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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

#01.どうして…ッ 作品詳細 ⋆⸜逸楓様より、リクエスト作品 ⋆⸜Or様視点、Qn様主人公 ⋆⸜QnQrメイン ⋆⸜他メンほぼ× ⋆⸜地雷ない人向け

冬の寒い日。

同じグループで活動してるけれどまだ顔を合わせたことのない僕らは

初めて出会った。

ドンッ

☃️_Or

あ、すみませ…ッ

🍌_Qn

…すみません!大丈夫ですか、?

尻餅をついた僕に、そう優しい瞳で手を差し伸べてくれた。

☃️_Or

えッ、あ…はい…

🍌_Qn

俺の不注意でごめんなさい…ッ

☃️_Or

いや、それはええんやけど…

🍌_Qn

…、?

☃️_Or

おんりー?(ボソッ

🍌_Qn

ふぇ!?

驚きのあまり、普段は聴くことのないような声を上げた。

🍌_Qn

…ってことは、

🍌_Qn

おらふくん?(ボソッ

☃️_Or

そうやで!w

たくさんのイルミネーションの光が僕らを照らす中、

君の瞳だけはどこか光を失っていた。

もっと早く、君みたいに手を差し伸べてあげればよかったな、

なんて、今思ってもしょうがないのだけれど…ッ

どうして君があの場所にいたのか。

どうして君の瞳に光がなかったのか。

どうして寂しそうな顔をするのか。

僕の中にはハテナがいっぱいで、答えが見つからない。

そして今…

どうして君がこの世界にいないのか。

僕はまた集中治療室に足を運ぶ。

ガラス越しに見えるおんりーの姿。

たくさんの管に繋がれている。

☃️_Or

…ッ

やはり何回来ても慣れない。

いや、慣れたくない。

君がいない世界が…僕は怖いッ

初めて会った日。

それは偶然ではなく必然だったのかもしれない。

神様が僕におんりーを救えっていう、

お告げだったのかもしれない。

あの日僕が気づいていれば、こうはならなかったのかもしれない。

どうしてどうしてどうしてどうして…!

僕は気づけなかったのだろう…ッッ

彼みたいに手を差し伸べてあげられなかったのだろう…、ッ

☃️_Or

早く…目覚めてや…ッ

数日後、部屋にこもっている僕のスマホに

一件の通知が来た。

僕にとってそれは、嬉しくもあり怖くもあった。

ポジティブに考えれば、回復に向かっているというわけだ。

けれど、ネガティブに考えれば、

“もう見放されたのではないか”

と、疑っている自分がいる。

それでもやはり、前者の方を僕は信じたい。

☃️_Or

…おん、りー、?

🍌_Qn

…。

声をかけても返事は返ってこないけれど、

彼の頬に当てた自分の手に温もりが伝わって安心する。

気づいたら冷たい水滴が手の甲に落ちていた。

☃️_Or

…ッよかッた…

他のメンバーが、気を使ってか

何も言わずに僕を抱きしめてくれる。

☃️_Or

…ッ今は、おんりーを…ッいぃぱい!

☃️_Or

抱きしめてあげてッくだ、さい、

そう言いながら僕はメンバーの手を払いのける。

君の横は、譲らなかったけど、

またその数日後、連絡が来た。

その文を何回読み直しても、理解するのに時間がかかった。

☃️_Or

…おんりー!?

🍌_Qn

…ぉら…ふく、ん?

数ヶ月間声を出していなかったからか、

前よりも声が細い。

声帯の筋肉が衰えた影響だろう。

☃️_Or

よかッた…ッ

🍌_Qn

ぉれは、…へー、きだよ、ぉ?

頑張って喋ってくれるおんりーが、

僕は大好きだ。

☃️_Or

…もぅ、無茶せんといてよ、?

🍌_Qn

…ごめッん

🍌_Qn

ぉれ…、みんなにぃぇなく…て…ッ

🍌_Qn

ぉらふ…くんと、ぁった…日も、

🍌_Qn

せぃしんか…のッかぇりでさ…

🍌_Qn

やけに…なっちゃった…、

徐々に話すのに慣れてきたおんりー。

☃️_Or

…もう、大丈夫やからッ

☃️_Or

もッ…無理せんといて…ッ!

🍌_Qn

…ぅん、がんば…、る

僕の中にあった

“どうして…ッ”

が、全て解けた瞬間だった。

もう、君をこんな目には合わせないから。

🍌_Qn

…ぁり、がと…ッ!

☃️_Or

え、聞こえてた、?

🍌_Qn

ぅん…バッチリ…、w

☃️_Or

…、、w

☃️_Or

もう、頑張りすぎ禁止です!

☃️_Or

何かあったら話すこと!

🍌_Qn

はぁ…い、w

君はそう、微笑んで返事をしてくれた。

#01.どうして…ッ 完 リクエスト者:逸楓様

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