主(1)
さっそく~…、どぞ!
ーある日の放課後ー
花子くん
~~~
寧々
~~~~?
光
~~!
土籠
~~~~…!
哀蛇
~~~~ー
花子くん
www
寧々
www
光
www
土籠
www
哀蛇
www
土籠
そういえば、七番様と八番に言ってなかったですね。
花子くん
ん?何のこと?
寧々
気になる…!
土籠
神に仕える神の守り神の話。
土籠
左塔(ひだりあららぎ)様と右塔(みぎあららぎ)様のこと。
花子くん
!?
哀蛇
!?
寧々
天使みたいな感じかな?
光
つよそーだな…
花子くん
あ…!仕事…。ごめん!
哀蛇
あらら、わたしもだ…。ごめんなさいねー!
二人が行く
土籠
はぁ…。また今度n
寧々
待ってください!
光
その話、聞きたいです!
土籠
……。まぁ、いいぞ。
神に仕える、左塔様と右塔様。
江戸ほど昔。ある祓い屋が、神と、それに仕える者を見たという。
その祓い屋は、恐ろしくて逃げ出したが、その弟が仇とばかりに向かっていった。
弟は帰ってきたものの、遠くを見るような、視点が合わない目をしていた。
事情を聞くと
弟
あれは…、ただものではない…。
弟
今まで見た者とは比べようのない強さ…
弟
動きが…。全くとして見えぬ…。
弟
あいつらは、自らをこう語っていた…。
左塔
右塔
そしてその弟に傷はなく、どこの以上もなかったのだが…
一週間後、のたうち回り死んでいった…。
その夜、左塔と右塔が夢に出て、
「源家、神に手を出すとこうなる。直と心に刻んでおけ。我らは悪事はしない。だからそちらも、我らに手出しするではない。」
と、いったそうな。
それから、すべての祓いが左塔と右塔を恐れ、手を出さず、敬うようになったそう…。
それに、怪異や死者も、右塔と左塔を敬い、神と等しく、たたえられているそう…。
寧々
………。
光
………。
土籠
……、これが、左塔様と右塔様の噂だ。実在するかは分からないが、俺達も、失礼のないようにしないといけなくなっている。
土籠
この話、七番様と八番にも言わないと、大変だからな…
土籠
下校時間過ぎたぞー
寧々
……!?ほんとだ…!
光
帰ります…!
土籠
源!
光
はいっ!
土籠
この話、父親に言うように。
光
…はい…!