莉 犬 。
ころちゃん...? 僕の名前かなッ...
さ と み 。
ころん? やっぱり僕の名前...?
そう思っていたら、病室のドアが開いた。
る ぅ と 。
あー、お医者さんか。 ここ病院だったもんね、でもなんで病室にいるのかな。
医者
莉 犬 。
誰も挨拶言い返さないな。
医者
僕のこと...?
医者
医者
あれ、お医者さん、記憶喪失のこというの躊躇った? どうして...?
さ と み 。
治る...? そんなことできるの?ていうか病気じゃないし...、 記憶ないかは細かいことはわかんないや。
でも何か懐かしいような...
医者
医者
元の生活...? 僕なんかしてたっけ。
その時、ふと頭の中に入った言葉が、
『すとぷり』 だった。
こ ろ ん 。
そうして、思わず口に出してしまった。
さ と み 。
莉 犬 。
覚えてる...?何を? すとぷりを...?
さ と み 。
あの約束って...?
思い出せない...
けれど、心の奥底で自分が、 思い出せ。思い出せ。そう言っているのだけが分かった。
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