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麗奈

こんには。マドル家過去回です!

麗奈

見てってね!

あの子達が生まれる日は豪雨でした。

ですが、2人が生まれて来た時、神からのギフトのように暗雲が晴れたのでした。正直、その時はかなり驚いていました。…………えぇ。本当に彼女たちが生ま落ちたときに、晴れたんですよ。驚きでしょう?

生まれて来た双子の片方は二本線でして。…そうですよ。貴方も知っての通り裁判に来ていた茶髪の私に似た子です。一本線の子は…そうです、魔獣に殺されたということになっている子です。

二本線の子にはアリア。一本線の子にはハイネと名付けられました。アリアは幼い頃から魔法に長けていました。それのせいか父親に過度に期待されて、小さい頃から英才教育をされていました。歳が離れていたことや、私も学業に打ち込んでいたこともあり、あまり仲良く喋ったり遊んだりすることはありませんでした。

ハイネの方は一言で言ってしまえば、不気味。人間離れしていると言ったらいいでしょうか。なんだか、近づいては行けないという周りからの圧力や、あの子自体部屋から出てくることが少ないということ、一本線であることも重なって、アリア以上に話すことはありませんでした。

不気味というか、人間離れしていると感じたのは3〜5歳くらいでしょうか。

これは本当に数えるくらいしかない会話の一つなんですが…

オーター

(…あれは?)

ハイネ

……

オーター

ハイネ?どうしたのです?

ハイネ

…?あぁ。オーター兄様か。

オーター

ここには父はいないのですし、「兄様」と律儀に呼ばなくてもいいのですよ?

ハイネ

いちいち変えるのが面倒臭いものでな。

ハイネ

兄様…申し訳ないのだが…

オーター

なんです?

ハイネ

上から3段目の本を取りたいのだが届かないものでな。脚立もデカくて運べないから手伝ってくれないか?

オーター

…いいですよ。

………はい。自分の好きなものはとことんやる、勤勉な子という印象でした。幼い頃から、薬草やら錬金術やら、調合などいろんな本を読んではどんどん難しいものに挑戦していました。ですが、それらは全て大人になったり、専門コースでやるものたちばかりで少し不気味さを感じ始めたのがこの時期でした。

これが1番衝撃的な出来事でしたね。

これは私が15歳。ハイネが8歳の頃の話です。

オーター

……(次は魔法史の復習をしないとですね)

???

やったぁっ!!!!!できたッーーー!

オーター

?!

オーター

この声は…?

正直こんな大声は聞いたことありませんでしたが、すぐにわかりました。これはハイネだと。

コンコン

オーター

は、ハイネ?

ハイネ

………ハッ

ハイネ

……すまない、兄様。勉強中だったか?

オーター

いえ、これから勉強しようと思っていたので大丈夫ですが…大丈夫ですか?

ハイネ

あぁ。大丈夫だ。

オーター

できたと言っていましたが、何か凄いものでもできたのですか?

ハイネ

あぁ!そうだ!兄様も見るか?と言っても寄生虫だが…

オーター

寄生虫?

ハイネ

医療用寄生虫だ。

オーター

オーター

どういう意図で使うものなんですか?

ハイネ

どんな病気のウイルスでも、怪我でも治る優れものだ。体のどこかが千切れていたとしても完全体に完璧に治せるんだ!体の限界を迎えるまで何回でも治せる。ま、全身を治すのはかなり大変だが。

ハイネ

ただし、死んだ人間を生き返らせたりはできないというものだ。流石にそれは自然の摂理としておかしいからな。

オーター

……

ハイネ

治癒魔法を使おうとしても戦いの最中だと魔力消費をしてしまうだろう?それを防ぐのがこれだ!それに治癒魔法じゃ病気は治せないからな。

オーター

そうですね。画期的なものだと思います。名前はあるんですか?

ハイネ

勿論あるぞ!リル・パラサイトだ。

オーター

素敵な名前ですね。

ハイネ

そうだろう?!フッフフ。

ハイネ

あ、そうだ。兄様は勉強に戻らなくていいのか?

オーター

そろそろ戻ります。

ハイネ

そうか。また。

オーター

………

ハイネの部屋を出てからのことはあまり覚えていません。恐らく驚きと気味悪さでいっぱいいっぱいだった気がします。……そりゃあ、驚くでしょう?自分より魔法の弱く、年下の少女が、ただの薬草などしか使わず、あんな有能な寄生虫を作り上げるのは、気味悪さもありました。

オーター

ハイネ?どうしたのです?トランクなど持って…。

ハイネ

…?聞いてなかったのか?

オーター

え?誰から?

ハイネ

そりゃあ勿論、父様から。

オーター

聞いてないですが…

ハイネ

なら言わなければな。私は今日この家を出て行く。追い出されると言った方が正しいか?

オーター

は?

ハイネ

言っておくさ、兄様…いや、もうオーターさんか?貴方の父親は実の娘にもこんなことができるヤバい奴さ。価値がないとなればな。

ハイネ

あと、リルのことはくれぐれも内密にな。誰にも話すな。

ハイネ

それじゃあさようなら。また会えたら会おう。

これがあの子との最後の会話でした。

それからあの子がどこに行ったかはわかっていませんが、魔物が漂っていた近くにハイネと思わしき遺体が発見されましたが、パーツが足りていないらしく、食べられたか、本当は生きているのか…

その間にも、兄弟仲が悪くなったりと、色々あり、殆ど兄弟たちとは話していません。

オーター

まぁ、こんな感じです。

ソフィナ

マドル家の末っ子って確か魔獣に○されたんじゃないんですか?

オーター

あれは私の父親がでっち上げた嘘です。

ソフィナ

魔力が弱くとも、優秀な方だったんですね。ハイネさんは。

オーター

えぇ。8歳で優れた寄生虫を魔法使わず作り上げていますから。

ソフィナ

でもそれが故に…

オーター

そうです。私はあの子を遠ざけてしまいした。あの子が気にしていなくとも、それは私の中でずっとある後悔です。

オーター

………もしあのセレナという少女がハイネなのだとしたら、私はあの子に謝りたいです。

ソフィナ

都合よく会えるかわかりませんが頑張ってくださいね。

オーター

ありがとうございます。ソフィナさん。

麗奈

終わりです!

麗奈

過去の話をどうやって書けばいいのかわかんなかったので結構意味不明なところが多いです…すみません。

麗奈

ちなみに出て行く時にリルちゃんを連れていってます。

麗奈

アリアちゃんは魔力量が常人より多いです。現在はサモンズも使えます。

麗奈

魔力量が常人より多いせいで親に愛されてるけど6歳から命が危険な仕事によく駆り出されていました。

麗奈

アリアちゃんは対人戦が苦手らしい。

 

麗奈

投稿サボってすみません。これからも頑張って投稿するので応援してください!

麗奈

それじゃ終わります!またね。

麗奈

次回予告!

麗奈

神覚者者候補選抜試験編です!お楽しみに!

2025/5.17修正

マドル家落ちこぼれは神様です

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コメント

4

ユーザー

めちゃくちゃ面白かったです!マッシュルの夢小説あんまり見ないんですけど、面白くて全部見てしまいました!早く続きが出るのを楽しみにしてます!

ユーザー
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