絵

ようつべで見つけた動画参考にした

俺は昔から絵を描くのが好きだ

想像して描いたり､物を見て描いたり

とにかく沢山の絵を描いた

俺が小学生のころ

図工の時間に絵を描く時間があった

わいわいがやがや

隣のモブ君の机の周りには沢山の人が いた

見てみると

自分の絵とは比べ物にならないくらい 綺麗な絵

モブ君はそうやって言ってくれたけど

俺には嫌味で言っているように 聞こえてしまった

中学生になって俺は美術部に入った

ここがみんなとの差が 分かるようになってくる年

スポーツも全然出来ないし 勉強も出来ないし 絵だって上達しなかった

段々自分のやりたいことが分からなく なってきた

''赤くんも凄いよ!!''

みんな褒めてくれてるだけなのに

やっぱり嫌味に聞こえてしまう

幸い人間関係は上手くいっている為

友達と帰ることもあった

友達と話している時が1番楽しい

高校はどの部活にも入らなかった

入ったところで誰の役にも立てないから

両親が事故で他界した為､

黄ちゃんの家で暮らすことになった

俺はずっと絵を描いていた

ずっと...ずっと...

ずっと?

最近までは描いていた絵

黄ちゃんには俺の絵をたまにしか 見せない

変に思われるのが嫌だったから

でも同じ家に住んでるということは

いつかは沢山見られるかもしれない

ビリビリビリッ

紙のちぎれる音

俺の濁点が付くような大声

やばい､俺の絵が見られちゃう

あぁ､これで嫌われちゃったなぁ...w

俺はひとりぼっちになっちゃうのかなぁ

俺はあの後全部話した

絵を描くのが大好きなこと

昔のことがずっと頭に残っていること

自分の絵が嫌いだったこと

気づいたら俺は眠っていた

眠りから覚めると

黄ちゃんがニヤニヤしていた

どうやら俺にプレゼントがあるらしい

目の前には沢山の絵を描く道具

俺が欲しかったものもあった

俺は絵も彼も

もっと好きになりました｡