それからその女性による、
執拗な嫌がらせが始まった。
姿海〇〇
!
姿海〇〇
( 何これ… )
靴には画鋲、カバンには土や虫、
ノートはビリビリ、物は紛失。
挙句の果てには自室の窓を割られる始末。
それでも私は耐え続けた。
( 子供みたいな人だなぁ ) としか思わなかった。
周りに迷惑はかけたくないから、
相談はしなかった。
皆が、悟が幸せならそれでよかった。
けれど女性はしつこく、
耐え続ける私を見て、
アプローチを変えてきた。
女性
いい加減別れないと悟様のお家にまで被害が及ぶわよ
私の決心が揺らいだのはこの言葉。
姿海〇〇
!、悟の家族は関係ないでしょ!
女性
その関係ない人達がアンタのせいで困るって言ってるのよ!
思わず言い返した私に、
女性は甲高い声で怒鳴りつけた。
悟が困るなら、
悟に被害があるなら、
私が引くべきだろうか。
姿海〇〇
…分かりました
翌日 放課後
姿海〇〇
悟、私達別れよ
五条悟
……は?
所詮私はあの人の思う壷。