風邪

朝目が覚めたら体が重かった。

昨日の夜､も

なんだか体が重かった様な

気がしなくない。

あまりの辛さに

笑いすら込み上げてくる。

ぼんやりとした頭で

昨日の事を思い出しながら

体温計を手に取る。

体が余程熱かったのか

体温計が氷のように感じた。

しばらくして

軽い電子音が鳴り響いた。

ズキズキとしている頭に

追い打ちをかけられたような

そんな感覚がした。

意識せずとも涙が出る。

ぼやける視界で

手に持った体温計を見る。

そこには39.2の文字

どこか他人事の様な

そんな言葉を漏らしながら

目を瞑った。

電話の着信音で目が覚めた。

まだズキズキ頭に

鳴り響く。

なんとか耐えながら

通話

の方をタップする。

着信音が収まったと思ったら

更に大きい声がスマホから

聞こえた。

声の主はすぐに察してくれたようで

ボリュームを落とし

心配の声をかけてくれた。

と言いかけて止まった。

もしさっきの体温を話したら

優しい彼はすぐにでも家にくるだろう

でも

迷惑は掛けたくない。

だから､嘘をついた。

なんだか府に落ちないような声色だったが､そんなこと考える余力もなく

そのまま眠りに落ちた。

to be continued

どのペア書くか迷って桃青にしました

推しペア是非コメントに

その内書くかも