※注意※
BL表現あります。
ご本人様とは一切関係ありません。
3限目、自習時間
出された課題なんか微塵もやる気ありません、と言わんばかりにはしゃぐ一軍達。
俺はそんな中、だるそうにスマホを触る彼を見つめる。
友達に話しかけられても空返事をする彼を見ては、課題提出しなきゃ先生に怒られるよと色々言いたいことはあるが、
まあ、話題を必死に探して喋りかけたいだけなんだけど。
やっとお互いの気持ちを伝え合うことが出来たんだから、ちょっとくらい俺から話しかけたって迷惑じゃないよな?
ただ、あの集団の中に入っていく勇気は俺にはない
💛
🩷
もー、と腕を組む彼は黄楊みこと。
みこととは小学校の頃から一緒で、何かと気が合うのでずっと一緒にいる。
💛
ぶーぶーと文句を言いながらシャーペンを持ち直し課題に取り組み始める。
英表の課題だった為、苦手な俺は英語が得意な彼に教えて貰っていたのだ。
真面目な彼は、真剣に俺に教えてくれていた。
なのに俺は紫原のことばっかり、、
うん、俺が悪いな
🩷
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彼はカフェに目がないのである。
1日に何杯も飲むほどコーヒーが大好きな彼。
そう、心配になるほどに、、
呆れ笑いがでる
💛
物凄い勢いで俺の手を握りしめて、目を輝かせている姿に若干圧倒されつつ、うんと返事する。
💛
🩷
俺の手を見て何かに気づいたらしい彼が問いかける。
💛
乾燥かなーと考えているみことを余所目に、自分の手を見ると、確かに逆剥けが出来ていた。
こんなもの放っておいても治るのにみことは、
ハンドクリームあるから待ってな、とスクールバッグの中から可愛らしいハンドクリームを取り出し、
💛
ハンドクリームを多めに自身の手に出し、塗り広げ、
そのあと俺の手を握り直し、
俺の手にも、みことの手から伝って塗り広げられる。
💛
こいつ女かよ、と思いながらも、みことの好意にありがとうと返す。
再び課題に取り組もうと、下を向いた時
💜
🩷
いきなり左耳側から話しかけられ肩が跳ねる。
右腕で肩に手を回してくる。
慌てて左側を見ると俺の大好きな顔がすぐそこに...
顔に熱が集中する。
🩷
💜
ジュース奢りを賭けたゲームで俺は紫原に負けたことがある。けど
🩷
お願いと訴えるように、猫なで声で紫原を見上げる。 これで諦めるだろ
💜
あれ
珍しく効かない
それに珍しく紫原からのお願い...
💜
ボソッと耳元で低い声で囁かれる。
う、わ
なんなんこいつ
また顔に熱がこもる
🩷
🩷
彼の右腕を俺の肩から引き剥がし、ばっと席を立つ。
みことも前にいるのに、なんなんこいつ、ほんと、、
🩷
💛
呑気に手を振ってくれるみこと。
彼が天然でよかったよ、ほんと
紫原の腕を引っ張り、いそいそ教室から出る。
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