないくんをそっと、押し倒す。

曖昧な返事とともに、ないくんはりうらの頬に近づいてくる。

近づいて来た顔を唇に向ける。そのまま、貪るように口を絡めた。

ﾁｭｯ…

初めは驚いたのか、かわいらしい声を時折零していたが、少しずつ、りうらの舌に合わせて絡めてくる。

りうらはこれが初めてだし、他の人としているのも見たことがない。

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油断しているないくんの口に無理やり指を突っ込む。

あーあ、こんな無防備だから、変なやつに初めて奪われちゃうんだよ。

必死に首を振っているようだが、そんな蕩けた顔で見られては止まれるはずも無かった。

口の中とろっとろにして、体をビクビク跳ねさせて、ほんとかわいい。

りうらの指を噛むのと同時に甘イキして、脳までとろとろになって

痙攣起こすほど、気持ちよさそうにしている。

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今朝、無事にないくんの腰は悲鳴をあげた。

まありうらのせいなんだけど

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ﾁｭｯ︎︎…

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勢いよく出ていったないくんの顔はりうらの色に染まっていた。

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