青嫌われ

それは大量の弟達の欲しいものだった

ざっと10万はするのでは無いか？

あの時までは一緒に行ってたんだけどな

バタン

皿洗い中です

青ちゃん！青ー！

早く行こうやー！あお兄が居ないとつまんないですぅー！

テレビ）土砂崩れになりますっ！！逃げて下さいｯｯ！！！！

テレビ）自分の命を第一に！！早く逃げてーーー。

ドサドサｯｯ

ガシャーンｯｯ

外に出るともう既に沢山の建物が崩れていて

土色の水が視界にずっと入る

もう、僕の腰まで来ているけど

少し遠くに救出隊らしき人がいる

叫べば助けてもらえる。

そう思った時

うあぁああぁあｯｯ

少し遠くに僕の弟が居た。

見失われてしまった？

助けなきゃｯｯ

とは言ってももう僕の胸まで来ていて

黄くんを持ち上げて何とか黄くんは助かったけど

どうしたらいい？

お兄ちゃん、、

こうするしかないｯｯ

あお兄が僕に目を合わせて言った

そんな訳ないじゃん

あの大きな石に居れるのは黄くんのみ

僕は登れないし崩れるだろう。

どうか、、

あお兄をいつも意地悪してた。

わざと

でも、良くなかったんだ

早く気ずかなきゃいけなかった

急に言われてびっくりした

「ごめんなさい」

でも、もう

許す暇もないや

バイバイ、黄くん

シーーーーン、、

何か高い所の場所（避難済み）

黄とはぐれてしまった。

こんな沢山の水の中に沈んで居るのではないのかと思い、

今すぐにでも助けに行きたかったが

と、止められてしまった

青ちゃんってここに居るのかな

今まで散々こき使ってきた俺の弟

良くなかった事なんて、知ってる

今は、見方も出来ない。

俺なんかが今更、出来ると思ってないから

歳下の橙が言う。

少し意外な言葉だった。

その意外さに言葉が零れる。

少し力強く言う

耳としっぽが下に下がる。 悲しいのだろう

その時

少し気まずそうに居る救助隊の人と

逃げたがってる泣きじゃくった弟

いつもは返事するのに帰ってこない。

違和感を抱いていると

、、、？

水に飲み込まれたんですｯｯ！！！！

泣いていなかった橙がカバンから出したのは

ボロボロになった大量の100点のテストだった。

その時の2ヶ月後

その時のあお兄は、今にも泣きそうな顔してたから、

仕方なく俺が貯めてた

大量の満点のテストを

来る度にもらって

そうしたらな、

って笑顔になる。

そんな顔されたから

ずっと持ってられたのかもな

そう、ポロッと言ったから

桃にいに見せようと決めた

あれから俺らは考え直し、みんな平等に過ごす事にした。

青には本当に酷い事をしたと思う。

蹴って、暴言吐いて、家事押し付けて、

誰よりも辛く、誰よりも強くなっていた

俺の弟

仏壇に毎日話しかける。

、、何てな笑

〜完〜