Zom Die

シャッターを開けてヘリの方へと直ぐさま走る

それと同時に予想外のことが起きていた

ヘリ周辺にゾンビが集まっていたのだ

そうしてラインと別れた

生きて帰ってくるのか

はたまた帰ってこないのか

今はそれを考える場面ではない

ゾンビがラインの方へと寄っていっている

四方面から残ったゾンビが襲ってきた

パァン！

手が震える

実践は練習とは程遠い

ラインの声が遠くから聞こえた

今、こちらに走ってきている

瞬がヘリから降りてきて私の服を引っ張った

私と瞬が乗れずにヘリが飛んでしまった

瞬は手を伸ばしてジャンプした

ヘリの床に足を置いたら どっと体がふにゃふにゃになった

2人の顔が同じに見える

というかシンクロしてる

私たちはハワイから離れてアメリカに移動している

終わったんだ。 何もかもが。

いや、 終わってないかもしれない

アメリカだってゾンビはいる可能性はある

私は心に残りがある気がする。

何かを忘れている

誰かを...

先生...みんな...

置き去りにしてごめんね...

そうだ。 みんなを....

急にヘリが落下した

体が強力な力で引っ張られたような感じがした

ビルの屋上に降りた

そこから慎重に1階まで降り、 その穴場まで歩いた

穴へとゆっくり降りていった

ガチャッ...

実験室のような部屋だ。

それも漫画のような人体実験のようだ

なにかを入れるカプセル的なものがあって それが何台も並んでいる...

どれも割れて中身がない

2011年1月20日 人体実験開始 実験内容 :

ここではゾンビウイルスとでも言おう

人に感染するウイルスであり 感染した場合ゾンビとなり人を襲い感染を広げていく。

これを目的とし、 実験を進めていく。

1月26日 進展があった。 人の脳凶暴化することに成功した

これにより敵、味方関係なく攻撃的になるようになった。 あとはこれに感染能力を付けるだけだ。

2月3日

失敗だ。

何度も何度もやっても正解にたどり着かない。

感染能力を付けようとしても 凶暴化に副作用が起き、 逆効果に繋がることが多い。 一体どうしたものか。

2月19日

実験体が脱走した

副作用として肉体強化がされている。 これは素晴らしい。 人を襲い感染をするだけにしていたのだが 更に上を行く存在となるだろう。

この世の崩壊の日はもうすぐだ。

3月1日

脱走した実験体は無事取り押さえた。 血液を接種し、細胞を色々見た。 病原体を入れてみたのだが素晴らしいことに 直ぐに抹消されていった。 細胞が強化されている。

3月5日

とうとう知能的ゾンビを作ることが出来た。

しかしこれは私たちにも打撃を受けることになるだろう

反逆が起きれば私たちはどうすることも出来ない

ゾンビは考えて行動し、 私たちを追いやっていくのだから。

3月7日

知能的ゾンビを作るのを断念しようとした。 だが私は作ってしまった。 作り進めている。 反対した人達は処分しておいた。 私に反対する人などこの研究所には要らない。

5月6日

あれから長い日が経ち 最高傑作が完成した。

得意能力をゾンビに付けることが出来た

運動が得意なゾンビ、 実技が得意なゾンビ、 人間の特技と同じようなものだ。 これは人間の上位互換と言っても過言では無いのではないだろうか。

世に知らしめる日が楽しみだ... クックック...

5月7日

私の考えは間違っていた

あいつらを作るべきではなかった

私はもう次期死んでしまう。

ゾンビにやられてしまった。

奴らは自分で考えることが出来るようになっている。 もう誰にも止められない... 私が死ぬはずでは無かったのに...

感染してゾンビにもならず、 私は、ただ、死んで、ゆく.. だけ...なのだ..ろう....か...

散らかっている部屋が多数あった。

中には人の死体もあった。 研究者のようだった