境界と創設者

35億年前、神が世界を作った。

冥界とはなにか分かるだろうか

簡潔に言えば死後の世界だな。

世界ができた当初は、冥界と現実の境界がなく

死した命が彷徨うことが常識だったという

そうして「イテル」と名乗る創設者が現れ

あの世とこの世の境界を作ったのだ…

そして時はすぎ、500万年から700万年前。

人類が誕生し、人類が最初に死した時

神は考えた

「善」を持ってして死んだ者に

ふさわしい場所は無いのかと

もちろんこんな考えも生ずる

「悪」を持って生きた輩には

それ相応の罰をくだそう

これでできたのが「天国」と「地獄」。

天国を管理するのはアユマ

地獄を管理するのはゲヘナ

天国と地獄の行き先を決めるのはこの二人次第だ。

もし死者だと思っていたものが生きていることが分かれば

この世に戻ることを赦されるという。

逆にこれを利用し、死者が現実に戻ろうとした場合

「必ず」地獄へ堕ちる…

蝶と共に去った…