御影
御影
御影
御影
御影
御影
御影
桜side
梅宮side
この村には、代々続く風習がある。
それは、5年に一度風鈴様に
"生贄"
を捧げる事である。
何故、この風習ができたのか。
それは〇△年前。
当時、この村には風鈴様を祀る祠があった。
村人達は毎日この祠に食べ物を備え、村の豊作を願った。
それから数年後、村に雨が全く降らなくなり、食べ物も充分に取れなくなってしまった。
これを思い、「村人達は風鈴様のせいだ」と言い、祠を壊してしまった。
すると、それを見た風鈴様が激怒し、村人達にこう告げた。
「村人共よ、村を滅ぼされたくなければ5年に一度、生贄を捧げよ。」
この言葉聞いた瞬間、村人達は絶望に落ちた。
村人達は何とか風鈴様の御機嫌を取ろうとしたが、風鈴様は聞く耳を持たずその場から姿を消してしまった。
之が、村の風習の始まりだ。
この物語は、村の風習により生贄に選ばれた一人の少年が"愛"を知っていく物語だ。
桜遥
俺の名前は桜遥。
俺は産まれた時から髪の色が半分ずつ違い、目の色も左右で違う。
その為、存在その物を否定され続け生きてきた。
つまり俺は"忌み子"だ。
俺は物心ついた時から此処に…此暗い部屋に閉じ込められている。
今日迄は。
昨日、村人達が此処に来て俺にこう言った。
「お前は、風鈴様の生贄に選ばれた。」
「良かったな、忌み子のお前が役に立つ日が来て。」と。
"生贄"、その言葉を聞いた瞬間俺は…あぁ、やっとこの地獄から開放される、と思いながら俺は眠りについた。
次の日。
村人
桜遥
俺は、村人に蹴られ目を覚ました。
村人
村人
桜遥
そう言われ、俺は頷いた。
俺は今この瞬間、初めて外に出た。
桜遥
外に出されてから数時間後。
儀式の準備か何だかで、顔に何か塗られたり、動きづらい服を着せられ、俺は此処から動くなと言われた。
俺は此状況が分からず、言われた通り只々此処に居るしかできなかった。
桜遥
ス-..
村人
村人
桜遥
あぁ…之でやっと、地獄から開放される。
村人が来てから数十分後、急に部屋の外が騒がしくなった。
<風鈴様、よくぞお越しくださいました。
<生贄は彼処でございます。
<あぁ。
桜遥
どうやら、"風鈴様"が来たみたいだ。
<此部屋に生贄がございます。
<布団は敷いてありますので。
<儀式の間、我々は別邸に居りますので、儀式が終わりお帰りの際、一言お声掛けください。
<分かった。
<それでは、良き"初夜"を。
ス-..
桜遥
風鈴様
桜遥
風鈴様
桜遥
風鈴様
桜遥
風鈴様
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
梅宮 一(風鈴様)
ドサッ
桜遥
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
あぁ、やっぱり俺は死に方迄呪われているんだなと俺は思った。
でも違った。
之から俺の身に起こることは、今迄に感じたことの無い別の意味での苦しみだった。
梅宮 一(風鈴様)
そう言うと、風鈴様は何かを唱え始めた。
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
ボフンッ!!
桜遥
梅宮 一(風鈴様)
そう言い、謎の煙から出てきた彼奴の姿は"鬼"だった。
桜遥
梅宮 一(風鈴様)
梅宮 一(風鈴様)
梅宮 一(風鈴様)
"怖い"、"死にたくない"。
俺は初めてそう思った。
桜遥
そう思った瞬間、俺はこの場から逃げようと、無意識に走り出そうとしていた。
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
逃げようとしたが、腕を掴まれそのまま押し倒されてしまった。
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
そう言うと、彼奴は俺に接吻をしてきた。
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
舌..長、い…苦しッ…((泣
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
口の中には彼奴の唾液が溜まり、俺はそれを飲んでしまった。
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
俺が唾液を飲んだ事を確認すると、突然口を離した。
突然口が離され、一気に空気が肺に入ってきたことにより、俺はむせてしまった。
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
彼奴がそう言い放った次の瞬間だった。
ドクンッ…!!
桜遥
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
急に躰が暑くなり、彼奴に触られた瞬間、今迄に感じたことの無い感覚が押し寄せてきた。
梅宮 一(風鈴様)
桜遥
梅宮 一(風鈴様)
次回 【別の苦しみ】