TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

稲荷ほとけ 現役大学生 会いたい人がいます。

いむくん!お待たせ!

しょーさぁん…!

この白い子は友達の有栖初兎。 関西出身で、同い年。何でも相談できる仲。

ふむふむ…

なるほど〜、ま、つまりは?いむくんはその『いふ』って人に会いたいってことでおけ?

うん、数ヶ月に一回くらいの頻度で夢に見るの

あの時、いなくならないって言ったのに、急にどっか行っちゃって、そこから…

うぅ〜〜〜〜ん…

見つけんのもむずいよなぁ…

うん、海月が好きで、名前がいふってことぐらいしか覚えてなくて、苗字も、小学生くらいのときのことだから、あんま知らなくて、覚えてなくてさ…

えー、他には?特徴とか、雰囲気とか

えっと、髪と目が綺麗な青色だった。

うーん…その時住んでた場所は?

海の近く、ってことは確実なんだけど、詳しい場所はわかんなくて…

お母さんとかは?

いふくんのこと聞こうとすると、なんだかはぐらかせれるからさ

海の近くってことは確実なんやね、おけおけ

うん、海辺で海月のことについて話してくれた

なら、今も海月が好きな可能性は低くはない…ツイッターとか見て回るわ

うん、ありがと。

覚えてる情報が少ないから、友達同士だけじゃ見つからないかな…。

探偵とか、手伝ってもらおっかなぁ、でもお金が…

会えるといいな。

はぁ〜…

どうしていなくなったんだろ…

すみません、あの、

うーん…

あの、そこの水色髪の方!

んー、やっぱり探偵頼もっかなぁ…?

おい!聞いとんのか!水色頭!

ひょぇっ?!

ぼっ僕ぅ?!

あ"ーそうだよ!ハンカチ落としたろ!

あ、すみません、見てなく…

て…

え、

いふ、くん?

は?なんで俺の名前知ってんですか、あんた、

え、あの!いふくんだよね?!

覚えてない?!

覚えてるも何も、今日初対面てか、ハンカチ届けに来ただけですし。

え〜…!

こんな水色の髪で派手な子なんて他にいるー?!

知らんがな

あの!とりあえずどっかでお話しましょう?!

そしたら思い出すかも!

はぁ?新手のナンパか?

違う!いふくん可愛くない!

あのときのいふくんどこ行ったの!

あー、もー、うるせぇうるせぇ!

わーったよ、行けばいんだろ行けば!

ふんっ…!

あ、えっと、お久しぶりです…?

だから知らんて、

名前は?

えー!ほんとに覚えてないのぉー?!

だから身に覚えがねぇんだっつの!

んー…

はよ名前名乗れや

はいはい…

稲荷ほとけ…です

稲荷、ほとけ…んー、

ごめん、やっぱり分からない

え〜、

てか、お前はなんで俺の名前知ってんの?

あ、んと、それは

ずっと前にね、僕海の近くに住んでて、その時によく遊んでくれてたのがいふくんなの

ほぇー…

でもねっ、急にいふくんがいなく、なっちゃって、

そこから、ずっと探してたの…!

ふーん、それ、同姓同名の人やなくて?

違う!あのときのいふくんのまんまだもん!

青い髪と目!

喋り方!

声…は低くなってて、でも、いふくんっぽい声で!

へぇー、

あのときのいふくんはもっと可愛くて、ショタっぽかった。

そらそうやろな

いつの話よ?それ

えっ…と僕が小学2年生ぐらいのとき

今いくつや?

えっと、20…

20かぁ…

そん時俺?はいくつだったん?

んとね、確か、6年生…だったかな

ほーん、なら今の歳と合ってんな

え、いふくん24なの?

え?お前の歳と昔の俺の歳で大体わかるやろ

あ、そっか

信じたくないけど、信じざるを得ない感じやな、

は?!なんでよ!

いや、俺が仲良くしてたやつがこんな頭悪そうな奴って信じたくない

そもそもなんで俺のこと探してたん?

そんな十年も前のこと普通に忘れるくね?

あ、それはね、夢に見るの。

夢…?

うん、数ヶ月に一回くらいの頻度で、海辺でいふくんと僕が話してるの

いふくんが『海月って死ぬときは溶けてなくなる』って教えてくれて、

その時僕はいふくんが海月みたく消えてなくなっちゃうんじゃないかと思って、

その時はいふくんが『いなくならんよ』って笑ってて、

それで安心してたけど、急にいなくなった。

それで、探してた。

ふーん

思い出さない?!ねぇ!

確かに、俺は小学生んとき海の近くに住んでて、海月が好き。特徴は合っとるけど肝心の記憶がないんよなぁ…

え〜!

ごめん!俺もうそろいかんきゃ!

えっえっ!ちょっと、待って!

なに?!

らっ、LINEだけでも!

あー、わかった

ん…ありがと、絶対思い出してよね!

はいはい…!

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚