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瑞希
屋上で1人、そんなことを考えていた
いざ言うとなると、緊張するものだ
これを言ってもきっと、絵名なら…
あいつらとは違うって、思うから
ボクの理想のような返答が来るとは限らないし、このことで傷つく可能性だってある
それでも、今ならいいと思えた
だって…
ガチャッ
屋上のドアが開き、茶髪のボブの女の子が、顔を出した
死にたい
きっと誰もが、そう思うことがあっただろう
ボクは、そう思う
何度も何度も、思った
絵名
絵名が、そう言ってくれたから
だからボクは、もうちょっとだけ生きようと思えた
絵名ならきっと、ボクをボクとして受け入れてくれるから
瑞希
体を伸ばし、少し休憩する
瑞希
瑞希
他のメンバーが今、どうなっているのか気になった
ミュートボタンを押し、ミュートを解除する
瑞希
奏
まふゆ
絵名
まふゆ
絵名
奏
瑞希
奏
再びミュートを押し、作業に戻る
こんな馬鹿らしい会話が、ボクの心の拠り所なんだ
瑞希
瑞希
瑞希
瑞希
瑞希
瑞希
ハッとして、急いで口から出始めていた言葉を飲み込んだ
ダメだ
生きなきゃ
絵名が
奏が
まふゆが
悲しむから
…たぶん
そう思わないと、やっていけないから
瑞希
瑞希
絵名
瑞希
絵名
ミュートボタンを押し、マイクに顔を近づける
瑞希
絵名
驚いた顔をして、ビクッと身体を震わせた
瑞希
絵名
瑞希
絵名
瑞希
瑞希
絵名
絵名
瑞希
絵名
今度こそミュートを押した絵名は、作業に戻った
瑞希
瑞希
瑞希
絵名
瑞希
瑞希
瑞希
瑞希
瑞希
瑞希
なんとなく、大丈夫
そんな気がした
絵名
瑞希
絵名
ボクは、なんとなくその日が楽しみになった
類以外の、理解者
絵名がそうなってくれたら、どんなに嬉しいだろう
拒否されたらされたで構わない
きっといつか、誰かが「ボク」を愛してくれるから
瑞希
瑞希
瑞希
ピコンッとスマホの通知が鳴ったが、無視して寝ることにした
あんなニュースが
報道されていることも知らずに