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この 連載 絶対 愛読 します ‼️ 🫶🏻 CP は 分かんないけど 、榊樣 の 作品は 全部 神なんで どの CP に なっても 、細部迄 チェックしますっ 😖💗 榊樣 の 作品って 毎回 終わる前に 1文 置いて 終わるのが 好きなんですよね … 💭
1話出たーーー!!!カプがわかんねぇ、けどしろせんせーと多分ニキくん?が出てるのは分かる!!あの女ヤバいな、、今すぐ〇してあげたい、、勿論今回も最高でした😭👏✨
皆様のリクエスト7割と作者の独断3割で決めました…… 他のCPもリクエストをいただけたら別に作るので遠慮なく言っていただけたら嬉しいです!
「 人は限界になると、天使が見えるらしい 」
@ sr
@ sr
@ sr
この仕事を始めて、もう三ヶ月が経つ。
最初は嫌悪感を抱いていた “ ホスト ” という職業も、
貯金が底を付けば手に取る以外の選択肢などなかった。
……ちなみに、『しろ』と言うのは勿論のこと偽名だ。
本名の『白井』から取って『しろ』。
自分でも安直な名前だとはつくづく思う。
@ sr
@ sr
それでも、
この甘ったるい声と酒にだけは、どうにも慣れなかった。
不味いし、キモいし、何より父を思い出すから。
……結局、無理矢理飲まされて吐くのがオチやけど。
@ sr
この女、わざと俺に度数の強い酒を渡しているのだろうか。
ブランデー、テキーラ、バーボン。
アルコール度数は全て40%前後だった筈だ。
こんなの飲まされたら、きっと泥酔どころではないだろう。
@ sr
@ sr
@ sr
@ sr
@ sr
@ sr
@ sr
@ sr
@ sr
っ゛…………!!
やばい、この女完全にシラフや……
@ sr
ガタン ッッ゛、!!
@ sr
@ sr
視界が酩酊する。
喉の奥が酷くざらついて、声が出ない。
脳髄に暗闇が少しずつ滴り落ちてくる。
瞼が重くなる。
纏まりのある意識を保てなくなる。
その重さに目を閉じる。やけに外が騒がしい。
ただ、そこにあるのはやっぱり、
どす黒い闇だった。
@ sr
結局あの後裏路地に運ばれた俺は、
文字通り “ サンドバッグ ” として扱われた。
@ sr
@ sr
ガタイの良い三人組に囲まれリンチされ、
さっきのクソ女に嘲笑われながら動画を撮られた。
逃げ出そうにも逃げ出せず、
腹を蹴られ首を絞められ腕を捻られ挙句、リスカの跡を踏まれた。
@ sr
@ sr
そんなことを思い出していたせいだろう。
鳩尾を蹴られた感覚が急に蘇ってきた。
吐気、鳥肌、圧迫感。
虫に全身を這われているような、そんな気持ちの悪さが胸を灼く。
@ sr
@ sr
あ、これ
ガチで吐くやつじゃ____
@ sr
@ sr
@ sr
@ sr
胃酸と血とがごっちゃになった吐瀉物は、
狂酔した視界でもわかるくらいに醜かった。
……こんな思いをするくらいなら、
あぁ、もういっそのこと。
@ sr
あ〜あ、ダメじゃん。
そこには、鳥がいた。
けれどそれはただのイメージに過ぎず、実際は人間の形をした実存なのだろう。
しかし俺にはどうしても、その “ なにか ” に翼があるようにしか見えなかった。
清輝を浴びたような、煮えたぎる星空のような翼。
目の前に広がる純白は、暗闇の中で異様に輝いている。
@ sr
@ sr
そんな風に思うなんて、いつぶりだろう。
忘れてしまった記憶みたいに、ただ、目を奪われた。
その時、ゆっくりと、相手の指先が俺の目尻の涙を拭った。
……そこで、ようやく気づいた。
男の、手だった。
@ sr
そこにいたのは、翼と同じように白い肌。
ただ、目は真っ黒で。
でも、それでもずっとずうっと綺麗な顔をした若い男だった。
そしてその男は、俺の顔をそっと覗き込むように身を屈める。
…………その時、男が被っていたフードが風に吹かれた。
街灯の光に照らされ、そこに浮かび上がったのは、
翼とは真反対のような、血の通った黒だった。
@ sr
@ sr
@ sr
綺麗やで、
そうもう一度言ってやれれば良かったのだろう。
ただ、酩酊とする意識はもうとっくに限界を超えていたらしい。
瞼がまた、ずしりと重くなる。
それでも、俺の視界に映る彼は確かに、
天使だった 。