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早足で学校の門を通り教室に行く。

誰か挨拶をしてくれる訳でもないので 教室に入ってすぐ 席に着いた

賑やかな教室の真ん中 1人 ぽつんと空気のように座る 。

そうでもしないと 虚しさは紛らわせやしない

時間が過ぎるのは早いようで遅いようで

教室の俺にとっては淀んだ空気から 淡い風が吹き通る空気に変わっていた

jp

…あ、やば 。

ふと、大事な用事を忘れている事に気付き すぐ携帯を取り出した

10件の不在着信を目にし慌てて 「ごめんなさい」 と連絡をした。

返信は間も無く直ぐに来た

テンパっている頭は置いて 俺は直ぐに足を回転させた 。

俺は身に覚えのある後ろ姿を見て また 「ごめんなさい」 と 呟いた

jp

…っあの 、……その 。

無駄な言い訳は咄嗟に思い付く訳もなく ただ 相手の怒りを上げるだけ

…いいから 早く来て 。

素っ気ない態度と共に力の入った腕で 思いっきり引っ張られる 。

動揺しているだけの俺はただ 誘導されるだけ

ぼふっと 勢い良くベッドに投げられ 俺は怯えを隠しきれない

jp

あの、ごめんなさ…っ

謝罪の言葉を述べようとする俺の口を 手で塞ぎ、すかさず

その言葉はもう飽きた 。

いいから ヤろ?

俺が頷く前に俺の制服のベルトを慣れた 手付きで外していく

結局 やっぱり身体なんだってさ

俺は君のこと好きでも嫌いでも無いし ただ、紛らわす為の手段で

なんて考えてたのに 頬には何故か雫が垂れている

jp

…身体だけじゃなくてさ

jp

俺の事 俺自身を

jp

好きで、居てくれる …?

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