ご本人様の目に触れない様、徹底した配慮をお願いします
ケーキバース それは「ケーキ」と「フォーク」が混在する世界
ケーキは先天的に生まれる「美味しい」人間を、
そしてフォークはケーキを「美味しいと感じてしまう」人間のことを指す
「味覚の無い世界」で生きるフォークははケーキを 本能的に『食べたい』という欲求にかられてしまう
ケーキの全てがフォークに取って、“甘い誘惑”であった
ショッピ
コネシマ
ショッピ
コネシマ
2人の設定
ショッピ
後天性の「フォーク」
つい最近まで周りや俺に隠していた
俺が適当に作った不味い料理に反応しなかったため発覚
ショッピ
コネシマ
その他(フォークでもケーキでも無い)
一個下の後輩で料理や家事を担当
自分が「ケーキ」で無いことを酷く気にしている
この小説はwrwrd様の“bl”及び“nmmn”です
コメントでは検索よけなど ルールとマナーを守って楽しんでください!
朝、料理を作りながら本日3回目のため息をつく
ショッピ
以前は喜んでもらおうと張り切って作っていた料理も 今は足を引っ張る材料にしかならない
コネシマ
………なあ、そんな顔すんなって
先輩はつい先週、俺に自分が「フォーク」であることを打ち明けた
そして俺が「その他」であることを確信したその顔は、 今でも脳裏に焼き付いている
ショッピ
ショッピ
重い足を引き摺りながらついた会社では、 新入社員がする様なミスを連発してしまった
上司
ショッピ
お心遣い、感謝します
上司
そろそろ休憩だ、外の空気を吸ってくるといい
そう背中を軽く叩く上司の優しさが骨身に染みる
しかし、「犯罪者予備軍」と言われるフォークがまさか先輩だったとは
未だに不安と動揺に蝕まれる。 自分がこんなにも女々しいと思わず、苦笑が漏れた
ショッピ
部長
そういわれ自分含めた社員一同は、 食堂に向かったり弁当を買いに行ったりし始める
ショッピ
ショッピ
いつもだったら必ず先について ベンチに腰をかけ昼寝をする先輩
しかしベンチには人がいた気配もなく、 辺りを見渡しても人影は全くない
ショッピ
そう思い、少し散策をしていると自販機付近で 見慣れた金髪の後ろ姿が見えた
コネシマ
女社員
コネシマ
先輩は昔から女性人気が高かった
そのせいで女性に対しての扱いも慣れているし、
普段ならすぐに離れることができるのに
その日は違った
口はもごもごさせ、唇を薄ら噛み締めている先輩
そして、いつもとは違う少し熱を帯びた視線
何かに耐えるその様子は、後輩で“恋人”の俺にはすぐ分かった
ショッピ
俺はいてもたってもいられず 急いで先輩を女性から離した、余程焦っていたのだろう なんと言ったかは覚えていない
コネシマ
ショッピ
コネシマ
ショッピ
帰り道の途中、俺と先輩は一緒にスーパーに寄った
コネシマ
ショッピ
先輩とスーパーに寄るのは、一週間ぶり 先輩がフォークと知ってからは気まずくてなかなか誘えなかった
コネシマ
先輩の好みは味ではなく、もはや感触で左右される
俺がどれほど苦労した味付けでも、 先輩には“感触”しか伝わらない
コネシマ
先輩がカゴに入れるものは俺の好きなものばかり
いつも山ほど入れていた小さなおつまみも 今は二、三個ほどしか入っていなかった
ショッピ
ショッピ
ショッピ
その日の夜、俺は昼間のことを思い出し、不安から眠れなくなっていた
ショッピ
ショッピ
ショッピ
しかしやはり不安だった
フォークが欲に負けてケーキを監禁する事例は少なくない
何より、先輩も、俺を捨ててケーキの方に行く可能性だってあるのだ
コネシマ
嫌に脳内で反響する先輩の、その言葉
ショッピ
ショッピ
ケーキはフォークに対し、無条件で『特別』になることができる
追いつくのだって、あの女性が本気を出せば朝飯前かもしれない
ショッピ
頬を流れシーツに跡を残す涙を拭い、俺は目を瞑った
あの女性は先輩がフォークであることを知っているのだろうか 知っているのであれば黙って俺たちの「目の前から去ってくれ」
お互いのためにも
今日は休日
やることもないので朝食を作りながら俺はテレビを見ていた
コネシマ
ショッピ
そう言い俺は机に簡単な料理を並べる
ショッピ
コネシマ
ショッピ
今日の朝食、見た目はいつもと同じでも バレない程度に唐辛子や、塩を入れたので
とても食べれたものではない筈
……味覚があればの話だが
コネシマ
ショッピ
コネシマ
先輩が取り出したのはスマホ、 ーその中にはショッピングモールの地図が載せられていた
久しぶりのデートだ、いいじゃないか
ショッピ
コネシマ
ざわざわと人の声が波になって耳に入る
近所のスーパーにはよく行くが、 娯楽のために外出したのは結構久しぶり
コネシマ
ショッピ
いいっすね、負けたら煙草奢ってください
コネシマ
……よーっし、曲はどれにしようか…
学生時代はあまり、この様な遊びはなかなかできなかった もう大人なのに、少しワクワクしてしまう
曲を選んでいる途中、後ろから女性たちの 「話しかけなよ」という声が聞こえ始めた
他の人の視線も先輩に釘付けだ。 こんなんだったら、マスクをつけさせた方が良かったかもしれない
そう思いながら、話す女性と目を合わせない様、前を向いていたら
???
???
悩みの種の、あの人の声が聞こえた
女社員
連れの女性
近寄る連れの手を振り払おうとしたら、 抱きつかれ耳元でこう囁かれた
連れの女性
ショッピ
連れの女性
…あんたは『コネシマさん』の恋人でしょう?
奪われる前に、“譲ってよ”
少しお話ししましょう
俺はそう手を引かれ、先輩とあの女性から離れたところに引っ張られる 先輩は何故、と言いたげな目で俺を見ていた
___ごめんなさい
ショッピ
連れてこられたのはトイレの近く 幸い人通りは少ないため、話を聞かれる心配はなさそうだ
連れの女性
ショッピ
連れの女性
『その身を持って』、ねー
ショッピ
連れの女性
私はコネシマさんが嫌いなの。
「あなた」を奪っておいて、のほほんと過ごしているその事実が___
さらに近づいてくる女性に自分も後ずさる もうすぐ壁に背中がついてしまう
連れの女性
連れの女性
どうせあなただって本能の前では“無力の一般人”
……選ばれるわけないんだから
目を背けていた真実を淡々と告げられる 既婚者のフォークがケーキに靡くことは昔からあった
しかし、その真実を今、俺の口元に押し付けられるとは
ショッピ
連れの女性
ショッピ
そう言いかけた口を、大きな手で押さえつけられる
すぐ鼻を掠める匂いは、俺と良く似た、
コネシマ
大好きな、先輩の匂いだった
腹にそこまで響く、暗い低音 聞き覚えのない声なのに、酷く安心してしまった
コネシマ
俺にだったら別にええ、でも
コネシマ
そう言い光のない目でただただ2人を軽蔑する先輩
2人が怯んでいる間に、先輩は俺の手をしっかり握りながら、 広い通路に出てしばらくショッピングモールを歩いた
あの2人から離れるために
ショッピ
ショッピ
だいぶ離れた後、先輩はこう口を開いた
コネシマ
ショッピ
コネシマ
ショッピ
家の玄関を閉めた途端、 先輩は俺を抱きしめこう言った
コネシマ
ショッピ
コネシマ
俺は黙って頷き、言われたことをそっくりそのまま繰り返す
昨日の夜と同じ様に、頬に生暖かいものが流れるのがわかった
ショッピ
ただの否定では心の穴が埋まらない
先輩は黙って俺の頭を撫でた後、そっと影を繋げた
浅い呼吸し、行為を繰り返しながらもまだ涙は溢れてくる 以前は笑顔で受け入れた筈が、
コネシマ
コネシマ
もしショッピがケーキだったら、俺から離れていくに決まってる…
フォークの先輩と、一般人の俺 ケーキに対する考えの差は明確に分かれていた
人を食料としてみる先輩のその感情を、 俺は“心”で理解できていなかったのだろう
ショッピ
食べられたって、いいんです
ショッピ
いつの間にか先輩も涙目になっている
先輩の泣きそうな顔には、やはり慣れないし これからも一生なれないだろう
コネシマ
コネシマ
コネシマ
家族になりたいと思ったのは、お前だけなんや
先輩のその言葉に、今まで悩んでいたことが全て馬鹿らしくなった
お互い握りしめてできた直せない服の皺さえも、愛おしい
コネシマ
ショッピ
肉と野菜を炒めた匂い、それに紛れて フライパンを揺らしながら話すのは、今日の小さなニュース
フォークやケーキを忘れてあの頃に そんな日々が愛おしいのは、
コネシマ
ショッピ
大好きな先輩のおかげだろう
主(平坂)
主(平坂)
主(平坂)
衝動書きなので文の荒さには目を瞑って下さいな…
主(平坂)
意外にもスッと終われたので少し安堵しています
お知らせ
主(平坂)
主(平坂)
試行錯誤しましたがどれもダメでした
主(平坂)
しばらくの間沢山の迷惑をおかけします、
本っ当にごめんなさい🙏🏻
さて、ここまで読んで頂き本当にありがとうございました
次作品は現在作成中です。楽しみにしていただけると嬉しいです!