#01.どうして…ッ 作品詳細 ⋆⸜逸楓様より、リクエスト作品 ⋆⸜Or様視点、Qn様主人公 ⋆⸜QnQrメイン ⋆⸜他メンほぼ× ⋆⸜地雷ない人向け
冬の寒い日。
同じグループで活動してるけれどまだ顔を合わせたことのない僕らは
初めて出会った。
ドンッ
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尻餅をついた僕に、そう優しい瞳で手を差し伸べてくれた。
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驚きのあまり、普段は聴くことのないような声を上げた。
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たくさんのイルミネーションの光が僕らを照らす中、
君の瞳だけはどこか光を失っていた。
もっと早く、君みたいに手を差し伸べてあげればよかったな、
なんて、今思ってもしょうがないのだけれど…ッ
どうして君があの場所にいたのか。
どうして君の瞳に光がなかったのか。
どうして寂しそうな顔をするのか。
僕の中にはハテナがいっぱいで、答えが見つからない。
そして今…
どうして君がこの世界にいないのか。
僕はまた集中治療室に足を運ぶ。
ガラス越しに見えるおんりーの姿。
たくさんの管に繋がれている。
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やはり何回来ても慣れない。
いや、慣れたくない。
君がいない世界が…僕は怖いッ
初めて会った日。
それは偶然ではなく必然だったのかもしれない。
神様が僕におんりーを救えっていう、
お告げだったのかもしれない。
あの日僕が気づいていれば、こうはならなかったのかもしれない。
どうしてどうしてどうしてどうして…!
僕は気づけなかったのだろう…ッッ
彼みたいに手を差し伸べてあげられなかったのだろう…、ッ
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数日後、部屋にこもっている僕のスマホに
一件の通知が来た。
僕にとってそれは、嬉しくもあり怖くもあった。
ポジティブに考えれば、回復に向かっているというわけだ。
けれど、ネガティブに考えれば、
“もう見放されたのではないか”
と、疑っている自分がいる。
それでもやはり、前者の方を僕は信じたい。
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声をかけても返事は返ってこないけれど、
彼の頬に当てた自分の手に温もりが伝わって安心する。
気づいたら冷たい水滴が手の甲に落ちていた。
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他のメンバーが、気を使ってか
何も言わずに僕を抱きしめてくれる。
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そう言いながら僕はメンバーの手を払いのける。
君の横は、譲らなかったけど、
またその数日後、連絡が来た。
その文を何回読み直しても、理解するのに時間がかかった。
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数ヶ月間声を出していなかったからか、
前よりも声が細い。
声帯の筋肉が衰えた影響だろう。
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頑張って喋ってくれるおんりーが、
僕は大好きだ。
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徐々に話すのに慣れてきたおんりー。
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僕の中にあった
“どうして…ッ”
が、全て解けた瞬間だった。
もう、君をこんな目には合わせないから。
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君はそう、微笑んで返事をしてくれた。
#01.どうして…ッ 完 リクエスト者:逸楓様